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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

2.3.6 AIXへの接続方法

AIXに対するディスク装置の接続方法を以下に説明します。

  1. 現在のdiskの接続状態を確認する。

    作業を始める前に、現在のdiskの接続状態を"lsdevコマンド"で確認します。

    # lsdev -Cc disk 
    hdisk0 使用可能 10-60-00-4,0 16 ビット SCSI ディスク・ドライブ   <=lsdevコマンドの表示結果
  2. SCSI/FC-SCSIカードの接続

    SCSIカード/ファイバチャネルカードをサーバ本体に接続してください。

  3. SCSI/FCケーブルの接続

    SCSIカード/ファイバチャネルカードを接続したサーバ本体と、ディスクアレイ装置(ファイバチャネルスイッチ/ハブ)間をケーブルで接続してください。

  4. SCSI/FCドライバのインストール

    SCSIカード/ファイバチャネルカードに添付されているインストールガイドに従って、SCSI/FCドライバをインストールしてください。

  5. ファブリック環境の設定

    ファブリック接続環境では、専用の環境定義ファイルに情報を記述する必要があります。

    詳細な設定方法については、ファイバチャネルカードやファイバチャネルスイッチに添付されている説明書を参照してください。

  6. システムの再起動

    インストールしたSCSI/FCドライバーおよびディスクアレイ装置内のdiskをシステムに認識させるためシステムを再起動します。

    # sync 
    # reboot
  7. SCSIアダプタの動作確認(接続したカードがSCSIカードの場合)

    サーバ本体に搭載したSCSIアダプタが正常に動作してるか確認します。

    ここでは、システム管理インタフェースツールである"smit"を使用して、SCSIアダプタの動作状況を確認する方法について説明します。

    • "smitコマンド"の実行(システム管理メニューの表示)

      "smitコマンド"を実行し、「システム管理」メニューを表示させます。

      「システム管理」メニュー内の「デバイス」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                        システム管理 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        ソフトウェアのインストールおよび保守 
        ソフトウェア・ライセンス管理 
        デバイス                                                <=選択します 
        システム記憶域管理 (物理および論理記憶域) 
        セキュリティとユーザ 
        通信アプリケーションとサービス 
        印刷スプーリング 
        問題判別 
        パフォーマンスと資源スケジューリング 
        システム環境 
        プロセスとサブシステム 
        リモート顧客サポートおよびサービス 
        アプリケーション 
        SMIT の使用 (情報だけ)
    • デバイスメニューでの操作

      「デバイス」メニュー内の「SCSI アダプタ」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                          デバイス 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
      [MORE...11] 
        テープ・ドライブ 
        通信 
        グラフィック・ディスプレイ 
        グラフィック入力装置 
        LFT 
        SCSI イニシエータ・デバイス 
        X ステーション構成 
        SCSI アダプタ                                           <=選択します 
        IDE アダプタ 
        非同期入出力 
        マルチメディア 
        デバイスをリスト 
        追加のデバイス・ソフトウェアのインストール 
        ISA アダプタ 
        PCMCIA カード
    • SCSIアダプタメニューでの操作

      「SCSI アダプタ」メニュー内の「SCSI アダプタの特性の変更/表示」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                       SCSI アダプタ 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        SCSI アダプタをすべてリスト 
        SCSI アダプタの特性の変更/表示                         <=選択します 
        エラー報告書の生成 
        SCSI アダプタのトレース
    • SCSIアダプタメニュー(SCSIアダプタの一覧)での操作

      「SCSI アダプタの特性の変更/表示」により、接続されているSCSIアダプタの一覧が表示されます。

      SCSIアダプタの詳細情報を表示させるため、対象のSCSIアダプタにカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                       SCSI アダプタ 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
      [TOP] 
        scsi0    使用可能 10-60    Wide/Fast-20 SCSI 入出力コントローラ 
        scsi1    定義済み 10-68    Wide/Fast-20 SCSI 入出力コントローラ 
        scsi2    使用可能 10-70    Wide/Fast-20 SCSI 入出力コントローラ 
        scsi3    使用可能 10-88    Wide/Ultra-2 SCSI 入出力コントローラ 
      [BOTTOM]
    • SCSIアダプタの状況を確認する

      「SCSI アダプタの特性の変更/表示」メニューが表示されます。

                              SCSI アダプタの特性の変更/表示 
      
      フィールドの値を入力または選択してください。 
      変更を完了したら ENTER キーを押してください。 
      
      [TOP]                                             [入力フィールド] 
        SCSI アダプタ                                   scsi2 
        説明                                            Wide/Fast-20 SCSI 入出力コントローラ 
        状況                                    確認=>  使用可能 
        ロケーション                            確認=>  10-70 
        PCI-SCSI I/0 プロセッサ・タイプ                 53C875 
        アダプタ・カード SCSI ID                        [7]                   +# 
        バッテリでバックされたアダプタ                  いいえ                + 
        SCSI 検査条件後の折衝                           はい                  + 
        最大同期データ転送レート (mHz)                  20                    + 
        ワイド・バスが使用可能                          はい                  + 
        SCSI バス・トランシーバの代替           確認=>  Differential 
        PCI バス所有権ごとの DMA バーストの数           64                    + 
        DMA バス・メモリ長                              [0x200000]            +X

      表示されている項目より、以下の項目を確認してください。

      「状況」が "使用可能"になっていること。

      「SCSI バス・トランシーバの代替」が "Differential"になっていること。

      「ロケーション」が 対象diskのロケーションと同じであること。

  8. FCアダプタの動作確認(接続したカードがファイバチャネルカードの場合)

    サーバ本体に搭載したFCアダプタが正常に動作してるか確認します。

    ここでは、システム管理インタフェースツールである"smit"を使用して、FCアダプタの動作状況を確認する方法について説明します。

    • "smitコマンド"の実行(システム管理メニューの表示)

      "smitコマンド"を実行し、「システム管理」メニューを表示させます。

      「システム管理」メニュー内の「デバイス」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                        システム管理 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        ソフトウェアのインストールおよび保守 
        ソフトウェア・ライセンス管理 
        デバイス                                                <=選択します 
        システム記憶域管理 (物理および論理記憶域) 
        セキュリティとユーザ 
        通信アプリケーションとサービス 
        印刷スプーリング 
        問題判別 
        パフォーマンスと資源スケジューリング 
        システム環境 
        プロセスとサブシステム 
        リモート顧客サポートおよびサービス 
        アプリケーション 
        SMIT の使用 (情報だけ)
    • デバイスメニューでの操作

      「デバイス」メニュー内の「通信」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                          デバイス 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
      [TOP] 
        IPL 後追加されたデバイスのインストール/構成 
        プリンタ/プロッタ 
        TTY 
        非同期アダプタ 
        PTY 
        コンソール 
        ディスク 
        ディスク・アレイ 
        CD ROM ドライブ 
        読取り/書込み光ディスク装置 
        ディスケット・ドライブ 
        テープ・ドライブ 
        通信                                                    <=選択します 
        グラフィック・ディスプレイ 
        グラフィック入力装置
    • 通信メニューでの操作

      「通信」メニュー内の「Fibre Channel(FC) Adapter」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                            通信 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        イーサネット・アダプタ 
        3270 接続アダプター 
        5085/86/88 接続アダプター 
        光シリアル・リンク 
        シリアル・コミュニケーション・ネットワーク・サーバー (ComNetServer) 
        Fibre Channel(FC) Adapter                               <=選択します
    • Fibre Channel(FC) Adapterメニューでの操作

      「Fibre Channel(FC) Adapter」メニュー内の「Adapter」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                 Fibre Channel(FC) Adapter 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        Adapter                                                 <=選択します 
        Services 
        User Applications
    • Adapterメニューでの操作

      「Adapter」メニュー内の「List All Fibre Channel Adapters」にカーソルを移動し、ENTERキーを押します。

                                          Adapter 
      
      カーソルを選択したい項目へ移動して ENTER キーを押してください。 
      
        List All Fibre Channel Adapters                         <=選択します 
        Change / Show Characteristics of a Fibre Channel Adapter 
        Generate an Error Report 
        Trace an FC Adapter
    • FCアダプタの状況を確認する

      「List All Fibre Channel Adapters」の結果が、「コマンド状況」メニューで表示されます。

      対象のFCアダプタが、"使用可能"と表示されていることを確認してください。

                                        コマンド状況 
      
      コマンド: O K           stdout: あり          stderr: なし 
      
      コマンドが完了する前に以下に追加指示が表示される場合があります。 
      
      lpfc0    使用可能 20-60    N/A
  9. 新しいdiskの接続確認

    ディスクアレイ装置側でAIXサーバ用に設定したdiskが、正常に認識できているか"lsdevコマンド"を使用して確認します。

    # lsdev -Cc disk 
    hdisk0 使用可能 10-60-00-9,0 16 ビット SCSI ディスク・ドライブ 
    hdisk1 使用可能 20-60-00-4,0 N/A       <=追加されたdisk 
    hdisk2 使用可能 20-60-00-4,1 N/A       <=追加されたdisk 
    hdisk3 使用可能 20-60-00-4,2 N/A       <=追加されたdisk 
    hdisk4 使用可能 20-60-00-4,3 N/A       <=追加されたdisk 
    hdisk5 使用可能 20-60-00-4,4 N/A       <=追加されたdisk 
    hdisk6 使用可能 20-60-00-4,5 N/A       <=追加されたdisk

    表示された情報より以下の情報を確認してください。

    • 作業を始める前に確認したdiskの接続状態と比較し、認識されたdisk本数が増加していること。

    • 認識状態が"使用可能"と表示されていること。

    • アダプタ番号(上記表示では、"20-60")が、サーバに搭載したSCSI/FCアダプタ番号と同じであること。

    なお、diskの認識状態が"定義済み"と表示されている場合は、過去に追加されたdisk情報が残っている可能性があります。

    その場合、残っているdisk情報を削除した後、AIXサーバのコンソールで以下の作業を行ってください。

    「アプリケーションマネージャ」→「システム管理」→「デバイス」の順に選択してください。「デバイス」画面が表示されたら、「デバイス」→「起動後の再構成」を実行します。

    システムにデバイス情報が更新されますので、"lsdevコマンド"を使用して正常に認識されているか確認してください。

以上で、ディスクアレイ装置の接続が完了します。

データ転送用ボリュームとするディスク内には、ファイルシステムを作成しないでください。