Charset-入力アシストでは、かな漢字変換操作で入力することができない文字を、その文字の読み・画数・部首・文字コードなどから検索して入力することができます。この機能を、「クイック単漢字」と呼びます。
検索条件の指定方法ごとに、次の順に説明します。
参考
Charset-入力アシストのオンラインヘルプで、目次から[文字を入力する]-[変換できない漢字や記号を入力する]とたどると、クイック単漢字の説明を参照することができます。
◆読みから漢字を入力する
[変換]キーで変換されない漢字は、漢字の読みから探して入力できます。
このとき、「よみ」は、1つだけでなく、「よみ」と「よみ」という複数条件を指定して探すこともできます。
操作手順
漢字の読みを入力します。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
クイック単漢字ウィンドウが表示されます。
目的の漢字を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の漢字が入力されます。
目的の漢字を間違えて選択した場合は、[Esc]キーを押すとウィンドウで漢字を選択しなおせます。
異体字を入力したい場合は、異体字の[入力]をクリックすると、変換候補一覧に表示され、選択することができます。
◆総画数から漢字を入力する
[変換]キーで変換できない難しい漢字は、総画数から漢字を探して入力できます。
このとき、「画数」だけでなく、「画数」と「よみ」という複数条件を指定して探すこともできます。
操作手順
画数から検索することを示す記号「画」を表示させます。
かな入力の場合は、[Shift]キー+[か]キーを押します。または、[か]キーを押したあとに[ ゜]キー(半濁音)を押します。
ローマ字入力の場合は、[K]キー、[W]キー、[A]キーを押します。
「画」の次に画数を入力します。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
画数変換ウィンドウが表示されます。
[前画]ボタン/[次画]ボタンをクリックすると、表示されている候補が切り替わります。
目的の漢字を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の漢字が入力されます。
目的の漢字を間違えて選択した場合は、[Esc]キーを押すとウィンドウで漢字を選択しなおせます。
異体字を入力したい場合は、異体字の[入力]をクリックすると、変換候補一覧に表示され、選択することができます。
◆部首名から漢字を入力する
[変換]キーで変換できない難しい漢字は、部首名から漢字を探して入力できます。
このとき、「部首」だけでなく、「部首」と「よみ」という複数条件を指定して探すこともできます。
操作手順
部首名から検索することを示す記号「部」を表示させます。
かな入力の場合は、[Shift]キー+[け]キーを押します。または、[け]キーを押したあとに[ ゜]キー(半濁音)を押します。
ローマ字入力の場合は、[K]キー、[W]キー、[E]キーを押します。
「部」の次に部首名(例:さんずい)を入力します。
部首の読みは、マルチボードの「部首検索」で、ツールチップの情報を参照してください。ツールチップは、部首一覧の文字の上にマウスポインタを置くと表示されます。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
部首変換ウィンドウが表示されます。
目的の漢字を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の漢字が入力されます。
目的の漢字を間違えて選択した場合は、[Esc]キーを押すとウィンドウで漢字を選択しなおせます。
異体字を入力したい場合は、異体字の[入力]をクリックすると、変換候補一覧に表示され、選択することができます。
◆複数の条件を指定して漢字を入力する
[変換]キーで変換できない難しい漢字は、部首、読み、画数を指定して漢字に変換できます。
指定可能な組み合わせの代表例は、次のとおりです。
組み合わせ | 入力する漢字 | 入力例 |
---|---|---|
よみ+よみ | 合 | ごう・あう |
画数+よみ | 器 | 画15・き |
部首+よみ | 洛 | 部さんずい・らく |
部首+画数 | 准 | 部にすい・画10 |
「・」の代わりに「,」「、」空白も入力できます。
組み合わせ条件の指定の順番は自由に指定できます。
組み合わせ条件の個数はいくつでも可能です。
操作手順
ひらがなで「き」と入力します。
「き」と表示されます。
「・」を入力します。
「き・」と表示されます。
画数で検索することを示す記号「画」を表示します。
かな入力の場合は、[Shift]キー+[か]キーを押します。または、[か]キーを押したあとに[ ゜]キー(半濁音)を押します。
ローマ字入力の場合は、[K]キー、[W]キー、[A]キーを押します。
「き・画」と表示されます。
「15」と入力します。
「き・画15」と表示されます。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
複合変換ウィンドウが表示されます。
[前画]ボタン/[次画]ボタンをクリックすると、表示されている候補が切り替わります。
目的の漢字を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の漢字が入力されます。
目的の漢字を間違えて選択した場合は、[Esc]キーを押すとウィンドウで漢字を選択し直せます。
異体字を入力したい場合は、異体字の[入力]をクリックすると、変換候補一覧に表示され、選択することができます。
◆よみから記号を入力する
[変換]キーで変換できない記号は、記号の読みから探して入力できます。
操作手順
記号の読み(例 :いっぱんきごう)を入力します。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
クイック単漢字ウィンドウが表示されます。
記号の読みは、マルチボードの「記号一覧」で、「記号名」を参照してください。
目的の記号を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の記号が入力されます。
目的の記号を間違えて選択した場合は、[Esc]キーを押すとウィンドウで記号を選択しなおせます。
異体字を入力したい場合は、異体字の[入力]をクリックすると、変換候補一覧に表示され、選択することができます。
◆文字コードから漢字や記号を入力する
コードから目的の漢字や記号を検索して入力できます。
コードには、区点、面区点、JISコード、シフトJISコード、Unicode、JEFコードがあります。
操作手順
コード値を入力します。
入力するコード値は4~6桁の文字コード番号を指定します。
なお、文字コード番号はマルチボードのツールチップでも確認できますので、入力方法の参考にしてください。
ツールチップは、候補文字の上にマウスポインタを置くと表示されます。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
もう1度[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押すと、指定したコード以降の文字の一覧が表示され、そこから文字を選択できます。
目的の漢字が表示されます。
注意
JEFコードは、Charset-入力アシストがJEFモードで動作している場合のみ使用できます。
面区点のコードを指定する場合は、次の点に注意してください。
入力用のマスタコード系がUnicode(2004MS)以外の場合は、4~5桁の10進数の数字で指定した値が区点として解釈されます。
入力用のマスタコード系がUnicode(2004MS)の場合は、JIS2004の面区点を1~2面、1~94区、1~94点の範囲で指定できます。4桁で指定すると、1面の区点として解釈され、5桁で指定すると面区点として解釈されます。
Unicodeのコードを指定する場合は、次の点に注意してください。
サロゲートペアでのコード表記で指定することはできません。
4桁で指定すると、第0面(BMP)として扱われます。また、5桁以上で指定すると、U+10000~U+10FFFFの範囲として扱われます。
JISコードを指定する場合、そのコードはJIS X 0208の第1面として扱われます。
◆外字を入力する
[変換]で変換できない外字を一覧から探して入力できます。
操作手順
よみとして「がいじ」または「とうろく」と入力します。
[Ctrl]+[J]キー([クイック単漢字])を押します。
クイック単漢字ウィンドウが表示されます。
目的の外字を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
目的の外字が入力されます。
目的の外字を間違えて選択した場合は、[Esc]を押すとウィンドウで外字を選択し直せます。
注意
入力コード範囲の抑止で、抑止対象となっている文字については、変換候補一覧に表示されません。