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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 導入手引書

10.8 クラウド環境でSystemwalker Centric Managerを導入した仮想マシンのクローニングを行う

クラウド環境において、運用管理サーバ、部門管理サーバ、または、業務サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合の手順について説明します。

運用管理サーバの場合

クラウド環境で運用管理サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合は、“IPアドレス/IPバージョンとホスト名」または「ホスト名」を変更場合”に記載されている手順で、作業を実施してください。なお、Systemwalker Centric Managerをクラスタアプリケーションに登録している環境は、クローニングの対象外です。

このとき、“ObjectDirectorのネーミング削除”実施後、以下を行ってから“IPアレスの変更/ホスト名の変更”以降の手順を実施してください。

注意

運用管理サーバのクローニングは、以下の条件下で行ってください。

  • クローニング元の運用管理サーバは、データベースをrawデバイス以外に作成する。

部門管理サーバ/業務サーバの場合Windows/Linux】

クラウド環境で部門管理サーバ/業務サーバを導入した仮想マシンのクローニングを行う場合の手順について説明します。なお、Systemwalker Centric Managerをクラスタアプリケーションに登録している環境は、クローニングの対象外です。


クローニングする目的に応じて、以下を実施してください。操作の詳細については、必要に応じてリンク先を参照してください。


クローニング後、クローニング元の環境は利用せず、クローニング先を利用する場合
(目的例:VM環境のホストOSの老朽化災害対策など)

[操作手順]

  1. クローニングの準備

  2. クローンの作成

  3. サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。
    クローニング先で以下のコマンドを実行してください。

    【Windows】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d

    【Linux】

    /opt/FJSVftlc/bin/swstart -d

  4. IPアドレスとホスト名の変更手順の実施

    クローニング先のIPアドレス/IPバージョン、およびホスト名を変更する際に必要な手順です。

    IPアドレスとホスト名の変更”に記載の手順に従って、クローニング先に対し、IPアドレスとホスト名の変更を行ってください。

ポイント

クローニング元のサービス/デーモンを起動したい場合

手順1.で、クローニング元のサービス/デーモンの起動が抑止されています。元に戻す必要がある場合、手順4.の後に、“クローニング元のサービス/デーモンの起動”を実施してください。

ただし、クローニング元と、クローニング先のIPアドレス/ホスト名が同じ場合、クローニング元が同じネットワーク上に起動する状況にならないように、注意してください。

複数のクローンを作成し利用する場合(目的例:環境構築の効率化など)

以下の環境を前提として説明します。

  • 通信環境定義の自ホスト名の定義は、DNSまたは、ホスト名を設定している。

  • クローン元は、各種監視設定が行われていない状態である。


[操作手順]

  1. クローニンの準備

  2. クローの作成

  3. クローニン元のサービス/デーモンの起動

  4. クローニグ先の設定

  5. Systemwalker Centric Managerの各種監視設定

    クローニング先に対し、Systemwalker Centric Managerの各種監視設定を行います。

    設定方法は、Systemwalker Centric Managerの各種使用手引書を参照してください。


各手順の操作内容の詳細は、以下を参照してください。

クローニングの準備

クローニング元で以下を実施し、クローニング元のサービス/デーモンを停止します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止

    クローニング元で以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

    • Systemwalker Operation Managerと共存していない場合

      【Windows】

      pcentricmgr

      【Linux】

      /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

      /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog

      /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh stop

    • Systemwalker Operation Managerと共存している場合

      【Windows】

      pcentricmgr -a

      【Linux】

      /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -a

      /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog

      /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh stop

      備考:Systemwalker Operation Managerも停止します。
  2. サービス/デーモンの起動を抑止します。

    【Windows】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstop

    【Linux】

    /opt/FJSVftlc/bin/swstop

クローンの作成

クローンを作成します。

同じホスト名、IPアドレスのOSが、同じネットワーク上に同時に起動する状況にならないように、注意してください。

クローニング元のサービス/デーモンの起動

クローニング元で以下を行い、クローニング元のサービス/デーモンを起動します。

  1. サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。

    【Windows】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d

    【Linux】

    /opt/FJSVftlc/bin/swstart -d

    /opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh start

  2. rsyslogを再起動します。【Linux】

    systemctl restart rsyslog

クローニング先の設定

クローニング先で、以下を行います。

  1. OSのIPアドレス/ホスト名の変更を行います。

    クローニング先のIPアドレス、およびホスト名を変更する際に必要な手順です。

    部門管理サーバ/業務サーバがインストールされているOSで、IPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。

  2. 以下のコマンドを実行し、syslog連携機能を停止します。【Linux】

    /opt/systemwalker/bin/stpopasyslog

  3. 以下のコマンドを実行し、滞留イベントを初期化します。

    【Windows】

    Mpstayevtinit

    【Linux】

    /opt/systemwalker/bin/mpstayevtinit

  4. サービス/デーモンの起動の抑止を解除し、起動します。

    【Windows】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\bin\swstart -d

    【Linux】

    /opt/FJSVftlc/bin/swstart -d

  5. rsyslogを再起動します。【Linux】

    systemctl restart rsyslog