インストールの前の作業について説明します。
ソフトウェア説明書の参照
ソフトウェア説明書には、Systemwalker Operation Managerに関する基本的な注意事項が記載されています。インストール前に必ずお読みください。
既存環境のバックアップ
アップグレードインストールまたは再インストールの場合は、既存環境は自動的に移行されますが、インストールに失敗した場合に備えて、バックアップしておいてください。
バックアップ手順の詳細については、以下を参照してください。
インストール先のシステム環境の確認
インストール先のシステム環境について、以下の確認を行ってください。
Serverサービスについて
Systemwalker Operation Managerをインストールする場合、Serverサービスがあらかじめ起動されている必要があります。Serverサービスが起動されていることを確認してください。
Windows Modules Installerサービスについて
Systemwalker Operation Managerをインストールする場合、事前にWindows Modules Installerサービスのプロパティで、[スタートアップの種類]が以下のどれかであることを確認してください。
手動
自動
自動(遅延開始)
DHCPの使用について
DHCPサーバを使用して、動的にIPアドレスを割り当てているサーバマシンでは、Systemwalker Operation Managerサーバ機能を動作させることはできません。DHCPを使用していないことを確認してください。なお、Systemwalker Operation Managerクライアント機能は、DHCPサーバを使用した環境でも動作させることができます。
プライマリドメインコントローラについて
バックアップドメインコントローラにインストールする場合、プライマリドメインコントローラが動作中であることを確認してください。
ネットワークドライブの接続について
インストール先のドライブまたはディレクトリが、同じシステム内の別のドライブとしてネットワーク接続されていないことを確認してください。接続されている場合は、インストール前に接続を切断してください。ネットワーク接続されていると、サーバ機能のインストールに失敗することがあります。
起動中のプログラムについて
インストールを実行する前に、動作しているアプリケーションをすべて停止してください。また、以下のプログラムについても停止してください。
ウィルスチェックプログラムを含む常駐プログラム
スクリーンセーバ
インストール方法の検討
Systemwalker Operation Managerのインストール方法は、以下の2通りがあります。どの方法でインストールするか検討してください。
ローカルインストール
ドライブ装置を装備したコンピュータに、製品メディアを直接使用してインストールする方法です。
ネットワークインストール
ドライブ装置を共有ディスクとして設定したネットワーク上のコンピュータに接続してインストールする方法です。
デスクトップヒープの枯渇防止について
デスクトップヒープの枯渇を防止するため、レジストリを修正してデスクトップヒープのサイズを拡張してください。
以下のレジストリ(SharedSection)の第3パラメータを“3072”に変更します。
なお、[ジョブの多重度]をデフォルトから上げる場合は、“15360”を推奨します。設定後、設定した[ジョブの多重度]が正常に動作するか検証の上、必要に応じて調整してください。
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
名前:Windows
値:SharedSectionの第3パラメータ
変更前(Windows Server 2019の例)
SharedSection=1024,20480,768 |
変更後(Windows Server 2019の例)
SharedSection=1024,20480,3072(*) |
(*)SharedSectionの第3パラメータの値が3072より大きい場合は、変更しないでください。
ファイアウォールの設定
Systemwalker Operation Managerで使用するポート番号/プロトコルについて、ファイアウォールの設定で通信を許可してください。ファイアウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する方法については、OSのマニュアルを参照してください。Systemwalker Operation Managerが使用するポートについては、“C.1 ポート番号一覧”を参照してください。
注意
mjrmtjobコマンドを利用する場合
mjrmtjobコマンドを利用してリモートマシン上でジョブを実行する場合、かつ、リモートマシンがファイアウォール機能を利用している環境の場合にも、ファイアウォールへのポート番号の設定が必要です。この場合、リモートマシン側で、“リモートマシン(外部のサーバから受け付ける必要のあるポート番号)”に記載のポート番号を許可してください。
なお、mjrmtjobコマンドを利用してリモートマシン上でジョブを実行するためには、リモートマシン用のライセンスが必要です。
jobschmsgeventコマンドを利用する場合
jobschmsgeventコマンドを利用してリモートマシン上でメッセージ事象を発生させる場合、かつ、リモートマシンがファイアウォール機能を利用している環境の場合にも、ファイアウォールへのポート番号の設定が必要です。この場合、リモートマシン側で、“リモートマシン(外部のサーバから受け付ける必要のあるポート番号)”に記載のポート番号を許可してください。