メインメニューで設定したポリシーどおりにCTが動作しているか、確認する方法を説明します。
CSまたはCTで動作状況を確認できます。
以下のタイミングで使用することで、CTの動作状況を確認できます。
運用開始、または運用変更時
Systemwalker Desktop Patrolの導入時、または設定変更時にメインメニューで設定したポリシーが正しいか確認する場合に使用します。
例えば、以下のタイミングで使用します。
Systemwalker Desktop Patrolを新規導入した場合
Systemwalker Desktop Patrolのバージョンアップを行った場合
システムの構成を変更した場合
ポリシーの設定を変更した場合
トラブル発生時
CTでトラブルが発生した場合、またはトラブルが発生しているかを確認する場合に使用します。
セキュリティパッチが適用されない
インベントリ情報がサーバ(CS/DS)に通知されない
配信予定のソフトウェアが配信されない
CTで動作状況をチェックする場合は、以下のどちらかの方法で行います。
logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する
logget.exe(ログ採取ツール)コマンドから起動する
logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する
次のコマンドを実行します。
CTのインストールディレクトリ\FJSVsbtrsc\bin\logcheck.exe |
logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
ポイント
[環境設定]画面の[状況]タブにある“CT動作状況チェックコマンド”のリンクをクリックすることで、logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行することもできます。
Webブラウザが起動し、CTの動作状況が表示されます。
分類 | 項目 | 説明 | 内容表示 | |
---|---|---|---|---|
logcheck | logcheckcs | |||
基本情報 | 収集時刻 | インベントリ収集が行われた時刻を表示します。 | ○ | |
PC名 | 環境設定で設定した値を表示します。 | ○ | ○ | |
ユーザーID | ○ | ○ | ||
接続サーバ | ○ | ○ | ||
CTID | CTIDを表示します。 この情報は、CT導入時に内部処理で取得している値です。 | ○ | ○ | |
バージョン | CTのバージョンを表示します。 例: V14.1.0-R1.0-SN950 例: V12以前のバージョンです | ○ | ○ | |
次回動作予定 | ポリシー受信・アップデータ適用予定 | 次にポリシー受信、またはアップデータ適用を行う時刻を表示します。 | ○ | |
インベントリ収集予定 | 次にインベントリ収集を行う時刻を表示します。 | ○ | ||
運用設定の診断結果表示予定 | 次に運用設定の診断結果が表示される時刻を表示します。 | ○ | ||
システムスタンバイへ移行する時刻 | 次にシステムスタンバイへ移行する時刻を表示します。 | ○ | ||
前回動作結果 | ポリシー受信時刻 | 前回ポリシー受信を行った時刻を表示します。 | ○ | |
ポリシー受信結果 | 前回ポリシー受信を行った結果を表示します。 | ○ | ||
インベントリ収集時刻 | 前回インベントリ収集を行った時刻を表示します。 | ○ | ||
インベントリ収集結果 | 前回インベントリ収集を行った結果を表示します。 | ○ | ||
ポリシー設定状況 | ポリシーを確認する間隔 | [Desktop Patrol メインメニュー] - [環境設定] - [ポリシーグループ管理] で設定されたポリシーの情報を表示します。 | ○ | ○ |
インベントリ収集日の指定 | ||||
インベントリ収集を行う時間帯の指定 | ||||
セキュリティパッチを自動的に適用 | ||||
自動ダウンロード対象のソフトウェア | ||||
グループ名 | ||||
ソフトウェア辞書の更新時刻 | ||||
WSUS連携 | ||||
WSUSサーバ | ||||
コンピュータグループ名 | ||||
稼働状況 | - | CS:最新の2日間のCTの稼働状況を表示します。 CT:最新の7日間のCTの稼働状況を表示します。 (PCを起動した日の日数分を表示します) CSの場合はオプションを指定することでCSに保持されているCTの稼働状況をすべて表示することができます。 表示される項目は表3.10 [稼働状況の表示項目]を参照してください。 | ○ | ○ |
セキュリティパッチ一覧 | 未適用パッチ一覧 | 対象のCTに適用予定のセキュリティパッチの一覧を表示します。 | ○ | ○ |
適用済パッチ一覧 | 対象のCTに適用済みのセキュリティパッチの一覧を表示します。 注意 クイック実行形式の更新プログラムの情報は表示されません | ○ | ||
ソフトウェア一覧 | 配信されているソフトウェア | 対象のCTに現在配信されているソフトウェアの一覧を表示します。 | ○ | ○ |
ダウンロード・実行したソフトウェア | 対象のCTで今までにダウンロードや実行が行われたソフトウェアの一覧を表示します。 | ○ | ||
ファイルの配信一覧 | 配信タスク | ファイル配信の配信タスクの配信結果の一覧を表示します。 | ○ | ○ |
○:内容表示されます。
項目 | 詳細 | 説明 |
---|---|---|
システムスタンバイへ移行 | - | スタンバイに移行しました。 |
システムスタンバイから復帰 | - | スタンバイから復帰しました。 |
Windowsログオン | <Windowsのログオンアカウント> | user がログオンしました。 |
Windowsログオフ | <Windowsのログオンアカウント> | user がログオフしました。 |
ユーザーの切り替え | <Windowsのログオンアカウント> | user がユーザー切り替えをしました。 |
コンピューターのロック | - | ロックされました。 |
ネットワークに接続 | - | ネットワークに接続され、通信が可能になりました。 |
ネットワークから切断 | - | ネットワークが切断され、通信ができなくなりました。 |
サービス開始 | - | ITBudgetMGR(INV)サービスが開始しました。 |
サービス停止 | - | ITBudgetMGR(INV)サービスが停止しました。 |
ポリシー受信 | 成功 (変更あり) 成功 (変更なし) 失敗 (<エラー番号> <説明>) 例) 失敗 (10051 接続サーバに接続できません) | ポリシーを受信しました。 |
インベントリ収集 | 成功 失敗 (<エラー番号> <説明>) 例) 失敗 (10051 接続サーバに接続できません) | インベントリを収集しました。 |
パッチ適用 | 成功 (<名称>, 終了コード(<n>)) 失敗 (<名称>,終了コード(<n>), <説明>) 例1) 成功([23-05] KB5026361をWindows10 V21H2に適用, 終了コード(3010)) 例2) 失敗([23-05] KB5026361をWindows10 V21H2に適用, 終了コード(-3)インストール中に致命的なエラーが発生しました) | パッチを適用しました。 パッチの終了コードの詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。 |
Windowsの更新プログラムの適用 | 成功 成功(配信中継待機中CT) 成功(ダウンロードのみ完了) 成功(未ダウンロード:<未ダウンロード件数>件) 失敗 (<エラー番号>) 例1) 失敗 (10051) 例2) 成功(配信中継CT) 例3) 成功(未ダウンロード:3件) | Windows Updateを実行しました。
|
ソフトウェアダウンロード | <名称> ver.<n> をダウンロードしました <名称> ver.<n> のダウンロードに失敗 (<エラーコード><説明>) <名称> ver.<n> を実行しました, 終了コード<m> 例1) 情報送信ツール ver.2 をダウンロードしました 例2) 情報送信ツール ver.2 のダウンロードに失敗 (10051 接続サーバに接続できません) 例3) 情報送信ツール ver.2 の実行に失敗しました (-13 権限偽装に失敗しました) 例4) 情報送信ツール ver.2 を実行しました, 終了コード 0 | ソフトウェアをダウンロードしました。 |
自動再起動 | パッチ適用後に自動的に再起動が行われました パッチ適用後にユーザー操作により再起動が行われました | パッチ適用後に再起動しました。 この項目は、Systemwalker Desktop Patrolでパッチ適用を行い、再起動を選択した場合に表示されます。 Windowsの通常の操作で再起動した場合は表示されません。 |
アップデータ適用開始 | 適用前(V15.1-SN2010) 適用後(V15.1-SN2035) | アップデータの適用を開始しました。 |
配信状況 | 成功 (配信準備) 失敗 (配信準備) 成功 (配信後処理) 失敗 (配信後処理) | 書き込み保護を変更しました。 書き込み保護を元に戻しました。 |
クイック実行形式の適用指示 | 成功 (<名称>, 終了コード(<n>)) 失敗 (<名称>, 終了コード(<n>), <説明>) 例1) 成功 (10730.20254(V1803)をOffice365(C2R)半期に適用指示, 終了コード(0)) 例2) 失敗 (10730.20254(V1803)をOffice365(C2R)半期に適用指示, 終了コード(-3), 適用指示に失敗しました) | クイック実行形式更新プログラムの適用を指示しました。 クイック実行形式のOfficeのセキュリティパッチは、Systemwalker Desktop Patrolの手動パッチ適用・自動パッチ適用のタイミングで適用指示されますが、適用はされません。 セキュリティパッチの適用は、Officeの仕様で1日1回タスクスケジューラーによって実行されます。 |
ポイント
画面に表示されるファイルの格納先について(CTで実行した場合)
フォルダ:CTのインストールディレクトリ\FJSVsbtrsc\data\status
ファイル:ctstatus.txt (注)
(注)ファイルはUTF-8形式で出力されます。
logget.exe(ログ採取ツール)コマンドから起動する
logget.exe(ログ採取ツール)コマンドを実行すると、「Systemwalker Desktop Patrol ログ採取ツール」ダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスの「CTの現在の動作状況[表示する]」ボタンをクリックします。
logget.exe(ログ採取ツール)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
Webブラウザが起動し、CTの動作状況が表示されます。
表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”と同じです。
CSでCTの動作状況をチェックする場合は、logcheckcs.exeコマンドを実行して行います。
logcheckcs.exe(CS上のCT動作状況チェック)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
Administratorsグループに所属するユーザーで、Windowsにログオンします。
確認したいCTをコマンドのオプションに指定します。オプションの指定方法には以下の方法があります。
ユーザーID、PC名、接続サーバの文字列の一部を検索条件として指定する方法(部分一致)
ユーザーID、PC名、接続サーバを指定する方法(完全一致)
ユーザーID、PC名、接続サーバの文字列の一部を検索条件として指定する方法
次のコマンドを起動します。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe <検索文字列> |
例えば、「yama」を含むCTを探す場合、次のコマンドを起動します。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe yama |
入力した検索文字列に一致するユーザーID、PC名、接続サーバのCTが一覧表示されます。
検索した結果、対象のCTが1つしかない場合は、一覧を表示した後にWebブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。
No ユーザーID PC名 接続サーバ |
確認したいCTの番号を入力すると、Webブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。
表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”に記載されている[画面で確認できる表示項目]の「内容表示」の「logcheckcs」欄に○と明記されている項目を参照してください。
ユーザーID、PC名、接続サーバを指定する方法
文字列検索でのCTの絞り込みが難しい場合や、ユーザーID、PC名、接続サーバを把握できている場合は、次のコマンドを使用してCTを指定します。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-u ユーザーID] [-p PC名] [-s 接続サーバ] |
例1)ユーザーIDが「User」、PC名が「PC」、接続サーバが「ds.example.com」の場合、次のコマンドを起動します。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe -u User -p PC -s ds.example.com |
例2)PC名と接続サーバを省略する場合、次のコマンドを起動します。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe -u User |
指定したオプションに一致するユーザーID、PC名、接続サーバのCTが一覧表示されます。
検索した結果、対象のCTが1つしかない場合は、一覧を表示した後にWebブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。
No ユーザーID PC名 接続サーバ |
確認したいCTの番号を入力すると、Webブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。
表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”に記載されている[画面で確認できる表示項目]の「内容表示」の「logcheckcs」欄に○と明記されているものを参照してください。
注意
表示される情報について
表示される情報に関しては、CTをアンインストールした場合でも、CS上にCTアンインストール前の情報が保持されます。そのため、再度CTをインストールし、以前と同じユーザーID、 PC名、接続サーバを入力した場合、アンインストール前の情報がCS上で表示されます。
ポイント
稼働状況の表示に関して
特に指定がない場合は最新の2日分の稼働状況を表示しますが、オプション「-a」を指定することで、CSに保持されている稼働状況をすべて表示することができます。
CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-a] <検索文字列> CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-a] [-u ユーザーID] [-p PC名] [-s 接続サーバ] |
CT稼働状況ログを収集していない環境では、“稼働状況”が表示されません。CTPolicy.exe(クライアント環境設定)コマンドを使用して、CT稼働状況ログの収集機能を有効/無効にすることができます。
画面に表示されるファイルの格納先について(CSで実行した場合)
フォルダ:CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\data\ctstatus
ファイル:<ユーザーID>+<PC名>+<接続サーバ>.txt (注)
(注)ファイルはUTF-8形式で出力されます。