pmexteffコマンドは、List Creatorで生成したPDFファイルにファイル添付機能にて添付されたファイルの一覧を取得したり、抽出することができるコマンドです。
パスワードによって保護されているPDFファイルも操作可能です。
添付されているファイルの一覧を取得できます。
添付されているファイルを全て抽出できます。
添付されているファイルを一覧に表示された名前、または、番号で取得できます。
コマンド | オプション |
---|---|
pmexteff 添付ファイルの一覧を取得する | -i 入力PDFファイル |
pmexteff 添付ファイルを全て抽出する | -i 入力PDFファイル |
pmexteff 添付ファイルをインデックス番号で抽出する | -i 入力PDFファイル |
pmexteff 添付ファイルをファイル名で抽出 | -i 入力PDFファイル |
添付ファイルの一覧を取得もしくは抽出を行う入力PDFファイルを指定します。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
入力PDFファイルにパスワードが設定されている場合、本オプションによりパスワードを記述してください。
-iオプションで指定する入力PDFファイルに設定されているセキュリティオプションの種類に応じて、権限の高いセキュリティオプション変更パスワードを指定してください。
指定されたパスワードが合致せずPDFファイルを開くことができなかった場合、その他のエラー(invalid password.)となります。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルの一覧を表示する場合に指定してください。
同一のファイル名の添付ファイルが複数存在する場合、一覧にはファイル名が複数回表示されます。
システムにおいて利用できないファイル名の添付ファイルが存在する場合、一覧にはファイル名が表示されません。後述の-vオプションを同時に指定して、詳細な一覧を表示してください。
-Lオプションは、-A、-X、-Fオプションと同時に指定できません。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルの詳細な一覧を表示する場合に指定してください。
-Lオプションと同時に指定した場合、詳細な一覧では、インデックス番号、ファイル名、サイズ、更新日時、埋め込み種別、ファイルの種類の順で、カンマ区切りで表示します。先頭行には固定で見出しを出力します。
-Rオプションと同時に指定した場合、詳細な一覧では、埋め込み(元)ファイル名、出力ファイル名、サイズ、更新日時、埋め込み種別、結果の順で、カンマ区切りで表示します。先頭行には固定で見出しを出力します。
ファイル名はダブルクォーテーションで囲んで表示されます。
埋め込み種別は埋め込みデータオブジェクトの場合は「EF」、注釈ファイルの場合は「PP」で表示されます。
-vオプションは、必ず-Lオプション、または、-Rオプションと同時に指定してください。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルを全て抽出する場合に指定してください。
抽出できない添付ファイルがあった場合、そのファイルはスキップされます。抽出するファイル名にシステムにおいて利用できないファイル名が使用されていた場合、以下のようにファイル名が変更されます。
ファイル名:effを使用します。
拡張子:ファイルの種類に合わせた拡張子を使用します。
なお、ファイル名を変更した結果、同じファイル名の抽出した他のファイルが存在する場合は、ファイル名の拡張子を除いた部分に「_(連番)」を付加した形式でファイル名が重ならないように変更します。
-Aオプションは、必ず-dオプションと同時に指定してください。
-Aオプションは、-L、-X、-Fオプションと同時に指定できません。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルを出力する先のディレクトリを指定します。
指定されたディレクトリが存在しない場合、新規に作成します。なお、添付ファイルを抽出する際にエラーが発生した場合でも、作成したディレクトリは削除されません。
出力先ディレクトリにすでに抽出するファイル名と同じファイル名が存在する場合、上書きされます。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルを全て抽出した際、抽出した結果のファイル名の一覧を表示する場合に指定してください。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
添付ファイルをインデックス番号を指定して抽出する場合に指定してください。
抽出できない添付ファイルであった場合、エラーとなります。抽出するファイル名にシステムにおいて利用できないファイル名が使用されていた場合、以下のようにファイル名が変更されます。
ファイル名:effを使用します。
拡張子:ファイルの種類に合わせた拡張子を使用します。
存在しないインデックス番号を指定した場合はエラーとなります。
-Xオプションは、必ず-dオプション、または、-oオプションと同時に指定してください。
-Xオプションは、-L、-A、-Fオプションと同時に指定できません。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
抽出する添付ファイルを、新しいファイルとして保存する場合にファイル名を指定します。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
指定したファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
添付ファイルをファイル名を指定して抽出する場合に指定してください。
同一のファイル名の添付ファイルが複数存在する場合、インデックス番号の小さい方のファイルが抽出されます。
存在しない添付ファイル名を指定した場合はエラーとなります。
-Fオプションは、必ず-dオプション、または、-oオプションと同時に指定してください。
-Fオプションは、-L、-A、-Xオプションと同時に指定できません。
本オプションを複数指定した場合は、パラメタエラーとなります。
正常終了
異常終了(パラメタエラー)
標準エラー出力に下記エラーメッセージが出力されます。
Usage: pmexteff -i inputPDF [-w openpwd] -L[-v] pmexteff -i inputPDF [-w openpwd] -A -d outputdirname [-R[-v]] pmexteff -i inputPDF [-w openpwd] -X index [-o outputfilename] | [-d outputdirname] pmexteff -i inputPDF [-w openpwd] -F orgname [-o outputfilename] | [-d outputdirname]
異常終了(その他のエラー)
標準エラー出力に出力されるエラーメッセージは、以下を参照してください。
⇒ “表2.8 PDF操作コマンド共通エラーメッセージ”
⇒ “表2.12 PDF操作コマンド(pmexteff)エラーメッセージ”
コマンド実行ユーザーには、PDFファイルの読み取り権限が必要です。
PDFファイル“original.pdf”の添付ファイルの一覧をファイル名のみ表示する場合
pmexteff -i original.pdf -L
PDFファイル“original.pdf”の添付ファイルの一覧を詳細に表示する場合
pmexteff -i original.pdf -L -v
PDFファイル“original.pdf”の添付ファイルを全てカレントディレクトリに出力し、抽出した結果を表示する場合
pmexteff -i original.pdf -A -d . -R
PDFファイル“original.pdf”のインデックス番号1の添付ファイルを「attach.txt」として抽出する場合
pmexteff -i original.pdf -X 1 -o attach.txt
PDFファイル“original.pdf”の添付ファイル「abc.xml」を「output」ディレクトリに出力する場合
pmexteff -i original.pdf -F abc.xml -d output
異常終了時には、コマンドエラーメッセージとイベントログまたはシステムログに異常終了に関する情報を出力します。コマンドエラーメッセージについては、以下を参照してください。
⇒ “2.3.11 PDF操作コマンドエラーメッセージ一覧”
イベントログまたはシステムログに出力されるメッセージについては、オンラインマニュアル“メッセージ集”を参照してください。