監視ポリシーの設定概要として以下を説明します。
監視ポリシー
監視ポリシーには、以下の2種類のモードがあります。
スタンダードモード
カスタムモード
スタンダードモードとカスタムモードで使用できる監視ポリシーの項目は以下のとおりです。
監視ポリシーの項目 | スタンダード | カスタム | |
---|---|---|---|
ノード監視 | 稼働状態の監視 | ○ | ○ |
MIB監視 | - | ○ | |
性能監視 | ネットワーク | ○ | ○ |
サーバ | - | ○ | |
ネットワークインターフェース監視の設定 | - | ○ | |
イベント監視 | 監視条件 | ○(注1) | ○ |
動作環境 | - | ○ | |
アプリケーション監視 | 監視条件 | ○(注2) | ○ |
動作設定 | - | ○ | |
アプリケーション監視の個別設定 | - | ○ | |
スクリプト | 動作設定 | - | ○ |
インストールレス型エージェント監視 | 動作環境 | ○ | ○ |
初期値での監視、Systemwalkerテンプレートによる監視ができます。
Systemwalkerテンプレートによる監視ができます。
スタンダードモード
「ノード監視」の「稼働状態の監視」など基本的な監視に必要な情報を監視するモードです。配付先のノードを設定するだけで、各ポリシーは初期値のままで監視が可能です。OS、ハードウェア、ミドルウェアを監視できます。
WindowsとSolarisの監視対象ごとに、監視ポリシーの初期値と、Systemwalkerテンプレートを適用したシステムの監視例を示します。
(1)Systemwalkerテンプレートを使用したポリシーを作成します。
(2)ポリシーグループを作成します。
初期値を利用して設定します。
Systemwalkerテンプレート
(3)配付先を設定して、ポリシーを配付します。
監視ポリシーの初期値については、“初期値一覧”を参照してください。
カスタムモード
ユーザ固有の環境や要件に合わせて、以下の設定を行うモードです。
初期値の変更
特定用途に作成された業務アプリケーション
サーバの性能監視
MIBの監視
特定ノード個別のネットワークインターフェース監視の設定
アプリケーション監視の個別設定
監視対象ごとにイベント監視の監視条件でアクション環境設定して監視する例を示します。
(1)イベント監視の条件定義でアクションの設定をします。
アクションの環境設定
(2)監視ポリシーのカスタムモードを選択します。
(3)ポリシーグループを作成します。
(4)配付先を設定して、ポリシーを配付します。
Systemwalkerテンプレート
Systemwalker Centric Managerでは、監視対象の異常メッセージや常駐プロセスの監視定義をSystemwalkerテンプレートとして提供しています。
Systemwalkerテンプレートを適用することで、監視の設定作業が簡単にできます。
監視ポリシーにおいて使用するSystemwalkerテンプレートは、2種類があります。
イベント監視テンプレート
サーバ、OS、およびミドルウェア製品が出力するメッセージを監視するための標準定義で、イベント監視の条件定義を監視ポリシーとして、メッセージのフィルタリングを行えます。
不要なメッセージをフィルタリングし、異常メッセージだけを監視できます。
メッセージのエラー種別に応じて、メッセージの重要度を補正できます。
異常メッセージの説明や対処方法を確認できます。
プロセス監視テンプレート
ミドルウェアの監視対象アプリケーション(常駐するプロセス)の稼働状況を監視できます。
ポリシーグループ
監視ポリシーは、監視対象や監視の目的に合わせて設定できます。監視ポリシーと監視対象を紐付け、同じ目的のポリシーをグルーピングすることが、ポリシーグループの役割です。
ポリシーグループでは、以下のポリシーの管理ができます。
同じような監視をしたいノードを一括してポリシー定義/配付が可能です。
ポリシーの配付状況をポリシーグループ単位で確認できます。
また、運用時に監視ポリシーの変更が必要となった場合は、該当する監視ポリシーだけを変更してポリシーを配付することができます。そのため、運用の変更が簡単に対応できます。
以下に、ポリシーグループの考え方を示します。
ポリシーグループAの「Webサーバのポリシー」では、以下の監視ポリシーをグルーピングし、Webサーバ1、2にポリシーを配付します。
[イベント監視]
OSのメッセージ
[アプリケーション監視]
Webアプリの稼働監視
[性能監視(ネットワーク)]
ネットワークの負荷