pmfsplitコマンドは、List Creatorで生成したPDFファイルから指定したページを抽出し、新たなPDFファイルを生成することができるコマンドです。
パスワードによって保護されているPDFファイルからページの抽出が可能です。
抽出するページの範囲指定や単一ページを複数指定することが可能です。
コマンド | オプション |
---|---|
pmfsplit 指定した抽出ページをまとめて複数ページのPDFファイルを1つ生成 | -i 入力PDFファイル |
pmfsplit 指定した抽出ページごとに1ページのPDFファイルを生成 | -i 入力PDFファイル |
pmfsplit 既定の規則に従って、1ページのPDFファイルを生成 | -i 入力PDFファイル |
ページを抽出するPDFファイルを指定します。
本オプションを複数指定した場合や省略した場合は、パラメタエラーとなります。
入力PDFファイルに以下のセキュリティオプションが設定されている場合、-wオプションで指定するパスワードに、セキュリティオプション変更パスワードを指定してください。
PDF文書情報キーワード 「PDF-SELECT=ON」 または
帳票定義情報の設定で「テキストとグラフィックスの選択:不許可」
PDF文書情報キーワード 「PDF-SELECT=ACCESSIBILITY」 または
帳票定義情報の設定で「テキストとグラフィックスの選択:アクセシビリティを許可する」
出力先のPDFファイルを指定します。-rオプション指定時は必須です。
本オプションを複数指定した場合や-rオプション指定時に省略した場合は、パラメタエラーとなります。
指定したPDFファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
入力PDFファイルにパスワードが設定されている場合、本オプションを使用してパスワードを記述してください。
-iオプションで指定する入力PDFファイルに設定されているセキュリティオプションの種類に応じて、権限の高いセキュリティオプション変更パスワードを指定してください。
指定されたパスワードが合致せずPDFファイルを開くことができなかった場合、その他のエラー(invalid password.)となります。
本オプションを複数使用した場合エラーとなります。
出力先のディレクトリパスを含めたファイル名のプレフィックスを指定します。
-gおよび-xオプション指定時は必須です。
以下の規則で出力PDFファイル名が設定されます。
“出力PDFファイル名プレフィックス”+“ページ番号”+“.pdf”
ページ番号部は、入力PDFファイルの総ページ数の桁数で、0補完されます。
例)100ページのPDFファイルを抽出し、出力PDFファイル名プレフィックスを“C:\User\mydocument”とした場合、3ページ目のファイル名は以下の通りになります。
C:\User\mydocument003.pdf
セキュリティオプションや文書情報の設定が必要な場合には、本コマンド終了後、pmsecinfまたはpmdocinfコマンドにて設定してください。
本オプションを複数指定した場合や-gおよび-xオプション指定時に省略した場合は、パラメタエラーとなります。
指定したPDFファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
抽出するページをひとつにまとめて1つのPDFファイルを生成する場合に指定します。
抽出するページの指定方法は、カンマ区切りによるページ番号の列挙とコロンを使用したページ範囲指定が可能です。ページは、1以上で入力PDFファイルの最大ページ数以下の数値を指定します。
単一ページ指定方法 : n1,n2,n3,....
例)1,5,3 (1ページ目、5ページ目、3ページ目の順で抽出)
ページ範囲指定方法 : x:y
例)6:10 (6ページ目~10ページ目の範囲を抽出)
単一ページ指定とページ範囲指定を併用した指定方法 : n1,n2,..,z:y,m1,..m2
例)1,3,5,8:10,12 (1,3,5ページ目,8~10ページ目,12ページ目を抽出)
ページ範囲指定の場合、コロンの前に指定するページ数は、コロンの後に指定するページ数より小さくなくてはなりません(x:yの場合、x>yとなる場合パラメタエラーとなります)。
抽出するページが重複した場合、エラーとなります。
指定したページが入力PDFに存在しない場合、エラーとなります。入力PDFファイルの総ページ数が不明な場合、あらかじめpmpagcntコマンドにて総ページ数を取得してください。
指定したPDFファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
抽出するページを単一ページのPDFファイルとして生成する場合に指定します。
抽出するページの指定方法は、カンマ区切りによるページ番号の列挙とコロンを使用したページ範囲指定が可能です。ページは、1以上で入力PDFファイルの最大ページ数以下の数値を指定します。
単一ページ指定方法 : n1,n2,n3,....
例)1,5,3 (1ページ目、5ページ目、3ページ目の順で抽出)
ページ範囲指定方法 : x:y
例)6:10 (6ページ目~10ページ目の範囲を抽出)
単一ページ指定とページ範囲指定を併用した指定方法 : n1,n2,..,z:y,m1,..m2
例)1,3,5,8:10,12 (1,3,5ページ目,8~10ページ目,12ページ目を抽出)
ページ範囲指定の場合、コロンの前に指定するページ数は、コロンの後に指定するページ数より小さくなくてはなりません。(x:yの場合、x>yとなる場合パラメタエラーとなります)
抽出するページが重複した場合、エラーとなります。
指定したページが入力PDFに存在しない場合、エラーとなります。入力PDFファイルの総ページ数が不明な場合、あらかじめpmpagcntコマンドにて総ページ数を取得してください。
指定したPDFファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
抽出するページを別々の単一ページのPDFファイルとして生成する場合に指定します。
抽出するページの指定方法は、以下の規則が指定可能です。
全ページを抽出 : -x all
最終ページのみ抽出 : -x last
偶数ページのみ抽出 : -x even
奇数ページのみ抽出 : -x odd
本オプションを複数使用した場合エラーとなります。
指定したPDFファイル名と同一名ファイルが存在している場合、上書き保存されます。ただし、ファイルを上書きする権限がない場合には、エラーとなります。
正常終了
異常終了(パラメタエラー)
標準エラー出力に下記エラーメッセージが出力されます。
Usage: pmfsplit -i inputPDF [-w openpwd] -r pagenostr -o outputPDF pmfsplit -i inputPDF [-w openpwd] -g pagenostr -n outputPDFprefix pmfsplit -i inputPDF [-w openpwd] -x defstr -n outputPDFprefix
異常終了(その他のエラー)
標準エラー出力に出力されるエラーメッセージは、以下を参照してください。
⇒ “表2.8 PDF操作コマンド共通エラーメッセージ”
⇒ “表2.10 PDF操作コマンド(pmfsplit)エラーメッセージ”
pmsecinf、pmdocinf、pmpagcnt
コマンド実行ユーザーには、PDFファイルまたはPDF文書情報ファイルの読み取り/書き込み権限が必要です。
既存のPDFファイル“original.pdf”から5~9ページ目を抽出し、ひとまとめにして“result.pdf”を生成する場合。
pmfsplit -i original.pdf -r 5:9 -o result.pdf
既存のPDFファイル“original.pdf”(全10ページ)から2ページ目と5~9ページ目を抽出し1ページずつ別々のファイルに分割し、ファイル名のプレフィックスをresultとしてファイルを生成する場合。
pmfsplit -i original.pdf -g 2,5:9 -n result 出力されるPDFファイル名:result02.pdf, result05.pdf, ..., result09.pdf
既存のPDFファイル“original.pdf”(全100ページ)を1ページずつ別々のファイルに分割し、ファイル名のプレフィックスをresultとしてファイルを生成します。さらに入力PDFファイル(original.pdf)にはパスワード“abcd”が設定されている場合。
pmfsplit -i original.pdf -w abcd -x all -n result 出力されるPDFファイル名:result001.pdf, result002.pdf, ..., result100.pdf
異常終了時には、コマンドエラーメッセージとイベントログまたはシステムログに異常終了に関する情報を出力します。コマンドエラーメッセージについては、以下を参照してください。
⇒ “2.3.11 PDF操作コマンドエラーメッセージ一覧”
イベントログまたはシステムログに出力されるメッセージについては、オンラインマニュアル“メッセージ集”を参照してください。