Symfowareのバックアップサーバ運用は、以下の手順で設計します。
運用管理サーバ
複数の管理対象サーバを一元管理します。
AdvancedCopy Managerマネージャーをインストールします。
Symfowareサーバ
Symfowareの運用を行う管理対象サーバを“Symfowareサーバ”と呼びます。
AdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。インストール時は、“32bit版エージェント”を選択してください。
バックアップ対象となるデータベーススペースが配置されているディスク(業務ボリューム)を接続します。
サーバは、WSFCによるクラスタ運用またはシングルノードによる運用をサポートします。
データベースのバックアップ/リカバリーは、このサーバから実行します。
バックアップサーバ
バックアップ先となる管理対象サーバを“バックアップサーバ”と呼びます。
AdvancedCopy Managerエージェントをインストールします。インストール時は、“32bit版エージェント”を選択してください。
バックアップ先となるディスク(バックアップボリューム)を接続します。
バックアップサーバは、運用管理サーバを兼用できます。兼用する場合は、AdvancedCopy Managerマネージャーをインストールします。
注意
バックアップサーバは、クラスタ構成で運用できません。
バックアップサーバでは、自動マウント機能が有効になっている必要があります。
運用管理サーバとSymfowareサーバを兼用させることはできません。
Exchange Serverデータベースのバックアップを行う場合は、Symfoware連携機能を使用できません。
図4.6 運用管理サーバとバックアップサーバを兼用しない場合
図4.7 運用管理サーバとバックアップサーバを兼用する場合
Symfowareデータベースの設計方法は、「4.1.2.1 Symfowareデータベースのバックアップ運用設計」を参照してください。
バックアップに利用するアドバンスト・コピー機能の種類を決定します。
Symfowareのバックアップサーバ運用では、以下のどちらかを利用できます。
OPC
QuickOPC
バックアップ対象とするSymfowareのデータベーススペースが割り当てられたボリュームを決定します。
AdvancedCopy Managerでは、バックアップ対象となるSymfowareのデータベーススペースが割り当てられたボリュームを“業務ボリューム”と呼びます。
注意
ロググループ単位でバックアップする場合、ロググループに含まれるデータベーススペースが配置されているすべてのボリュームを、業務ボリュームとして登録しておく必要があります。1つでも登録から漏れると、AdvancedCopy Managerは登録から漏れたデータベーススペースをバックアップできず、データベースのリカバリー時に表間のリレーションの整合性が保てなくなります。
システムが格納されているボリューム、AdvancedCopy Managerがインストールされているボリュームは、バックアップ対象としないでください。
バックアップ対象を決定する際の注意点として、「15.1.1 全般的な注意事項」をご理解ください。関連する項目は以下のとおりです。
バックアップサーバにバックアップボリュームを準備します。
AdvancedCopy Managerでは、業務ボリュームのバックアップ先ボリュームを“バックアップボリューム”と呼びます。業務ボリュームとバックアップボリュームは、同じETERNUS ディスクアレイ内に存在し、また、同一サイズである必要があります。
データベーススペース単位のバックアップ
保存世代数分のバックアップボリュームが必要です。
ロググループ単位のバックアップ
1世代当たり、ロググループに含まれる業務ボリューム数と同じ数のバックアップボリュームが必要です。
複数世代のバックアップデータを管理する場合は、1世代当たりのバックアップボリューム数に保存世代数をかけた数のバックアップボリュームが必要です。
運用形態 | 必要バックアップボリューム数 |
---|---|
データベーススペース単位のバックアップ | 保存世代数 |
ロググループ単位のバックアップ | 「ロググループに含まれる業務ボリュームの数」×「保存世代数」 |