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Systemwalker Operation Manager V17.0.1 リファレンス集

18.2.3 共通仕様

Web APIを利用する場合の、各APIの共通仕様について説明します。

18.2.3.1 データ型

Web APIで利用するデータ型は下表のとおりです。

リクエストでの各パラメータの指定や、レスポンスボディのフィールド値の参照はデータ型に合わせてください。

型名

対応するJSONの型

説明

文字列

string

テキストデータです。
文字コードはUTF-8を使用します。

  • パスパラメータ

    URLに利用可能な文字以外が含まれる場合、URLエンコード後の文字列をリクエスト行に指定してください。

  • リクエストボディ

    JSONで指定します。ダブルクォーテーションやバックスラッシュ、および、制御文字などを含める場合、JSONのフォーマットに従いエスケープした文字列をリクエストボディに指定してください。

数値

number

数値データです。

リスト

string

規定値を扱うデータです。
規定値はフィールドごとに異なります。詳細は各フィールドの説明を参照してください。

日時

string

日付と時刻のデータです。
日付と時刻のフォーマットは以下のとおりです。

  • YYYY/MM/DD hh:mm:ss

  • YYYY/MM/DD

YYYY:年を4桁で0000~9999で表します。
MM:月を2桁で01~12で表します。
DD:日を2桁で01~指定月の最終日で表します。
hh:時を2桁で00~23で表します。
mm:分を2桁で00~59で表します。
ss:秒を2桁で00~59で表します。

真偽値

true, false

真偽値のデータです。
trueまたはfalseが使用できます。

18.2.3.2 リクエストの形式

リクエスト行

リクエスト行は、利用するリソースに合わせて指定します。

リクエスト行はASCII文字で指定します。パス名の一部(パスパラメータ)にマルチバイト文字が含まれる場合は、UTF-8でURLエンコードしてください。

リクエスト行

指定内容

メソッド

各リソースで使用可能なHTTPメソッドを指定します。

パス名

各リソースのURIおよびクエリ文字列を指定します。

HTTPバージョン

“HTTP/1.1”を指定します。

各リソースの一覧取得をする場合、絞り込みやレスポンスの制御のためクエリパラメータを使用します。一覧取得で使用できるクエリパラメータの共通仕様は、以下のとおりです。

パラメータ名

省略値

説明

subsystem

18.2.3.5 サブシステム番号”を参照

一覧取得する対象のサブシステムを指定します。指定可能な値は“18.2.3.5 サブシステム番号”を参照してください。

offset

0

返却するレコードの開始位置を指定します。
指定された値の分だけ、返却するオブジェクト配列の要素をスキップします。

limit

15000

返却するレコードの最大数を指定します。
指定された値よりもオブジェクト配列の要素が多い場合、リクエストボディのnextフィールド値にtrueを設定したうえで、指定値までのレコードを返却します。

指定可能な値は0~15000です。

リクエストヘッダ

以下のリクエストヘッダを指定します。

リクエストヘッダ

指定内容

Host

接続先のSystemwalker Operation Managerサーバのホスト名とIPアドレスを以下の形式で指定します。

host:port

Authorization

Basic認証の認証情報を指定します。
詳細は、“18.2.3.4 ユーザ認証”を参照してください。

Content-Type

リクエストボディにパラメータを指定する場合に指定します。
“application/json”を指定します。

リクエストボディ

JSONでリクエストパラメータを指定します。

指定可能なパラメータは各リソースで異なります、詳細は、各リソースの“リクエスト”の項目を参照してください。

18.2.3.3 レスポンスの形式

ステータス行

リクエストの処理結果をHTTPステータスコードで返却します。

レスポンスヘッダ

以下のレスポンスヘッダを設定して、返却します。

レスポンスヘッダ

設定内容

説明

Content-Type

application/json;charset=UTF-8

レスポンスボディのメディアタイプです。

レスポンスボディ

レスポンスヘッダ“Content-Type”のメディアタイプで返却します。

レスポンスボディの形式を以下に示します。

正常終了時の応答

各リソースのリクエストを正常に処理できた場合の形式は、以下のとおりです。

{
  "next": false,
  "total: n,
  "data": [                ←---+
    { … },                     |
    …                        各リソースのオブジェクト配列
    { … }                      |
  ]                        ←---+
}
  n: 返却対象のオブジェクト配列の要素数

対象のオブジェクトが1件以上の場合は、dataフィールドに対象のオブジェクト配列が格納されます。nextおよびtotalフィールドの値で対象のオブジェクトがすべて返却されたかどうかを判断できます。

対象のオブジェクトが0件の場合、nextはfalse、totalは0、dataは空配列となります。


フィールド名

説明

next

真偽値

返却対象のオブジェクトのうち、dataフィールドに格納していないオブジェクトが存在するかを真偽値で示します。返却対象のオブジェクト配列の要素数がクエリパラメータのlimitで指定した値以上である場合に、trueとなります。

true: 未返却のオブジェクトが存在する
false: 未返却のオブジェクトは存在しない

total

数値

返却対象のオブジェクト配列の要素数です。
dataフィールドに格納されたオブジェクト配列の要素数ではありません。nextフィールドがtrueの場合、この値とdataフィールドに格納されたオブジェクト配列の要素数は異なります。

data

返却対象のオブジェクト配列です。
クエリパラメータのlimitで指定した値までの要素数を格納します。

異常終了時の応答

注意

異常時のレスポンスボディでtext/htmlのようにJSON以外のデータフォーマットが返却される場合があります。レスポンスヘッダ“Content-Type”を確認し、適切なデータフォーマットで参照してください。

各リソースのリクエストの処理で異常が発生した場合の形式は、以下のとおりです。

{
  "code": "エラーコード",
  "message": "メッセージ文"
}

HTTPステータスコードやエラーコード、メッセージ文によりエラー情報を返却します。エラーコードとメッセージ文の詳細は“Systemwalker Operation Manager メッセージ集”の“Web APIの出力メッセージ【Windows版】【Linux版】”を参照してください。


フィールド名

説明

code

文字列

エラー情報を示すコードです。

message

文字列

エラー情報を示すメッセージです。

18.2.3.4 ユーザ認証

APIのリクエストごとに認証が必要です。

リクエストヘッダーにBasic認証の情報を設定します。

ユーザIDとパスワードは、接続先のSystemwalker Operation Managerサーバ導入マシンの認証情報です。

拡張ユーザ管理機能が有効な場合は、Operation Managerユーザを指定してください。【Linux版】

指定したユーザIDの権限で各リソースを操作します。必要な権限は各リソースの説明を参照してください。

Authorization: Basic <ユーザID:パスワード をBase64エンコードした文字列>

18.2.3.5 サブシステム番号

サブシステム番号の指定方法は以下のとおりです。

SE版
  • パスパラメータ

    /subsystems/{subsystem}は指定不要です。

    サブシステム番号0として指定することはできます。1~9の値は指定できません。

  • クエリパラメータ

    ?subsystem={subsystem}は指定不要です。

    サブシステム番号0として指定することはできます。1~9の値を指定した場合、一覧取得の絞り込み結果は0件となります。

EE版
  • パスパラメータ

    /subsystems/{subsystem}で指定できます。

    サブシステム番号は、リソースを一意に特定するために必要です。

    指定した場合はそのサブシステム番号を、省略した場合はサブシステム番号0を対象とします。

  • クエリパラメータ

    ?subsystem={subsystem}で指定できます。

    省略した場合、すべてのサブシステム番号を対象に処理を行います。そのため、意図して起動させていないサブシステムがある場合は、対象とならないよう、対象のサブシステムだけを指定してください。

リクエスト例 (/Systemwalker-omgr/api 以降)