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Systemwalker Operation Manager V17.0.1 クラスタ適用ガイド UNIX編

2.2.1 クラスタシステムの構築

クラスタシステムは、以下の手順で構築します。

1)システム構成の検討

“1:1運用待機”、“N:1運用待機”、“2ノード相互待機”および“カスケード”の特徴および注意事項を考慮し、どの形態を採用するか、Systemwalker Operation Managerサーバをどのようにクラスタ構成にするかあらかじめ検討します。

2)リソースの準備

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに導入するために必要な、以下のリソースを準備します。

共有ディスクおよび論理IPアドレスは、クラスタシステムにより用語が異なります。以下のように読み替えてください。

共有ディスクの見積もり

クラスタシステムのノードで共通に使用する、共有ディスクの容量を見積もります。共有ディスクには、Systemwalker Operation Managerの以下のディレクトリを配置するため、ディレクトリの容量を見積もります。

ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御およびマスタスケジュール管理のディレクトリ容量は、通常のシステムで必要なディレクトリ容量と同じです。見積もり方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 解説書”を参照してください。

カレンダ制御情報のディレクトリ容量は、以下の値を見積もってください。

カレンダ制御情報用の共有ディスクの容量(bytes)=50(bytes)×登録カレンダ数×使用するサブシステムの数

論理IPアドレスの準備

クラスタシステムで使用する、運用系と待機系とで共通な仮想のIPアドレスである、論理IPアドレスを準備します。

論理IPアドレスは、1:1運用待機およびカスケードの場合は1個、N:1運用待機の場合はN個、2ノード相互待機の場合は2個、ノード固有の物理IPアドレスとは別に、準備します。論理IPアドレスには、すべてのネットワークで使用されていないアドレスを準備してください。

3)プライマリホスト名からの物理IPアドレス解決

プライマリNICのホスト名(初期値は通常、hostnameコマンドで表示される自ホスト名)についてIPアドレスが解決できない場合は、/etc/hosts ファイルにプライマリホスト名と、物理IPアドレスを対応付けて記入をしてください。

4)クラスタシステムのインストール

クラスタシステムをインストールし、クラスタシステムを構築します。クラスタシステムの構築方法の詳細については、クラスタシステムのマニュアルを参照してください。