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Interstage List Works V11.0.0 帳票仕分け手引書
FUJITSU Software

4.1 仕分け環境定義ファイルの作成

仕分け環境定義ファイルとは、帳票仕分け管理の動作環境を定義するためのファイルです。テキストエディタなどにより編集します。このファイルでは、どのような時に、どの仕分け定義ファイルを使用するかを決定するための選択基準を定義します。仕分け環境定義ファイルは、スーパーユーザ権限を持つユーザで作成します。

sampleファイルが、以下にありますので参考にしてください。

なお、仕分け環境定義ファイルを変更した場合、ファイルを保存した時点で有効になります。

以下に仕分け環境定義ファイルの作成規約を示します。

ファイル名

仕分け環境定義ファイルは以下の名前で作成します。

/opt/FJSVpast/setup.ini

仕分け環境定義ファイルには、セクション名と定義文を記述します。

セクション名

セクション名とは、直後のselect文が富士通ホスト帳票、オープン帳票用の定義のいずれかを表す情報です。以下のようにセクション名を記述します。

上記以外のセクション名を記述した場合は無視されます。同じセクション名を複数指定した場合は、最初に記述したセクションが有効になります。

select文

select文とは、どのような時に、どの仕分け定義ファイルを使用するかを決定するための選択基準を記述する定義文です。select文は[GS]または[OTHERS]セクションの直後に以下の形式で記述します。

select=仕分け定義ファイルの選択基準

[OTHERS]セクションの「select」文の定義は必須です。各セクション内にselect文を複数記述した場合は、最初に記述したselect文が有効になります。

dump文

dump文とは、帳票ダンプ時の出力先フォルダを記述する定義文です。dump文は[GS]または[OTHERS]セクション内に以下の形式で記述します。

dump=任意のフォルダ名

chars文

chars文とは、ホストの印刷データに半角英小字や半角カナが使用されている場合にどちらの文字種を扱うかを記述する定義文です。chars文は[GS]セクション内に以下の形式で記述します。

chars=AS10|SC0

default文

default文とは、仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対する処理を指定する定義文です。default文は[GS]または[OTHERS]セクション内に以下の形式で記述します。

default=処理コード

server文

server文とは、仕分け定義ファイルが存在しない帳票の配信先サーバのホスト名を記述する定義文です。server文は[GS]または[OTHERS]セクション内に以下の形式で記述します。

server=配信先サーバのホスト名

default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。

receive文

receive文とは、仕分け定義ファイルが存在しない帳票のリスト管理サーバ受信フォルダ名を記述する定義文です。receive文は[GS]または[OTHERS]セクション内に以下の形式で記述します。

receive=リスト管理サーバの受信フォルダ名

default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。

temp文

temp文とは、仕分け処理の作業フォルダ名を記述する定義文です。temp文は[OTHERS]セクション内に以下の形式で記述します。

temp=任意のフォルダ名

作成する前に

以下のことに注意して、仕分け環境定義ファイルを作成します。

■富士通ホスト帳票を仕分ける場合

キーワード

必須

指定可能な選択基準

説明

select

common

1つの仕分け定義ファイルをシステムで共通に使用する場合に指定します。

chars

AS10

ホストの印刷データに半角英小文字が使用されている時に指定します。省略時、AS10が指定されたと見なされます。

SC0

ホストの印刷データに半角カナが使用されている時に指定します。

dump

任意のフォルダ名

帳票ダンプ出力時の出力先フォルダ名をフルパスで指定します。

省略時は、以下のとおりです。

/var/tmpディレクトリ

参照

帳票ダンプ出力については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。

なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。

default

0

使用する仕分け定義体がない場合、エラーとします。省略時は、0が指定されたと見なします。

1

使用する仕分け定義体がない場合、common.astを使用します。

2

使用する仕分け定義体がない場合、serverおよびreceiveキーワードで指定された配信先にそのまま転送します。

server

配信先サーバのホスト名

default=2 が指定されている場合にのみ、指定が必要になります。

receive

リスト管理サーバの受信フォルダ名

default=2 が指定されている場合にのみ、指定が必要になります。

定義例

  1. kkikrgtlコマンドで指定した仕分け定義体が存在しない場合に共通の仕分け定義体を使う場合

    [GS]
    select=common
    dump=/tmp
    chars=AS10
    default=1

■オープン帳票を仕分ける場合

キーワード

必須

指定可能な選択基準

説明

select

common

1つの仕分け定義ファイルをシステムで共通に使用する場合に指定します。

overlay

帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。「overlay」を指定すると、帳票に適用されているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。

複数のオーバレイを使用している帳票では、1ページ目に使用しているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。1ページ目にオーバレイを使用していない帳票の場合はエラーとなります。

filename

帳票がどのファイルから出力されたかによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。

List Creator帳票では、prprintコマンド実行時に指定するtitleパラメタの指定値(省略した場合は、帳票定義の名前)の仕分け定義ファイルが選択されます。

title

List Creatorでは、prprintコマンド実行時に指定するtitleパラメタの指定値(省略した場合は、帳票定義の名前)によって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。「title」を指定すると、TITLEキーの指定値と同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。

dump

任意のフォルダ名

帳票ダンプ出力時の出力先フォルダ名をフルパスで指定します。省略時は、以下のとおりです。

/var/tmpディレクトリ

参照

帳票ダンプ出力については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。

なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。

errmng

0

配信エラー発生時に、次の配信先(個別仕分け定義レコード(CMレコード)で定義した配信先)への配信処理を継続します。

仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)による帳票の分割は中止します。

省略時は、0が指定されたと見なされます。

1

配信エラー発生時に、仕分けを終了します。

2

配信エラー発生時に、仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)で分割された帳票の配信を継続します。

temp

任意のフォルダ名

仕分け処理の作業フォルダ名をフルパスで指定します。省略時は、以下のとおりです。

/var/tmpディレクトリ

なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。

default

0

使用する仕分け定義体がない場合、エラーとします。省略時は、0が指定されたと見なされます。

1

使用する仕分け定義体がない場合、common.astを使用します。

2

使用する仕分け定義体がない場合、serverおよびreceiveキーワードで指定された配信先にそのまま転送します。

server

配信先サーバのホスト名

default=2 が指定されている場合にのみ、指定が必要になります。

receive

リスト管理サーバの

受信フォルダ名

default=2 が指定されている場合にのみ、指定が必要になります。

定義例

帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義体を使い分ける場合

[OTHERS]
select=overlay
dump=/tmp
temp=/tmp