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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

E.2 UNIX/IAサーバ側の調査資料

UNIX/IAサーバでは、発生したトラブルの内容によって採取する調査資料が異なります。

トラブルには大きく分けて以下の項目があります。

UNIX/IAサーバでは、採取する調査資料として以下のものが存在します。

表E.1 UNIX/IAサーバでの採取資料

採取する資料

採取方法

トラブル内容

(1)

初期化

(2)

転送前

(3)

転送中

(4)

SAN連携

コンソールログ
イベントログ

コンソールログまたは、イベントログのデータを採取します。

システムのディスク一覧

以下に示す情報を採取します。

Solaris
  • formatコマンドで表示されるディスクの一覧

HP-UX
  • ioscanコマンドで表示されるディスクの一覧

AIX
  • lsdevコマンドで表示されるディスクの一覧

Linux(RHEL8以前の場合)
  • rawコマンドで表示されるキャラクタデバイスの一覧

Linux(RHEL9以降の場合)
  • /dev_mftf配下のファイル一覧

Windows
  • 「ディスクの管理」で表示されるディスクの一覧画面のビットマップ

XLデータムーバのプログラム
(実行可能形式ファイル)

以下に示すディレクトリ配下のファイルを採取します。

Solaris/Linux
  • /opt/FJSVmftf/bin/

  • /opt/FJSVmftf/lib/

HP-UX
  • /opt/FHPmftf/bin/

  • /opt/FHPmftf/lib/

AIX
  • /opt/FAIXmftf/bin/

  • /opt/FAIXmftf/lib/

Windows
  • インストールディレクトリ配下\xxxxxx.exe

  • インストールディレクトリ配下\xxxxxx.dll

XLデータムーバのプログラム
(ライブラリファイル)

以下に示すディレクトリ配下のファイルを採取します。

Solaris/Linux
  • /opt/FJSVmftf/lib/

HP-UX
  • /opt/FHPmftf/lib/

AIX
  • /opt/FAIXmftf/lib/

Windows
  • インストールディレクトリ配下\xxxxxx.dll

環境定義ファイル

以下に示すファイルを採取します。

Solaris/Linux
  • /etc/opt/FJSVmftf/env/mftfenv.conf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.mftf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.filter_mftf(存在する場合)

HP-UX
  • /etc/opt/FHPmftf/env/mftfenv.conf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.mftf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.filter_mftf(存在する場合)

AIX
  • /etc/opt/FAIXmftf/env/mftfenv.conf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.mftf

  • 各ユーザのホームディレクトリ配下/.filter_mftf(存在する場合)

Windows
  • インストールディレクトリ配下\mftfenv.ini

  • インストールディレクトリ配下\mftf.ini

  • インストールディレクトリ配下\startup.ini

  • インストールディレクトリ配下\filter.ini(存在する場合)

初期化情報設定ファイル

データ転送用ボリュームの初期化を実行したサーバ上で、以下のファイルを採取します。

Solaris OS/Linux
  • /etc/opt/FJSVmftf/ini/配下の対象の初期化情報設定ファイル

HP-UX
  • /etc/opt/FHPmftf/ini/配下の対象の初期化情報設定ファイル

AIX
  • /etc/opt/FAIXmftf/ini/配下の対象の初期化情報設定ファイル

Windows
  • ディスクユーティリティの初期化に使用した対象の初期化情報設定ファイル

初期化時のディスクユーティリティ画面

ディスクユーティリティを使用した初期化時の各画面のビットマップを採取します。

データ転送用ボリュームの初期化内容

以下に示す情報を採取します。

Solaris/Linux/HP-UX/AIX
  • mftfdvlstコマンドにより、対象データ転送用ボリュームの初期化内容を採取

Windows
  • ディスクユーティリティにより、対象データ転送用ボリュームの初期化内容を表示した画面のビットマップを採取

デーモンまたはサービスの実行時の情報

以下の情報を採取します。

Solaris/Linux/HP-UX/AIX
  • デーモン(mftfd)起動時のコマンド文字列を採取

Windows
  • ディスクユーティリティまたは、ディスク選択ユーティリティの選択状態の画面ビットマップを採取

転送コマンドの実行環境情報

以下の情報を採取します。

Solaris/Linux/HP-UX/AIX
  • 転送コマンド実行時のシェル (bシェル、cシェル等)

  • 転送コマンド実行時のパラメタを含む実行文字列

  • 転送コマンド実行時の環境変数の一覧 (set や setenv等で採取)

  • 転送コマンドをシェルスクリプトで実行している場合、そのシェルスクリプト

Windows
  • 転送コマンド実行時のパラメタを含む実行文字列

  • 転送コマンド実行時の環境変数の一覧 (set等で採取)

  • 転送コマンドをバッチファイルで実行している場合、そのバッチファイル

データ転送状態

以下に示す情報を採取します。

Solaris/Linux/HP-UX/AIX
  • mftfstatコマンドにより、対象データ転送用ボリュームのデータ転送状態を採取

Windows
  • mftfstat.exeコマンドにより、対象データ転送用ボリュームのデータ転送状態を採取

core dump
(メモリダンプ)

UNIX側XLデータムーバのプロセスが異常終了した場合、以下に示す場所にcore dumpが採取されることがあります。

転送コマンドの場合、転送コマンドを実行依頼したカレントディレクトリ。

デーモンの場合、以下のディレクトリ配下に"core"という名前で採取されます。

Solaris/Linux
  • /var/opt/FJSVmftf/ 配下

HP-UX
  • /var/opt/FHPmftf/ 配下

AIX
  • /var/opt/FAIXmftf/ 配下

クラッシュアドレス情報

IA側XLデータムーバのプロセスが異常終了した場合、メッセージボックスに表示される、バイナリファイル名(~.exe や ~.dll)、クラッシュアドレスをメモしてください。

データ転送用ボリュームのダンプ

以下に示す情報を採取します。

Solaris/Linux/HP-UX/AIX
  • /usr/mftf/bin/.api/xldmlstコマンドを以下のように指定して実行することで、対象データ転送用ボリュームのダンプを採取

    xldmlst -b 対象データ転送用ボリューム

Windows
  • インストールディレクトリ配下\xldmlst.exeコマンドを以下のように指定して実行することで、対象データ転送用ボリュームのダンプを採取

    xldmlst.exe -b 対象データ転送用ボリューム

[0230]

エラーログ情報

データ転送中や初期化中等にエラーが発生した場合、エラーログ情報(メッセージ、エラー箇所、内部情報等)を以下に示すファイルに自動的に格納します。

エラーログ情報出力ファイルについては、E.2.1 [0230]エラーログ情報出力ファイルの採取についてを参照してください。

Solaris
  • /var/opt/FJSVmftf/data配下

HP-UX
  • /var/opt/FHPmftf/data配下

AIX
  • /var/opt/FAIXmftf/data配下

Linux
  • /var/opt/FJSVmftf/data配下

Windows
  • インストールディレクトリ\data配下(デフォルト= C:\Program Files\Datamover\data配下)

△:採取可能であれば採取する項目

○:採取する項目

採取する資料(ファイル)を送付する場合、tarコマンド等を使用してください。

初期化時のトラブル以外で、トラブルの再現性がある場合には、上記の資料に加えて以下の資料を採取してください。

採取する資料

採取方法

XLデータムーバのトレースファイル

UNIX/IA側XLデータムーバのトレースファイルの採取方法については、トレースファイルの採取方法を参照してください。