XLデータムーバでは、データ転送が可能なユーザを限定するため、XLデータムーバ独自の認証によりユーザを管理しています。
このため、使用するグローバルサーバ側のUSER IDをサーバシステム側の利用者登録ファイル .mftf(Windows の場合は、mftf.ini)に登録しておく必要があります。
実際のデータ転送実行時に比較し、登録されていなければエラーとなります。
サーバシステム側の利用者登録ファイルに登録するUSER IDは、以下のとおりです。
なお、グローバルサーバ側のUSER IDを、サーバシステム側のアカウントとして登録する必要はありません。
クライアントシステム | 利用者登録ファイルに登録するUSER ID |
---|---|
MSP | JOB文のUSERパラメタに指定するUSER ID |
XSP | XSPのUSER IDに示すUSER ID |
OS/390 | SYSIN DD文で指定するKEYWORD |
ユーザ認証迂回機能
サーバシステム側の設定によりユーザ認証の迂回が可能です。
ユーザ認証迂回機能の具体的な設定方法については、データ転送用利用者登録を参照してください。
サーバシステム側のアカウントの指定
UNIXサーバの場合は、データ転送実行時にアカウントを指定することができます。ファイル操作は指定されたアカウント権限で行います。
rootなどスーパユーザ権限を持ったアカウントを指定した場合には、転送先のファイルのパーミッションにかかわらずデータが上書きされる可能性がありますので、アカウントの選択は注意が必要です。
IAサーバの場合は、常にローカルシステム(LocalSystem)のアカウント権限でファイル操作を行います。
新規作成ファイルのパーミッションの設定
UNIXサーバへのデータ転送で、新規にファイルを作成する場合、上位ディレクトリが存在しない場合では、ディレクトリも作成します。
その際に、新規に作成したディレクトリは、パーミッションを任意に設定することはできず、755で固定です。しかし、ファイルのパーミッションは任意に設定することができます。
これは、グローバルサーバ側のUSER IDごとにumask値を設定することにより行います。
umask値のデフォルトは133です。フィルターコマンドを使用し、そのフィルターコマンドがディレクトリを作成する場合は実行権が必要です。必要に応じて変更してください。
また、新規に作成したファイルの所有者は、上記のデータ転送実行時に指定されたアカウントになります。
なお、既存のファイルに書き込む場合、パーミッションは変更されません。
上記に関する具体的な設定方法等については、データ転送用利用者登録を参照してください。