単語登録ダイアログおよび表示条件/検索ダイアログで指定する品詞の種類と意味を説明します。
接続なし
接続なしとは、助詞や付属語が、一切つながらない語です。この品詞を指定すると、前後に他の文字が入力された場合、登録単語は変換候補にあがりません。
一般名詞
「一般名詞」とは、「各」や「全」などの数量的な概念を持つ接頭語が接続しない名詞です。登録したい語がそれらの接頭語をともなう名詞である場合には、”数えられる名詞”をチェックしてください。
例
人間性・殺気・喜び・春・ボックス・範囲・予算
姓
氏姓・苗字にこの品詞を指定します。この品詞には「~さん・~様・~殿・~君・~方」他、人物に関する語が付属語として接続します。
例
鈴木・泉・中島・岸田・モーツァルト・ルノワール
名
名前にこの品詞を指定します。この品詞には「~さん・~様・~殿・~君・~ちゃん」他、人物に関する語が付属語として接続します。
例
和夫・誠一・邦子・綾子・ジェームズ・メアリー
地名
都道府県や市町村などの行政単位が付かない地名に、この品詞を指定します。この品詞には「~中・~外」などの語が付属語として接続します。
例
ヨーロッパ・日本・ミラノ・バイカル湖・最上川・穂高岳
サ変名詞
サ変名詞とは、「~しない・~して・~する・~すれば・~せよ(しろ)」が後ろに付くことのある名詞です。「各」や「全」などの数量的な概念を持つ接頭語は接続しません。登録したい語がそれらの接頭語をともなう名詞である場合には、”数えられる名詞”をチェックしてください。たとえば「閲覧(えつらん)」をこの品詞で登録した場合、「閲覧しない・閲覧して・閲覧する・閲覧すれば・閲覧せよ(閲覧しろ)」と活用します。
例
愛好・気配り・スクロール・定型化・丸写し・郵送
形容動詞
形容動詞とは、後ろに「~な」をともなって名詞を形容する語です。この品詞には「~な・~に・~で・~だ」などの語が付属語として接続します。たとえば「爽やか」をこの品詞で登録した場合、「さわやかな」と入力すると「爽やかな」と変換されます。
例
アバウト・革新的・気まま・けた違い・寒がり・速やか
副詞
副詞とは、動詞と形容詞(用言)を修飾する語です。この品詞を指定すると、直後に用言がつながりやすくなります。また、助詞は一切接続しませんので、「と」や「に」、「は」などの助詞を付けて使いたい場合は「ともどもに(ともどもに)」「唖然と(あぜんと)」「そんなには(そんなには)」などのように、使いたい助詞を付けたままの形で登録してください。
例
遂に・とうとう・いちいち・確かに・憮然と・あんまり
組織名
会社や団体の名前(固有名詞)にこの品詞を指定します。この品詞には「~内・~前・~側・~外」などの語が付属語として接続します。
例
気象庁・事業部・外務省・政府観光局
役職名
役職名やポスト名にこの品詞を指定します。この品詞には「~さん・~様・~たち・~殿」や「新~・旧~・前~」などの語が付属語として接続します。
例
大統領・党首・町会長・チャンピオン・三役・中納言
人物
人間の状態や人物の職種などにこの品詞を指定します。この品詞には「~さん・~様・~たち・~殿」などの語が付属語として接続します。
例
母上・仲間・ベテラン・新聞配達・暴れん坊・天使
文書
文章で書くものや文章が載っているものの名称にこの品詞を指定します。この品詞には「著す・載る・読む・報じる」などの文章・書物に関する語が、複文節のとき直後につながりやすくなります。
例
雑誌・文庫・卒論・報告書・名文・エッセイ
地名(市町村つき)
国名と、都道府県や市町村などの行政単位が付いた地名にこの品詞を指定します。この品詞には「~中・~内・~外・~人・~民」などの語が付属語として接続します。
例
カナダ・京都府・テキサス州・パリ市・葛飾区・高島町
建築物
建物の名称や施設の名前にこの品詞を指定します。この品詞には「~外・~側・~中・~内・~前」などの語が付属語として接続します。
例
駅・吊り橋・空港・図書室・ハイウェイ・寺院
乗り物
乗り物の名称全般にこの品詞を指定します。この品詞には「乗る・降りる・着く・止まる・行く」などの乗り物に関する語が、複文節のとき直後につながりやすくなります。
例
車・船・四輪駆動・ジャンボ機・クルーザー・熱気球
飲食物
飲食物や食材にこの品詞を指定します。この品詞には「炒める・煮る・食う・飲む」などの飲食物に関する語が、複文節のとき直後につながりやすくなります。
例
鴨・ヒラメ・夕食・ムニエル・弁当・馳走
衣料・装飾品
衣服や身に付ける物にこの品詞を指定します。この品詞には「着る・脱ぐ・掛ける・裁つ・新調」などの服飾品に関する語が、複文節のとき直後につながりやすくなります。
例
セーター・イヤリング・夏服・冬物・一張羅・ユニフォーム
植物
植物の名称全般にこの品詞を指定します。この品詞には「咲く・植える・枯れる・刈る」などの植物に関する語が、複文節のとき直後につながりやすくなります。
例
桜・ススキ・雑草・灌木・ユリ科・観葉植物
動物
動物の名称や種類にこの品詞を指定します。この品詞には「~さん・~たち・~ども」などの語が付属語として接続します。
例
ラッコ・くじら・愛犬・虫けら・草食動物・猛禽類
カ行五段
カ行五段とは、「~かない・~き・~く・~けば・~こう」と活用する動詞です。たとえば「行(ゆ)」をこの品詞で登録した場合、「行かない・行き・行く・行けば・行こう」と活用します。
例
開(ひら)・輝(かがや)・渦巻(うずま)・吹(ふ)・抜(ぬ)
ガ行五段
ガ行五段とは、「~がない・~ぎ・~ぐ・~げば・~ごう」と活用する動詞です。たとえば「仰(あお)」をこの品詞で登録した場合、「仰がない・仰ぎ・仰ぐ・仰げば・仰ごう」と活用します。
例
凌(しの)・継(つ)・担(かつ)・防(ふせ)・騒(さわ)
サ行五段
サ行五段とは、「~さない・~し・~す・~せば・~そう」と活用する動詞です。たとえば「通(とお)」をこの品詞で登録した場合、「通さない・通し・通す・通せば・通そう」と活用します。
例
こぼ(こぼ)・下(くだ)・消(け)・慣ら(なら)・直(なお)
タ行五段
タ行五段とは、「~たない・~ち・~つ・~てば・~とう」と活用する動詞です。たとえば「放(はな)」をこの品詞で登録した場合、「放たない・放ち・放つ・放てば・放とう」と活用します。
例
打(う)・浮き立(うきた)・勝(か)・育(そだ)・別(わか)
ナ行五段
ナ行五段とは、「~なない・~に・~ぬ・~ねば・~のう」と活用する動詞です。たとえば「死(し)」をこの品詞で登録した場合、「死なない・死に・死ぬ・死ねば・死のう」と活用します。
例
ナ行五段は「~死(し・じ)」のみ
バ行五段
バ行五段とは、「~ばない・~び・~ぶ・~べば・~ぼう」と活用する動詞です。たとえば「飛(と)」をこの品詞で登録した場合、「飛ばない・飛び・飛ぶ・飛べば・飛ぼう」と活用します。
例
運(はこ)・遊(あそ)・浮か(うか)・結(むす)・及(およ)
マ行五段
マ行五段とは、「~まない・~み・~む・~めば・~もう」と活用する動詞です。たとえば「頼(たの)」をこの品詞で登録した場合、「頼まない・頼み・頼む・頼めば・頼もう」と活用します。
例
飲(の)・組(く)・意気込(いきご)・阻(はば)・慎(つつし)
ラ行五段
ラ行五段とは、「~らない・~り・~る・~れば・~ろう」と活用する動詞です。たとえば「変わ(かわ)」をこの品詞で登録した場合、「変わらない・変わり・変わる・変われば・変わろう」と活用します。
例
回(まわ)・図(はか)・掛か(かか)・練(ね)・誤(あやま)
ワ行五段
ワ行五段とは、「~わない・~い・~う・~えば・~おう」と活用する動詞です。たとえば「思(おも)」をこの品詞で登録した場合、「思わない・思い・思う・思えば・思おう」と活用します。
例
扱(あつか)・吸(す)・潤(うるお)・計ら(はから)
ハ行四段
ハ行四段とは、「~はず・~ひ・~ふ・~へば」と活用する古典的仮名遣いの動詞です。たとえば「通(かよ)」をこの品詞で登録した場合、「通はず・通ひ・通ふ・通へ」と活用します。
例
払(はら)・使(つか)・揃(そろ)・奪(うば)・問(と)
サ変
サ変とは、「~しない・~して・~する・~すれば・~しろ」と活用する動詞です。たとえば「接(せっ)」をこの品詞で登録した場合、「接しない・接して・接する・接すれば・接しろ」と活用します。
例
徹(てっ)・熱(ねっ)・罰(ばっ)
ザ変
ザ変とは、「~じない・~じて・~ずる(じる)・~ずれば(じれば)・~じろ」と活用する動詞です。たとえば「報(ほう)」をこの品詞で登録した場合、「報じない・報じて・報ずる(報じる)・報ずれば(報じれば)・報じろ」と活用します。
例
興(きょう)・信(しん)・講(こう)・変(へん)・応(おう)
一段
一段とは、語幹から直接「~ない・~て」につながり、終止形・已然形・命令形が「~る・~れば・~ろ」と活用する動詞です。たとえば「捨て(すて)」をこの品詞で登録した場合、「捨てない・捨てて・捨てる・捨てれば・捨てろ」と活用します。
例
付け(つけ)・覚え(おぼえ)・預け(あずけ)・疲れ(つかれ)
ク活用形容詞
ク活用形容詞とは、「~くない・~くて・~い・~ければ」と活用して名詞を修飾する形容詞です。たとえば「可愛(かわい)」をこの品詞で登録した場合、「可愛くない・可愛くて・可愛い・可愛ければ」と活用します。
例
明る(あかる)・少な(すくな)・飽きっぽ(あきっぽ)
シク活用形容詞
シク活用形容詞とは、「~しくない・~しくて・~し・~しい・~しければ」と活用して名詞を修飾する形容詞です。たとえば「悲し(かなし)」をこの品詞で登録した場合、「悲しくない・悲しくて・悲し・悲しい・悲しければ」と活用します。
例
可笑し(おかし)・悔し(くやし)・楽し(たのし)
接続詞
接続詞とは、文章と文章のあいだをつなぐ役割を果たす語です。この品詞を指定すると、付属語は一切接続しません。
例
もしかしたら・ところが・ところで・ただし・ですから・とにかく
連体詞
連体詞とは、名詞(体言)を修飾する活用しない語です。この品詞を指定すると、直後に名詞がつながりやすくなります。また、「~こと・~とき・~もの・~ふう」などの語が付属語として接続します。
例
どういう・こんな・さしたる・ただならぬ・類なき・微々たる
感動詞
感動詞と、挨拶・相づち・呼びかけ・返事の言葉や、感情を表現する台詞などの独立した語です。この品詞を指定すると、「~と・~の・~を」などの語が付属語として接続します。
例
なるほど・もしもし・けしからん・ええと・えっ・ふうん
冠数詞
冠数詞とは、数字や数詞に接続しやすい語です。この品詞を指定すると、直後に数字がつながりやすくなります。
例
体重・大正・直径・年収・標高・氷点下
擬態語
擬態語とは、物事や感情の状態を音にたとえて表現した語です。この品詞を指定すると、直後に用言がつながりやすくなります。また、「~と・~する・~な・~だ」などの語が付属語として接続します。
例
つるつる・チャカチャカ・イライラ・ばりばり・キラリ・ピカッ
接頭語
ここでの接頭語とは、他の単語の上に付属的に付く名詞です。この品詞を指定すると、直後に名詞がつながります。
例
仮・脱・低・反・非・某
接尾語
ここでの接尾語とは、他の単語の下に付属的に付く名詞です。この品詞を指定すると名詞の直後につながります。
例
型・隊・達者・尽くし・づくめ・派
単位
単位とは、数字の下に付く単位(数助詞)のことです。この品詞を指定すると、数字が直前にきたときに接続します。
例
回戦・ヶ条・着・通り・%・余人
数詞
数詞とは、単位を含まない数字そのもののことです。この品詞を指定すると、「~位・~行・~回・~個」や「~万・~億・~兆」などの語が付属語として接続します。
例
回戦・ヶ条・着・通り・%・余人