概要(辞書を管理する)
Charset-入力アシストは、[変換]キーで表示できない単語を登録して次回から変換できるようにしたり、[変換]キーを何回か押して確定した文字列を学習して次回からすぐに変換できるようにしたりできます。これらの情報は、「ユーザ辞書」に保存されます。
辞書ツールキットは、これらの辞書を管理する場合に使います。それぞれの辞書に対して単語の一覧を表示できるので、各単語の情報を確認できます。
辞書ツールキットは、以下の操作で起動します。
操作手順
言語バーのをクリックします。
または、[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム]-[Charset-入力アシスト V10]-[辞書ツールキット]を選択します。
辞書ツールキットウィンドウが表示されます。
メニューバー/ツールバー
「辞書一覧」で選択した辞書に対して、操作を行えます。また、入力予測辞書の初期化も行えます。
辞書一覧
Charset-入力アシストの辞書が一覧表示されます。各辞書を選択すると、「単語一覧」にその辞書の内容が表示されます。
チェックが付いている辞書は、現在使用している辞書です。
チェックが付いていない辞書は、使用されていません。
Charset-入力アシストの辞書は、必ず使用される標準の辞書の他に、大きく分けて以下の2種類があります。
オプション辞書
辞書政治や法律など、専門分野の用語などを保存します。
ユーザ辞書
単語登録で登録した「登録単語」や、「学習単語」(これまでの単語の文字変換時の情報)が保存されています。
単語一覧
「辞書一覧」で選択されている辞書の内容が表示されます。
品詞名が( )でくくられている単語は、「基本単語」/「学習単語」です。
品詞名が( )でくくられていない単語は、登録単語です。
表示項目は、[表示]-[表示条件/検索]の「単語の種類」で設定できます。
なお、「ユーザ辞書」の場合は、項目をダブルクリックして内容を修正できます。
参考
辞書ツールキットを閉じる場合は、辞書ツールキットウィンドウで[ファイル]-[終了]を選択します。
辞書ツールキットを起動したときに、単語一覧の表示に使われるフォントは、次のように決まります。
システム管理者が表示フォントを設定している場合は、そのフォントが使用されます。
上記以外の場合で、Charset-入力アシストのインストール後初めて辞書ツールキットを起動したときには、MS ゴシックが使用されます。その後は、前回辞書ツールキットを閉じたときに使われていたフォントが使用されます。
辞書ツールキットの表示フォントを変更できます。([表示]-[フォント]を選択)
なお、選択したフォントによっては、文字が正しく表示されない場合があります。
辞書を編集後、[表示]-[最新の状態に更新]を選択すると、最新の状態が表示されます。
「辞書一覧」の辞書の右クリックメニューからでも、辞書の操作が行えます。
単語を一覧表示する
辞書に収録されている単語を、条件を指定して一覧表示します。ユーザ辞書の「登録単語」や「学習単語」の一覧を表示したり、単語のよみや特定の品詞の条件を満たす単語だけを一覧表示したりできます。また、よみのわからない記号や単語も検索できます。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、単語の一覧を表示したい辞書を選択します。
[表示]-[表示条件/検索]を選択します。
表示条件/検索ダイアログが表示されます。
目的によって、操作が異なります。
「単語の種類」を指定して表示する場合(ユーザ辞書の場合のみ)
「単語の種類」(「登録単語」/「学習単語」)を選択します。
「よみ」を指定して表示する場合
「よみ」を指定します。
「すべて」は、辞書内のすべてのよみの単語が表示されます。
「範囲を指定」は、表示する単語の始めのよみと最後のよみをそれぞれ入力します。
始めのよみを省略すると、辞書内の最初のよみから表示されます。
最後のよみを省略すると、辞書内の最後のよみまでが表示されます。
「単語に含まれる文字」を指定して表示する場合
「単語に含まれる文字」を指定します。
「すべて」は、辞書内のすべての単語が表示されます。
「文字を指定」は、入力した文字列が含まれる単語が表示されます。
「品詞」を指定して表示する場合
「品詞指定」で表示する単語の品詞を選択します。
品詞をすべて選択する場合は、[全選択]ボタンをクリックします。
品詞をすべて解除する場合は、[全解除]ボタンをクリックします。
[OK]ボタンをクリックします。
指定した条件の単語が、一覧表示されます。
単語を登録する
指定した「ユーザ辞書」に単語を登録します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、単語を登録する辞書を選択します。
[編集]-[単語登録]を選択します。
単語登録ダイアログが表示されます。
各項目を設定します。
[登録]ボタンをクリックします。
連続して単語登録を行う場合は、[登録]ボタンの代わりに[連続登録]ボタンをクリックします。
注意
登録単語に入力コード範囲の抑止対象となっている文字を含む場合、その単語は登録できますが、変換候補リストには表示されません。
辞書ツールキットで単語を修正する
「ユーザ辞書」に登録した単語の内容を修正します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、単語を修正する辞書を選択します。
単語一覧で、修正する単語を選択します。
単語は複数選択できます。
単語一覧のすべての単語を選択する場合は、[編集]-[すべての単語の選択]を選択します。
選択を解除する場合は、[編集]-[すべての単語の選択を解除]を選択します。
[編集]-[単語修正]を選択します。
単語修正ダイアログが表示されます。
各項目を設定します。
[修正]ボタンをクリックします。
注意
この操作を行うと、入力予測の候補に修正後の単語が追加されます。ただし、修正前の単語は、入力予測の候補から削除されません。
辞書ツールキットで単語を抹消する
「ユーザ辞書」の単語を抹消します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、単語を抹消する辞書を選択します。
単語一覧で、抹消する単語を選択します。
単語は複数選択できます。
単語一覧のすべての単語を選択する場合は、[編集]-[すべての単語の選択]を選択します。
選択を解除する場合は、[編集]-[すべての単語の選択を解除]を選択します。
[編集]-[単語抹消]を選択します。
単語抹消ダイアログが表示されます。
内容を確認し、[OK]ボタンをクリックします。
手順3.で複数の単語を選択した場合、単語抹消ダイアログで[すべて抹消]ボタンをクリックすると、それ以降の単語抹消ダイアログは表示されず、単語がまとめて抹消されます。
注意
よみに「~」を含む単語は、かな漢字変換によって学習された単語の一種で、辞書ツールキットでは単語抹消できません。単語抹消する場合は、文字入力中の単語抹消を行ってください。なお、「~」は算用数字に該当します。
入力予測の候補は、削除されません。
使用する辞書を選択する
かな漢字変換などで使用する辞書を選択します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、使用したい辞書の辞書名の前にチェックを付けます。
または、辞書名を選択し、[Space]キーを押します。
使用する辞書に設定されます。
注意
一度に使用できる辞書の数は、以下のとおりです。
「オプション辞書」:40個
「ユーザ辞書」:1個
ユーザ辞書・オプション辞書を作成する
「ユーザ辞書」または「オプション辞書」を新しく作成します。
参考
「オプション辞書」は、抽出ファイル(*.txt、*.csv)を選択して作成します。このため、抽出ファイル形式のファイルを用意しておいてください。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、作成する辞書の種類(「ユーザ辞書」/「オプション辞書」)のいずれかの辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の新規作成]を選択します。
目的によって、操作が異なります。
「ユーザ辞書」を作成する場合
ユーザ辞書の新規作成ダイアログで、各項目を設定します。
「オプション辞書」を作成する場合
ファイルの選択ダイアログで、抽出ファイル(*.txt、*.csv)を指定し、[開く]ボタンをクリックします。
指定した抽出ファイルの内容に問題がある場合は、エラー情報が表示されます。
オプション辞書の新規作成ダイアログで、各項目を設定します。
[OK]ボタンをクリックします。
「オプション辞書」を作成する場合、作成処理の経過を示すダイアログが表示されます。
中止]ボタンをクリックすると処理を中断できます。
オプション辞書の作成が完了したら、[閉じる]ボタンを選択します。
辞書が作成され、「辞書一覧」に表示されます。
ユーザ辞書・オプション辞書の名前を変更する
「ユーザ辞書」または「オプション辞書」の名前を変更します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、名前を変更する辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の名称変更]を選択します。
ユーザ辞書の名称変更ダイアログまたは、オプション辞書の名称変更ダイアログが表示されます。
「辞書名」に辞書の名前を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
辞書の名前が変更されます。
注意
以下の辞書は、名前を変更できません。
標準で用意されている「標準ユーザ辞書」
ユーザ辞書を複製する
同じ内容の「ユーザ辞書」を、別の辞書として新しく作成します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、複写するユーザ辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の複製作成]を選択します。
ユーザ辞書の複製作成ダイアログが表示されます。
各項目を設定します。
[OK]ボタンをクリックします。
ユーザ辞書が複製され、「辞書一覧」に表示されます。
複数のユーザ辞書を1つにまとめる
複数の「ユーザ辞書」を1つにまとめることができます。辞書をまとめるには、片方のユーザ辞書の単語を他方のユーザ辞書へ複写します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、複写先になる辞書を選択します。
[ツール]-[ユーザ辞書から単語を複写]を選択します。
辞書の選択ダイアログが表示されます。
複写元の辞書を指定し、[開く]ボタンをクリックします。
学習単語を複写するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
ユーザ辞書から登録単語と学習単語の両方を複写する場合は、[OK]ボタンをクリックします。
学習単語は複写せずに登録単語のみ複写する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
処理の経過を示すダイアログが表示されます。
[中止]ボタンをクリックすると処理を中断できます。
処理が完了すると、結果が表示されます。
[閉じる]ボタンを選択します。
辞書を削除する
不要になった「ユーザ辞書」を削除します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、削除したい辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の削除]を選択します。
確認メッセージが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
辞書が削除されます。
注意
辞書を削除しても、入力予測の候補は、削除されません。
使用中の辞書は削除できません。
辞書の情報を確認する
辞書の情報を確認するには、辞書のプロパティを表示します。なお、確認できる辞書情報は、以下のとおりです。
辞書名
パス名
著作権
説明
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」で、情報を見たい辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書のプロパティ]を選択します。
選択した辞書のプロパティが表示されます。
ユーザ辞書・オプション辞書を他のパソコンで使う
「ユーザ辞書」または「オプション辞書」を、他のパソコンで利用できます。これらの辞書を他のパソコンで利用するには、DICUTY形式またはCSV形式に抽出したファイルを他のパソコンにコピーし、抽出ファイルから辞書を作成または辞書に単語を登録する方法と、ユーザ辞書またはオプション辞書として取り出したファイルを他のパソコンにコピーし、辞書を取り込む方法があります。新しくパソコンを買い足した場合や、グループで共同作業を行う場合などに便利です。また、辞書のバックアップをとりたい場合にもこの操作を行います。
ここでは、以下の操作方法について説明します。
DICUTY形式またはCSV形式として辞書を抽出する
抽出ファイルからオプション辞書を作成する
抽出ファイルからユーザ辞書へ単語を登録する
ユーザ辞書またはオプション辞書として取り出す
ユーザ辞書またはオプション辞書を取り込む
操作手順
DICUTY形式またはCSV形式として単語を抽出する
辞書ツールキットを起動します。
「辞書一覧」から、単語を抽出したい辞書を選択します。
選択した辞書上で右クリックし、メニューから[抽出ファイルへ単語を出力]を選択します。
作成するファイルの指定ダイアログが表示されます。
ファイル名とファイルの種類、保存先を指定し、[保存]ボタンをクリックします。
指定した辞書から単語が抽出されます。
抽出ファイルからオプション辞書を作成する
辞書ツールキットを起動します。
[辞書一覧]から、オプション辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の新規作成]を選択します。
ファイルの選択ダイアログが表示されます。
取り込みたい抽出ファイルを指定し、[開く]ボタンをクリックします。
オプション辞書の新規作成ダイアログが表示されます。
各項目を指定します。
[OK]ボタンをクリックします。
辞書が作成され、[辞書一覧]に表示されます。
抽出ファイルからユーザ辞書へ単語を登録する
辞書ツールキットを起動します。
[辞書一覧]から、抽出した単語を登録したい辞書を選択します。
選択した辞書上で右クリックし、メニューから[抽出ファイルから単語を登録]を選択します。
ファイルの選択ダイアログが表示されます。
取り込みたい抽出ファイルを指定し、[開く]ボタンをクリックします。
Charset-入力アシスト 入力予測情報の登録ダイアログが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
抽出ファイルから単語を登録ダイアログが表示されます。
[閉じる]ボタンをクリックします。
辞書に単語が登録されます。
ユーザ辞書またはオプション辞書として取り出す
辞書ツールキットを起動します。
[辞書一覧]で、辞書ファイルとして取り出したい辞書を選択します。
[ファイル]-[辞書の取り出し]を選択します。
作成する辞書の指定ダイアログが表示されます。
辞書ファイル名と保存先を指定し、[保存]ボタンをクリックします。
指定した辞書が[辞書ファイル]として取り出されます。
ユーザ辞書またはオプション辞書を取り込む
辞書ツールキットを起動します。
[ファイル]-[辞書の取り込み]を選択します。
辞書の選択ダイアログが表示されます。
取り込みたい辞書ファイルを指定し、[開く]ボタンをクリックします。
ユーザ辞書の取り込みダイアログ、またはオプション辞書の取り込みダイアログが表示されます。
各項目を設定します。
[OK]ボタンをクリックします。
辞書が作成され、[辞書一覧]に表示されます。
注意
ユーザ辞書またはオプション辞書として取り出した辞書は、同じバージョンレベルのCharset-入力アシストでのみ利用できます。
日本語資源管理から配付された資源を適用して作成された単語辞書や、インストール時にインストールされた辞書からはDICUTY形式またはCSV形式として単語を抽出できません。
入力予測情報は、他のパソコンでは使用できません。
入力予測のデータを初期化する
入力予測のデータをすべて削除します。
操作手順
辞書ツールキットを起動します。
[ツール]-[入力予測情報の初期化]を選択します。
入力予測情報を初期化してよいかを確認するメッセージが表示されます。
入力予測情報を初期化する場合は、[OK]ボタンをクリックします。
入力予測情報を初期化しない場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
処理が完了すると、結果が表示されます。
[OK]ボタンを選択します。
参考
不要な入力予測候補だけを削除することもできます。削除方法は、以下のとおりです。
操作手順
単語抹消を行う入力予測の候補のよみを入力し、入力予測候補を表示します。
[↑]/[↓]キーで削除したい予測候補を選択します。
[Delete]または[Ctrl]+[M]([単語抹消])を押します。
入力予測候補が削除されます。