ポリシー情報の抽出について説明します。
定義手順
[ポリシーの抽出]ウィンドウの表示
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウの[ポリシー抽出]ボタンをクリックします。
ポリシー情報の指定
表示された[ポリシーの抽出]ウィンドウでシートを選択し、ポリシー情報を指定します。
ポリシー情報の保存
[OK]ボタンをクリックして、ポリシー情報を保存します。
[ポリシーの抽出]ウィンドウの[環境定義]シート
環境定義(監視ホスト)で定義した監視ホスト情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(Operation Manager共通パラメタの定義)で定義したセキュリティ情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(アクション)で定義したアクションの実行環境の情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(起動パラメタ)で定義した起動パラメタ情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(メッセージテーブル)で定義したメッセージテーブル情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(監視許可ホスト)で定義した複数サーバ監視機能の監視を許可するホスト情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(運用情報)で定義した運用情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(信頼ホスト)で定義したネットワークジョブの信頼ホスト情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(ジョブ所有者)で定義したジョブ所有者情報を抽出する場合に選択します。
環境定義(運用情報)で定義したクラスタシステムのためのノード名情報を抽出する場合に選択します。
マスタスケジュール管理環境設定クライアントで設定したマスタスケジュール管理機能に関する環境設定の情報を抽出する場合に選択します。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理 ユーザーズガイド”を参照してください。
[ポリシーの抽出]ウィンドウの[登録情報]シート
“拡張ユーザ管理”機能で登録したOperation Managerユーザ情報を抽出する場合に選択します。Operation Managerユーザ情報は、抽出元、配付先において、拡張ユーザ管理機能が有効/無効にかかわらず配付されます。配付先の拡張ユーザ管理機能の有効/無効は変更されません。
ポリシーの抽出元、配付先がクラスタ運用をしている場合は、本項目を選択しないでください。クラスタ環境で、Operation Managerユーザ情報の抽出を行う場合は、“クラスタ環境でOperation Managerユーザ情報の抽出を行う場合【UNIX版】”を参照してください。
“カレンダ”機能で登録したカレンダ情報および電源制御情報を抽出する場合に選択します。
“サービス・アプリケーション起動”機能で登録したサービス・アプリケーション起動情報を抽出する場合に選択します。
以下の場合に選択します。
“ジョブスケジューラ”機能で登録したスケジュール情報および起動日雛形情報を抽出する場合
プロジェクトに設定したアクセス権の情報を抽出する場合
業務連携のパスワード管理簿情報を抽出する場合
jobschsetauthinfoコマンドで登録した認証情報を抽出する場合
マスタスケジュール管理機能のマスタ情報を抽出する場合
サブシステムの日変わり時刻を抽出する場合
“ジョブスケジューラ”機能で呼び出す出口プログラムファイルを抽出する場合に選択します。
“ジョブスケジューラ”機能で登録したジョブ定義変数を抽出する場合に選択します。
“イベント監視の条件定義”画面で登録した監視イベント・実行アクション情報を抽出する場合に選択します。
“ジョブ”機能で登録したジョブフォルダ(ジョブファイルを含む)情報を抽出する場合に選択します。
ポイント
[カレンダ]および[スケジュール・起動日雛形]のポリシー配付について
[カレンダの保存]ウィンドウで設定した反映開始日は、ポリシー配付されません。
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ[利用機能2]シートで、[起動日再作成の抑止]オプションが設定されていない状態で、 [カレンダ]をポリシー配付した場合、[スケジュール・起動日雛形]の抽出の有無に関わらず、カレンダを使用しているジョブネットの起動日が再作成され、[起動日]ウィンドウで個別に設定したジョブネットの起動日情報はクリアされます。
ポリシーの抽出元と配付先の起動日情報を一致させたい場合、[カレンダ]を抽出せず、[スケジュール・起動日雛形]のみを抽出するか、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ[利用機能2]シートで、[起動日再作成の抑止]オプションを設定した状態で、ポリシーを配付してください。 配付先に引用するカレンダ情報がない場合、ジョブスケジューラ起動時や年をまたいだ時点で、イベントログ/SYSLOGに以下のメッセージが出力されることがあります。
「カレンダ情報が失われています」
クラスタ環境でOperation Managerユーザ情報の抽出を行う場合【UNIX版】
ポリシーの抽出元、配付先がクラスタ運用をしている場合は、ポリシー抽出時に[Operation Managerユーザ]を選択しないでください。
Operation Managerユーザ情報をポリシー抽出する場合は、以下の手順に従ってください。
[ポリシーの抽出]ウィンドウでのポリシー抽出(この時[Operation Managerユーザ]は指定しません)の完了後に、ポリシー抽出元の環境へスーパーユーザ(root)でログインします。
ポリシー抽出元で、以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVfwseo/bin/mpuserspol -u -d <任意のディレクトリ> |
手順2.の-dオプションで指定したディレクトリ直下に生成される“userdata.sh”を、ポリシー配付先環境へコピーします。
配付先での操作については、“クラスタ環境へOperation Managerユーザ情報の配付を行う場合【UNIX版】”を参照してください。
スケジュール・起動日雛形情報のポリシー抽出についての注意【UNIX版】
英大文字と英小文字が異なるだけで同じつづりのプロジェクト名を、プロジェクトとして登録している場合、スケジュール情報を正しくポリシー抽出できません。このような場合は、以下の手順で作業してください。
なお、以下の手順で抽出・配付したポリシー情報は、次回のデーモン起動時に適用されます。
ポリシー抽出元サーバで、以下のコマンドを起動します。
アクセス権設定用スクリプトが出力されます。
/usr/bin/mkbat -j -f acldata.bat |
複数サブシステム運用をしているサーバからポリシーを抽出する場合は、以下のコマンドを起動します。
/usr/bin/mkbat -j -x -c -r mpjobsch/schedulen -f acldata.bat |
n:ポリシー抽出を行うサブシステムのサブシステム番号
ftpなどを使って、上記のacldata.batファイル(アクセス権設定用スクリプト)を、ポリシー配付先サーバの以下のディレクトリ配下に直接複写してください。
Solaris版 | /var/opt/FJSVJMCMN/policy |
DS版 | /var/opt/uxpJMCMN/policy |
HP-UX版 | /opt/FHPJMCMN/db/policy |
AIX版 | /usr/FAIXJMCMN/db/policy |
Linux版 | /var/opt/FJSVJMCMN/policy |
複数サブシステム運用ができるサーバで、上記のファイル名(acldata.bat)のまま複写すると、サブシステム番号0のジョブスケジューラに反映されます。
サブシステム番号1~9までのいずれかのサブシステムにポリシーを反映させたい場合は、ファイル名をacldatan.bat(n:配付先のジョブスケジューラに対応するサブシステム番号)に変更してください。
ftpなどを使って、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下の以下のファイルを、ポリシー配付先サーバに直接複写します。
プロジェクト名.jsp
プロジェクト名.dbz
プロジェクト名.grz
db_calendar_ex.default
[複写先ディレクトリ]
Solaris版 | /var/opt/FJSVJMCMN/policy/jobdb |
DS版 | /var/opt/uxpJMCMN/policy/jobdb |
HP-UX版 | /opt/FHPJMCMN/db/policy/jobdb |
AIX版 | /usr/FAIXJMCMN/db/policy/jobdb |
Linux版 | /var/opt/FJSVJMCMN/policy/jobdb |
複数サブシステム運用ができるサーバで、上記のディレクトリに対してポリシー情報を複写すると、サブシステム番号0のジョブスケジューラに反映されます。
サブシステム番号1~9までのいずれかのサブシステムのジョブスケジューラにポリシーを反映させたい場合は、配付先のディレクトリをjobdbn(n:配付先のジョブスケジューラに対応するサブシステム番号)に変更してください。
マスタスケジュール管理機能を利用している場合は、ポリシー情報の適用後にポリシー配付先サーバで、配付したマスタプロジェクトに対して再度、マスタ設定を行ってください。詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“stemSetPrjMaster プロジェクトマスタ設定コマンド”を参照してください。