クラウド環境において、運用管理サーバ、部門管理サーバ、または、業務サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合の手順について説明します。
運用管理サーバの場合
クラウド環境で運用管理サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合は、“「IPアドレス/IPバージョンとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合”に記載されている手順で、作業を実施してください。なお、Systemwalker Centric Managerをクラスタアプリケーションに登録している環境は、クローニングの対象外です。
このとき、“ObjectDirectorのネーミング削除”実施後、以下を行ってから“IPアドレスの変更/ホスト名の変更”以降の手順を実施してください。
クローンの作成
仮想OSの展開
注意
運用管理サーバのクローニングは、以下の条件下で行ってください。
クローニング元の運用管理サーバは、データベースをrawデバイス以外に作成する。
部門管理サーバ/業務サーバの場合【Windows/Linux】
クラウド環境で部門管理サーバ/業務サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合の手順について説明します。なお、Systemwalker Centric Managerをクラスタアプリケーションに登録している環境は、クローニングの対象外です。
クローニングする目的に応じて、以下を実施してください。操作の詳細については、必要に応じてリンク先を参照してください。
[操作手順]
サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。
クローニング先で以下のコマンドを実行してください。
【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d |
【Linux】
/opt/FJSVftlc/bin/swstart -d |
IPアドレスとホスト名の変更手順の実施
クローニング先のIPアドレス/IPバージョン、およびホスト名を変更する際に必要な手順です。
“IPアドレスとホスト名の変更”に記載の手順に従って、クローニング先に対し、IPアドレスとホスト名の変更を行ってください。
ポイント
クローニング元のサービス/デーモンを起動したい場合
手順1.で、クローニング元のサービス/デーモンの起動が抑止されています。元に戻す必要がある場合、手順4.の後に、“クローニング元のサービス/デーモンの起動”を実施してください。
ただし、クローニング元と、クローニング先のIPアドレス/ホスト名が同じ場合、クローニング元が同じネットワーク上に起動する状況にならないように、注意してください。
以下の環境を前提として説明します。
通信環境定義の自ホスト名の定義は、DNSまたは、ホスト名を設定している。
クローン元は、各種監視設定が行われていない状態である。
[操作手順]
Systemwalker Centric Managerの各種監視設定
クローニング先に対し、Systemwalker Centric Managerの各種監視設定を行います。
設定方法は、Systemwalker Centric Managerの各種使用手引書を参照してください。
各手順の操作内容の詳細は、以下を参照してください。
クローニングの準備
クローニング元で以下を実施し、クローニング元のサービス/デーモンを停止します。
Systemwalker Centric Managerの停止
クローニング元で以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
Systemwalker Operation Managerと共存していない場合
【Windows】
pcentricmgr |
【Linux】
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh stop |
Systemwalker Operation Managerと共存している場合
【Windows】
pcentricmgr -a |
【Linux】
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -a /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh stop |
備考:Systemwalker Operation Managerも停止します。
サービス/デーモンの起動を抑止します。
【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstop |
【Linux】
/opt/FJSVftlc/bin/swstop |
クローンの作成
クローンを作成します。
同じホスト名、IPアドレスのOSが、同じネットワーク上に同時に起動する状況にならないように、注意してください。
クローニング元のサービス/デーモンの起動
クローニング元で以下を行い、クローニング元のサービス/デーモンを起動します。
サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。
【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d |
【Linux】
/opt/FJSVftlc/bin/swstart -d /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh start |
rsyslogを再起動します。【Linux】
systemctl restart rsyslog |
クローニング先の設定
クローニング先で、以下を行います。
OSのIPアドレス/ホスト名の変更を行います。
クローニング先のIPアドレス、およびホスト名を変更する際に必要な手順です。
部門管理サーバ/業務サーバがインストールされているOSで、IPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。
以下のコマンドを実行し、syslog連携機能を停止します。【Linux】
/opt/systemwalker/bin/stpopasyslog |
以下のコマンドを実行し、滞留イベントを初期化します。
【Windows】
Mpstayevtinit |
【Linux】
/opt/systemwalker/bin/mpstayevtinit |
サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。
【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d |
【Linux】
/opt/FJSVftlc/bin/swstart -d |
rsyslogを再起動します。【Linux】
systemctl restart rsyslog |