レポーティング機能は、サーバに接続されたボリュームに関する情報を収集して、容量情報や利用時間など課金に必要な情報を出力します。
課金に必要な情報を収集する場合は、以下を明確にする必要があります。
誰が使用したか?
何をどのくらい使用したか?
どの期間使用したか?
図4.3 課金に必要な情報
レポーティング機能で採取できる情報
レポーティング機能で採取できる情報は、以下のとおりです。
レポーティング機能で採取できる情報 | |
---|---|
サーバの集計単位 | 物理サーバ |
仮想サーバのホスト | |
ボリュームタイプと容量 | Standard Volumeの物理容量 |
WSV(Wide Striping Volume)の物理容量 | |
SDV(Snap Data Volume)の論理容量 | |
TPV(Thin Provisioning Volume)の論理容量 | |
FTV(Flexible Tier Volume)の論理容量 | |
利用期間 | 利用開始日時 |
利用終了日時 | |
ボリューム情報 | RAIDレベル |
ディスクタイプ: SAS、SSD、SED-SAS | |
ボリューム暗号化 |
参考
以下の情報は、レポーティング機能で採取できません。
仮想サーバのゲスト
SDV、TPV、およびFTVの、物理容量
レポーティング機能で課金に必要な情報のレポートを作成するまでの流れは、以下のとおりです。
図4.4 レポート作成までの流れ
項目 | 説明 |
---|---|
共通制御リポジトリ | 管理対象装置の構成情報を格納するデータベースです。 |
レポート情報 | 課金に必要な情報(ボリュームに関する構成情報)です。 |
情報蓄積ファイル | レポート情報を蓄積するファイルです。 |
ポリシーファイル | レポーティング機能の動作に関する設定ファイルです。 |
レポートファイル | レポート情報を出力したファイルです。 |
課金アプリケーション | レポートファイルから請求書を作成するためのアプリケーションです。 |
ポリシーの設定
レポーティング機能の動作に関するポリシーファイルを設定します。
レポート情報収集
esfadm report collectコマンドを使用して、共通制御リポジトリからレポート情報を情報蓄積ファイルに格納します。
レポート作成
esfadm report createコマンドを使用して、ポリシーファイルに基づき、情報蓄積ファイルのレポート情報を集計してレポートファイルを作成します。