Expressの基本的なシステム構成は、「図1.1 Expressのシステム構成」のとおりです。
Expressは、複数台のストレージ装置を管理できます。また、物理環境に加えて、サーバ仮想化環境にも対応しています。
図1.1 Expressのシステム構成
ExpressマネージャーとWebコンソールを異なるサーバで動作させるシステム構成もサポートしています。そのシステム構成の場合、Webコンソールは、ネットワーク(HTTPS通信)を介してExpressマネージャーにアクセスします。
注意
Expressは、IPv6環境での運用をサポートしていません。IPv4環境で運用してください。
Expressは、クラスタシステムでの動作をサポートしてしません。運用管理サーバの可用性を高めるには、Storage Cruiserを利用してください。
アドバンスト・コピー機能を利用する場合の構成
Expressでは、運用管理サーバからストレージ装置にアドバンスト・コピーを指示できます。
アドバンスト・コピーを指示する方法には、以下の2種類があります。
SAN経由のコピー制御(以降、“SAN経由コピー制御機能”と記述します)
LAN経由のコピー制御(以降、“LAN経由コピー制御機能”と記述します)
注意
ETERNUS DX60 S2に対して、LAN経由コピー制御機能は利用できません。SAN経由コピー制御機能を利用してください。
SAN経由コピー制御機能を利用する場合は、以下の図のように、ストレージ装置内に、運用管理サーバがアクセスできる論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。ストレージ装置内の論理ボリュームを1つ、アクセスボリューム用として、運用管理サーバに割り当てる必要があります。
図1.2 SAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例
LAN経由コピー制御機能を利用する場合は、アクセスボリュームが不要です。
図1.3 LAN経由コピー制御機能を利用するシステム構成例