仕分け定義体は、帳票を仕分けるために必要となる、仕分け方法、仕分け条件、配信先などの情報を定義する定義体です。
仕分け定義体は、仕分け定義ファイルに記述します。
参照
仕分け定義ファイルの詳細は、“4.2.1 仕分け定義ファイルの構成”を参照してください。
仕分け定義体に定義した内容は、以下のコマンドを実行して適用します。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合は、astfdefコマンド
オープン帳票を仕分ける場合は、astodefコマンド
本項では、以下について説明します。
仕分け定義体レコードの一覧
仕分け定義体の構成
仕分け定義体レコードの一覧
仕分け定義体に定義する仕分け定義体レコードを以下に示します。
分類 | レコード識別子 | 必須 | 詳細 |
---|---|---|---|
共通情報 (注1) | セクション情報定義レコード(SCレコード) 指定されたセクション名を帳票情報に反映するレコード(すべての帳票に付加される) | ||
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード) 指定されたキー情報を帳票情報に反映するレコード(すべての帳票に付加される) | |||
KP | 可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード) 仕分けられた帳票の印刷データから抜き出した文字列をキー情報として、帳票情報に反映するレコード(すべての帳票に付加される) | ||
KC オープン帳票を仕分ける場合にのみ利用可能 | 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード) 仕分けられた帳票の印刷データから抜き出した文字列をキー情報として、帳票情報に反映するレコード(すべての帳票に付加される) | ||
共通仕分け情報 | ○ | 共通仕分け定義レコード(SMレコード) 運用形態を決定するレコード | |
個別情報 (注1) | SC | セクション情報定義レコード(SCレコード) 指定されたセクション名を帳票情報に反映するレコード(仕分け条件に該当した帳票だけに付加される) | |
KF | 固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード) 指定されたキー情報を帳票情報に反映するレコード(仕分け条件に該当した帳票だけに付加される) | ||
KP 富士通ホスト帳票を仕分ける場合にのみ利用可能 | 可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード) | ||
KC オープン帳票を仕分ける場合のみ利用可能 | 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード) | ||
個別仕分け情報 | CM | ○ | 個別仕分け定義レコード(CMレコード) 仕分けした帳票の配信先を指定するためのレコード 配信先には、以下があります
|
仕分け条件情報 | CC | 仕分け条件情報定義レコード(CCレコード) 帳票を仕分けるための仕分け条件を定義するレコード | |
仕分け結果分割情報 | RS | 仕分け結果分割定義レコード(RSレコード) 帳票を分割するときの分割条件を定義するレコード |
○:必須レコード
注1) 共通情報と個別情報が重複した場合は、個別情報が優先されます。
仕分け定義体の構成
仕分け定義体は、仕分け定義体において一意となる共通情報、および配信先ごとに異なる個別情報から構成されます。仕分け定義体は仕分け定義体レコード一覧に示したレコード順序で定義します。帳票の配信先が複数存在する場合には、配信先ごとに個別情報から仕分け結果分割情報までを繰返し定義します。
仕分け定義体の定義例を以下に示します。
参照
各レコードの詳細は、“付録D 仕分け定義体”を参照してください。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
オープン帳票を仕分ける場合
注意
レコードは区切り文字を1バイト文字の「,」とするCSV(Comma Separated Value)形式で記述し、最終項目の後ろにも区切り文字を指定します。指定しないと、最終項目が認識できないためエラーとなります。なお、項目の指定を省略する場合には、区切り文字だけを指定します。レコード識別子は省略できません。コメント行は、行頭(1カラム目)に「*」を記述します。使用可能な文字コードはUTF-8です。
レコード識別子は半角大文字で記述してください。
レコードを構成する文字列と記号は以下のとおりです。
半角英数字
1234567890
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
半角記号
()*,.+-&!/\@# 空白
全角文字
以下の部分にのみ、JIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字、利用者定義文字が指定できます。
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)の値
個別仕分け定義レコード(CMレコード)の配信先
仕分け条件情報定義レコード((CCレコード)の検索識別子)
最終項目の後ろにも区切り文字が必要です。
項目に区切り文字が含まれる場合には、項目全体をダブルクォーテーションで括ります。