AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能は、ストレージ装置のアドバンスト・コピー機能を使用した高速バックアップの運用管理を実現します。
バックアップ管理機能には、以下の特長があります。
ボリューム容量に関係なく、ボリューム間で高速にバックアップ/リストアできます。
主要なデータベースの環境下で、オンラインバックアップをサポートしています。
差分コピーを更新することによって、高速バックアップを実現できます。
バックアップボリュームが自動で選択されます。業務ボリュームとバックアップボリュームの関係を明確に定義することも可能です。
AdvancedCopy Managerに格納されたバックアップ履歴情報が、最も適したバックアップボリュームから業務ボリュームへのデータ復元を可能にします。デフォルトでは、データはバックアップ元の業務ボリュームに復元されますが、復元先を変更することも可能です。
バックアップ運用は、以下の機能で管理できます。
ポリシー管理
バックアップしたいボリュームに対して、バックアップの保存世代や間隔日数(情報表示のときに遅れを表示します)を管理します。
ストレージ構成管理
バックアップしたいボリューム、バックアップの退避先ボリュームの構成を管理します。
AdvancedCopy Managerでは、バックアップしたいボリュームを“業務ボリューム”、バックアップの退避先ボリュームを“バックアップボリューム”と呼びます。
バックアップ/リストアの実行
指定したボリュームのバックアップ、リストアを実施します。
リストアにおいて、デフォルトではデータはバックアップ元の業務ボリュームに復元されますが、復元先のボリュームを変更することも可能です。
履歴情報管理
過去にバックアップした情報の中で、保存世代内の情報を履歴として管理します。
注意
バックアップ管理機能では、Storage Clusterの対象となっているボリューム(以降、"TFOV"と略します)を使用したアドバンスト・コピー機能を利用できません。TFOVをアドバンスト・コピー機能で使用する場合は、レプリケーション管理機能またはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用してください。
バックアップ管理機能を利用すると、以下のバックアップ運用が可能です。
高速バックアップ運用
ストレージ装置のアドバンスト・コピー機能を使用して、ボリューム容量にかかわらず、高速にボリューム間バックアップを行います。そのため、バックアップのための業務停止時間を大幅に短縮できます。
アドバンスト・コピー機能の更新差分コピーを利用すると、一層、高速なバックアップが可能です。
SQL Server、Symfowareと連携したバックアップ運用
SQL Server、Symfowareと連携して、業務を停止することなく、高速にバックアップできます。
Oracle、DB2と連携したバックアップ運用(サンプルシェルスクリプト)
AdvancedCopy ManagerのコマンドとOracle、DB2の操作を組み合わせた、サンプルシェルスクリプトを提供します。
