イベント監視の動作環境は、過去に発生したメッセージの保存、発行したコマンドとそのコマンド応答の保存に関する定義、メッセージ送信先システムとの接続リトライおよび必要時接続の定義、および送達確認、保存データ数、メッセージ抑止の定義を行います。
イベント監視の動作環境では、以下の項目を設定します。
設定する項目 | 内容 | 設定画面 |
---|---|---|
[メッセージログ] | 過去に発生したメッセージの保存に関する定義を設定します。 | [イベント監視(動作環境)]の[ログファイル定義]タブ |
[接続・切断の設定] | メッセージ送信先システムとの接続リトライ(一次接続要求/二次接続要求)、および必要時接続を設定します。 | [イベント監視(動作環境)]の[接続]タブ |
[中継する] | システム監視エージェントで、システムから通知されたメッセージを上位ホストに中継機能や分割データを受信完了するまでの監視時間を設定します。 有限時間の指定を推奨します。無制限を選択した環境でネットワーク障害が発生するとメッセージ監視・リモートコマンドの発行ができなくなる場合があるため無制限の指定は推奨しません。 | [接続詳細] |
[送達確認] | システム監視エージェントの送達確認の動作、データ送信が失敗した場合に保存するデータ数、監視ログファイルの発生したメッセージを監視する時間間隔、一定時間内に同一のメッセージが複数発生した場合のメッセージ抑止を設定します。 | [イベント監視(動作環境)]の[動作設定]タブ |
[リモートコマンド] | コマンドシェル、コマンドユーザ、サービス名、エラー種類未設定イベントの扱いを設定します。 | [動作設定詳細] |
ポイント
一次接続要求/二次接続要求について
一次接続要求は、メッセージ送信先システムとの通信パス接続に失敗した場合に行うリトライ処理です。
二次接続要求は、一次接続要求で指定した回数分リトライ処理を行っても通信パスが接続されていない場合に行われるリトライ処理です。
一次接続要求の時間間隔を短く、二次接続要求の時間間隔を長く設定することにより、運用中の短時間の接続不能状態(OS再起動等)は短時間で接続を復旧させ、長期的な接続不能状態(夜間のシステム停止等)では、ネットワーク負荷を抑えて接続を復旧させることができます。
これらの定義はポリシー設定でも、ローカル設定でも設定可能なため、以下のようにポリシー設定とローカル設定は、後から設定した内容が有効になります。
ポリシー設定により設定後、ローカル設定を行った場合は、ローカル設定で定義が置き換わります。
ローカル設定により設定後、ポリシー設定を行った場合は、ポリシー設定で定義が置き換わります。
このため、これらの定義を変更する場合は、ローカル設定、ポリシー設定のどちらか一方を利用してください。
なお、メッセージログ/コマンドログの格納ディレクトリについては、ローカル設定で定義を行ってください。メッセージログ/コマンドログの格納ディレクトリはポリシー設定では変更されません。
手順
[監視ポリシー[管理]]画面を起動します。
[オプション]メニューの[カスタムモード表示]にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていない場合は、[オプション]メニューの[カスタムモード表示]を選択することでチェックします。
[設定対象]の[ポリシー]-[イベント監視]-[動作環境]を選択します。
[操作]メニューの[新規作成]を選択します。
→[監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面が表示されます。
[ポリシー名]、[コメント名]を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
→[イベント監視(動作環境)]画面が表示されます。
運用管理サーバへの設定
監視するイベント種別、および監視イベント情報の対処方法などを、[メッセージ説明]として設定をします。
[メッセージログ]や[コマンドログ]のファイルの規模や格納場所を設定する
メッセージの[送達確認]、[保存データ数]、[メッセージ抑止]を設定する
部門管理サーバ/業務サーバへの設定
[メッセージログ]や[コマンドログ]に関する設定を行います。
上位システムとの[接続]に関する設定を行います。
[送達確認]、[保存データ数]、[メッセージ抑止]の設定を行います。
メッセージの[メッセージ送信先システム]を設定します。部門管理サーバの場合には、運用管理サーバを[メッセージ送信先システム]に設定します。業務サーバの場合には、通常、上位の部門管理サーバを[メッセージ送信先システム]に設定します。
上記で指定した[メッセージ送信先システム]は、アプリケーション管理機能を使用する場合の稼働監視の通知先としても使用されます。[メッセージ送信先システム]を設定する方法は、“監視結果を送信するシステムを定義する”を参照してください。
文字コードにUTF-8を採用した場合【UNIX版の場合】
文字コードがUTF-8のシステムに対して動作環境定義を行った場合、UTF-8コードに変換後の長さが最大長を超えていないかをチェックしています。
文字コードの変換でエラーが発生した場合、およびUTF-8コードで最大長を超えた場合、メッセージが出力されますので、下表の説明に従って定義を見直してください。
参照先 | |
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通信環境を定義するときに、コード変換エラーが発生した場合 | |
コード変換エラーおよび定義した文字列の最大長を超えたために、ポリシー配付が失敗した場合 | |
イベント監視の条件を定義するときに、コード変換エラーが発生した場合 | |
ラベル名が256バイト以上になった場合 | |
アクション定義のメール連携で、コード変換エラーが発生した場合 |
64bit版のWindowsの場合
以下の定義に「Windowsディレクトリ\system32」配下を定義することはできません。定義した場合「Windowsディレクトリ\SysWOW64」配下に各ログが採取されます。
メッセージログ-格納ディレクトリ
コマンドログ-格納ディレクトリ