問い合わせ操作情報ログは、セッション情報と操作情報の2つから構成されています。
利用されるクライアントの種類、クライアントとのバージョンレベルによって出力情報が異なります。
セッション情報
問い合わせ操作情報ログの先頭には、セッションに関する情報を出力します。
問い合わせ操作情報ログは、監査対象となる操作を実施したときに出力します。ログオンしただけではログは出力されません。
ラベル名 | 説明 |
---|---|
LOGON | ログオンした時刻 |
PID | rnsvのプロセスのプロセスID |
CLIENT | ログオンしたPCのIPアドレス※1 |
USERID | ログオンしたユーザID※2 |
USERNAME | ログオンしたユーザ名※2 |
GROUPID | ログオンしたユーザのグループID※2 |
GROUPNAME | ログオンしたユーザのグループ名※2 |
APPLICATION INFORMATION | クライアント識別情報 |
注意
※1:Navigator Webクライアントやクライアント識別情報に対応したクライアントを使用している場合、接続元のIPアドレスは、クライアント識別情報の一部に出力されます。クライアント識別情報の詳細は、“B.8 クライアント識別情報”を参照してください。
※2:Webコンポーネントのカタログ共有機能を利用している場合、Navigator Serverに接続するユーザおよびグループが表示されます。
※3:ログインに対応するログオフした時刻
同一セッションがログオフした時刻を確認するには、接続情報ログを確認してください。
問い合わせ操作情報ログには、ログオフした時刻は、出力されません。
問い合わせ操作情報ログのセッション情報と、接続情報ログおよびアクセスログの対応については、“B.9 各ログファイルの関連付け”を参照してください。
操作情報
操作情報は、以下の情報で構成されています。
利用されるクライアントの種類、クライアントとのバージョンレベルによって出力情報が異なります。
操作情報は、以下の情報で構成されています。
操作開始情報
レイアウト情報
SELECT情報
RESULT DATA情報
操作終了情報
操作情報は、以下の情報で構成されています。
操作開始情報
SELECT情報
RESULT DATA情報
操作終了情報
注意
Webクライアントからの利用時は、レイアウト情報は出力されません。
操作開始情報では、以下の情報を出力します。
ラベル名 | 説明 |
---|---|
OPERATION START | 問い合わせの実行が、Navigator Serverに依頼された時刻を表します。 |
OPERATION KIND | 問合せの種別を意味します。
|
レイアウト情報では、表側、表頭、データに指定した管理ポイントまたはデータ項目に対する情報を出力します。
注意
Navigator Server V7.0L10以前のNavigator Windowsクライアント場合、レイアウト情報は、出力されません。レイアウト情報の出力は、Navigator Server V7.0L10以降のNavigator Windowsクライアント(データ監査機能対応クライアント)を利用してください。
Navigator Webクライアントからの利用時は、レイアウト情報は、出力されません。
ラベル名 | 意味 | |
---|---|---|
LAYOUT START | レイアウト情報の開始を表します。 | |
LAYOUT PAGE | 表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合の、問い合わせ結果に対応するページ番号を表します。 問合せの種別が「Multicross Report」以外の場合は出力されません。 | |
レイアウトの表側情報※1 | LAYOUT SIDE START | レイアウトの表側情報の開始を表します。 |
LAYOUT SIDE POSITION | 表側の位置を表します。左からの順で、最左端が1です。 | |
LAYOUT SIDE DISPLAY | 問い合わせ結果の表示に使用する名前(表示名)です。 [管理ポイントの詳細指定]画面の「項目名」に表示されている名前です。この「項目名」は利用者により変更可能です。空にすることもできますが、空にした場合この情報は表示されません。 また、機種依存文字などをユーザが指定した場合、サーバ側でコード変換に失敗し、文字化けをする可能性があります。 | |
LAYOUT SIDE NAME | 問い合わせに使用した管理ポイントの名前です。 簡易集計および時間型管理ポイントの場合はこの情報は出力されません。 | |
LAYOUT SIDE GROUP | 問い合わせに使用した管理ポイントのグループ名です。 簡易集計および時間型管理ポイントの場合はこの情報は出力されません。 | |
LAYOUT SIDE USE | 問い合わせに使用した管理ポイントの種別を表します。 Common(共通) Personal(個人) Time(時間型管理ポイント) Column(簡易集計) | |
元項目情報 | 下記の元項目情報についての表を参照してください。 | |
LAYOUT SIDE END | レイアウトの表側情報の終了を表します。 | |
レイアウトの表頭情報※1 | LAYOUT HEAD START | レイアウトの表頭情報の開始を表します。 |
LAYOUT HEAD POSITION | 表頭の位置を表します。上からの順で、最上部が1です。 | |
LAYOUT HEAD DISPLAY | レイアウトの表側情報と同じです。 | |
LAYOUT HEAD NAME | レイアウトの表側情報と同じです。 | |
LAYOUT HEAD GROUP | レイアウトの表側情報と同じです。 | |
LAYOUT HEAD USE | レイアウトの表側情報と同じです。 | |
元項目情報 | 下記の元項目情報についての表を参照してください。 | |
LAYOUT HEAD END | レイアウトの表頭情報の終了を表します。 | |
レイアウトのデータ情報※1 | LAYOUT DATA START | レイアウトのデータ情報の開始を表します。 |
LAYOUT DATA POSITION | データの位置を表します。左からの順で、最左端が1です。 | |
LAYOUT DATA DISPLAY | 問い合わせ結果の表示に使用する名前です。 [データ項目の詳細指定]画面の「項目名」に表示されている名前です。この「項目名」は利用者により変更可能です。空にすることもできますが、空にした場合この情報は表示されません。 また、機種依存文字などをユーザが指定した場合、サーバ側でコード変換に失敗し、文字化けをする可能性があります。 | |
元項目情報 | 下記の元項目情報についての表を参照してください。 | |
LAYOUT DATA END | レイアウトのデータ情報の終了を表します。 | |
LAYOUT END | レイアウト情報の終了を表します。 |
※1:表側情報、表頭情報、データ情報が複数指定されている場合は、指定している数だけSTART~ENDの要素が繰り返されます。表側情報と表頭情報については、指定されていない場合は出力されません。
注意
レイアウト情報に関して、STARTおよびENDには、情報として時刻が出力されますが、内部的な時刻の情報のため、解析などに使用しないようにしてください。
元項目情報
レイアウトに指定した管理ポイントやデータの元項目情報を出力します。
ラベル名 | 意味 |
---|---|
ITEM START | 元項目情報の開始を表します。 |
ITEM COLUMN | 元項目の見出しです。 項目間演算の場合は出力されません。 |
ITEM TABLE | 元項目が所属するテーブルの注釈です。 項目間演算の場合は出力されません。 |
ITEM KIND | 元項目のDBMS側の情報の種別を以下の文字列で出力します。
|
ITEM SOURCE | 元項目のDBMS側の情報です。元項目の種別によって、以下のように出力内容が異なります。
|
ITEM END | 元項目情報の終了を表します。 |
マスタ型管理ポイント
マスタ型管理ポイントでは、元項目として出力されるのは、マスタテーブル側の項目です。レイアウト指定でラベルを選択した場合は、ラベルの項目、コードを選択した場合は、コードの項目が出力されます。マスタ型管理ポイントは、結合キーとしても機能しているため、レイアウトの指定によっては、マスタテーブルに存在しないデータを実データテーブルのデータから抽出し出力する場合があります。
時間型管理ポイント
時間型管理ポイントや時間テンプレート型管理ポイントでは、予実型レポートの場合に選択したテーブル数分の元項目情報が出力されます。
問い合わせに対するDBMSへのSELECT文の実行に関する情報を出力します。
ラベル名 | 意味 |
---|---|
SELECT START | SELECT文の開始時刻を表します。 YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn形式のアクセスログと同じ形式で出力されます。 |
SELECT PAGE | 表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合に、対応するページ番号を表します。 表の種類が上記以外の場合は、出力されません。 |
SELECT DBMS | SELECT文を発行するDBMSの種別を表します。
|
SELECT DATASOURCE | SELECT分を発行するデータソース名を表します。
|
SELECT STATEMENT | 問い合わせを実行するSELECT文を表します。 ファイルが問い合わせ対象の場合、内部的な問い合わせ内容を表すSELECT文を出力します。 |
FILE TYPE | 問い合わせ対象となるファイルの種別です。 データソースにファイルを利用している場合に出力されます。 CSVファイルの場合:CSV |
FILE LIST | 問い合わせの対象となるファイルの一覧です。絶対パスで出力されます。複数ファイルが対象となる場合、タブ区切りで出力されます。 データソースにファイルを利用している場合に出力されます。 |
SELECT END | SELECT文の終了時刻を表します。 YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn形式のアクセスログと同じ形式で出力されます。 |
問い合わせ結果に対する情報を出力します
表の種類 | ラベル名 | 意味 |
---|---|---|
共通 | RESULT DATA START | 問い合わせ結果のクライアントへの送信開始時刻を表します。 |
集計表 | RESULT DATA PAGE | 表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合の、問い合わせ結果(表頭の情報)に対応するページ番号を表します。※1 |
集計表 | RESULT DATA KIND | 結果データの種別を表します。 DATA:問い合わせの結果データ HEAD:表頭の情報(表の種類が「集計表」で、表頭に管理ポイントを指定した場合の表頭のラベル情報) |
RESULT DATA HEAD ROWS | 表の種類が「集計表」または「明細表」の場合の表側の管理ポイントの数を表します。 表の種類が上記以外の場合は、出力されません。 | |
RESULT DATA HEAD COLUMNS | 表の種類が「集計表」または「明細表」の場合の表頭の管理ポイントの数を表します。「明細表」の場合は常に0となります。 表の種類が上記以外の場合は、出力されません。 | |
RESULT DATA CHARSET | 抽出データログの文字コードを表します。 この値は環境変数RN_CHARACTER_SETの値に依存します。 EUC:EUCコードでデータを保存した SJIS:Shift-JISコードでデータを保存した | |
RESULT DATA FILE | データを出力したファイルの名前を表します。名前は以下の形式となります。 YYYYMMDDhhmmss_PID_nnn.dat | |
集計表 | MULTIPAGE START | 問い合わせ結果のクライアントへの送信開始時刻を表します。※1 |
MULTIPAGE PAGE | 問い合わせ結果に対応するページ番号を表します。※1 | |
MULTIPAGE KIND | 結果データの種別を表します。※1 DATA:問い合わせの結果データ | |
MULTIPAGE HEAD ROWS | 表側の管理ポイントの数を表します。※1 | |
MULTIPAGE HEAD COLUMNS | 表頭の管理ポイントの数を表します。※1 | |
MULTIPAGE CHARSET | 抽出データログの文字コードを表します。※1 この値は環境変数RN_CHARACTER_SETの値に依存します。 EUC:EUCコードでデータを保存した SJIS:シフトJISコードでデータを保存した | |
MULTIPAGE FILE | データを出力したファイルの名前を表します。名前は以下の形式となります。※1 YYYYMMDDhhmmss_PID_nnn.dat | |
MULTIPAGE END | 問い合わせ結果のNavigatorクライアントへの送信終了時刻を表します。※1 | |
共通 | RESULT DATA ROWS | Navigatorクライアントに送信した送信したデータのレコード数を表します。※2 |
共通 | RESULT DATA END | 問い合わせ結果のNavigatorクライアントへの送信終了時刻を表します。 |
※1:問い合わせがMulticross Reportの場合に出力されます。
※2:問い合わせがMulticross Reportで、結果データの種別がDATAの場合、すべてのページは、同じレコード数です。ただし、データの読み込みを中断した場合、各ページの読み込みが完了した最大件数が出力されます。問い合わせがMulticross Reportで、結果データの種別がHEADの場合、内部的なデータの件数となります。表頭の実際の件数は、“データ情報ログ”で出力される“[RESULT DATA ROWS]ラベル”の値を参照してください。
[RESULT DATA ROWS]には、Navigatorクライアントに表示されるデータよりも多く出力される場合があります。例えば、以下の場合にNavigatorクライアントで表示されるデータより多く表示されます。クライアントに表示された件数を調べる場合には、“操作終了情報”の“OPERATION ROWS”を参照してください。
「データの読み込み中」にキャンセルにより読み込みを中断した場合、最大32Kバイトのデータ量でクライアントに表示されるデータよりも多く出力されます。
表頭を指定した集計表では、「問い合わせが完了しました」のダイアログがNavigatorクライアントに表示された時点で表頭データは、Navigatorクライアントに返却されています。このため、データを読み込まなくても表頭の監査ログが出力されます。
Wordアドインでのマルチクロスレポートでは1ページしか表示されませんが、Navigatorクライアントへは、すべてのページを返却しているため、すべてのページの監査ログが出力されます。
操作の終了情報を出力します。
ラベル名 | 意味 |
---|---|
OPERATION STATUS※1 | 問い合わせの終了ステータスを表す文字列を出力します。 |
OPERATION CODE※1 | 問い合わせの終了ステータスを表す数値を出力します。 アプリケーションなどで終了ステータスを判定するには、[OPERATION STATUS]ではなく、コードを使用してください。 |
OPERATION MESSAGE※1 | 問い合わせによりクライアントにエラーメッセージが表示された場合、そのエラーメッセージを出力します。エラーメッセージに含まれる改行は空白文字に変換され、必ず1行で出力されます。 正常終了やキャンセルの場合には、この情報は出力されません。 |
OPERATION ROWS※1 | Navigatorクライアントからの操作で利用者が参照できる最大の件数を出力します。 問い合わせが正常に終了した場合、問い合わせ結果が表示される画面の右下の領域の件数に一致する件数です。ただし、Excel表示機能の場合には、Excelの制限により1048576行を超えたデータを表示できないなど、クライアントで表示可能な件数と、Excel以外の形式でダウンロードした件数が異なる場合があります。クライアントに表示できなくても、集計値保存によりダウンロードしたすべてのデータを参照することができるため、このラベルに出力する件数はクライアントで保存可能な件数としています。 |
OPERATION END | 問い合わせの実行が終了した時刻を表します。
|
※1:Navigator Server V7.0L10以降のクライアント(データ監査機能対応クライアント)以外の場合、本ラベルの情報は、出力されません。
問い合わせが中断された場合のログの出力について説明します。
「データの読み込み中」でのキャンセルまたはエラーの場合、操作ログの[OPERATION ROWS]にはクライアントが読み込んだ件数が出力されます。なお、[RESULT DATA ROWS]はサーバがクライアントに送信した件数となります。
Excelにより問い合わせ結果を表示をした場合、Excelの制限により先頭から65535件だけ表示されますが、集計結果の保存では、読み込んだ問い合わせ結果がすべて保存されます。このため、[OPERATION ROWS]には、Navigatorクライアントからの操作で利用者が参照できる最大の件数を出力します。問い合わせが正常に終了した場合、問い合わせ結果が表示される画面の右下の領域の件数に一致する件数です。ただし、Excel表示機能の場合には、Excelの制限値を超えたデータは表示できないなど、Navigatorクライアントで表示可能な件数と、Excel表示機能で表示される件数が異なる場合があります。
ExcelアドインおよびWordアドインの場合、すべてのデータをダウンロードしてからOffice文書に貼り付けるため、Office文書上に一部しかデータが表示されない場合でも[OPERATION STATUS]は、Normal End、[OPERATION ROWS]は、全件が出力されます。
終了ステータス
問い合わせ操作情報ログでは、終了ステータスを表す以下のコードと文字列を出力します。コードと文字列は1対1に対応しており、どちらで判定することもできます。
コード | 文字列 | 意味 |
---|---|---|
0 | Normal End | 正常終了 |
-1001 | Download Cancel | ダウンロードがキャンセルされた |
-2001 | Limit Rows | 件数が制限に達した |
-2002 | Limit Size | サイズが制限に達した |
-2003 | Limit Excel Rows | Excel表示で行数が制限に達した |
-2004 | Limit Excel Columns | Excel表示で列数が制限に達した |
-9001 | Server Error | サーバで何らかのエラーが発生 |
-9002 | Client Error | クライアントで何らかのエラーが発生 |
-9999 | Other Error | その他 |