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Systemwalker Centric Manager V17.0.1 導入手引書

7.1 プロセス監視機能

プロセス監視機能は、Systemwalker自身のプロセスの稼働状態を監視する機能です。

Systemwalkerのサービスまたはデーモン起動のプロセスが正常に稼働しているかを一定間隔で監視し、プロセスの稼働違反(起動されているべきプロセスが存在しない)を検出した場合、検出元サーバや上位サーバへ異常を通知します。

動作条件

プロセス監視機能を使用するには、以下の条件があります。

監視対象プロセス一覧

プロセス監視機能の監視対象プロセスおよび対応する機能については、“Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編”の“機能区分/プロセス名対応一覧”を参照してください。

プロセスの稼働状況を調べる方法

プロセスの稼働状況を調べるサーバで、以下のプロセスの動作状況表示コマンドを実行します。

【Windows版】

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\mppviewc

【UNIX版】

/opt/systemwalker/bin/mppviewc

mppviewc(プロセスの動作状況表示コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

プロセス名および動作状況に異常がある場合は、“Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編”を参照し対処を行ってください。

出力されるイベントメッセージ

プロセス監視機能を使用すると異常検出時に以下のイベントメッセージが出力されます。

注意

イベントメッセージをフィルタリングする場合の注意事項

イベントメッセージをフィルタリングする場合には、上記のイベントメッセージが出力されるように設定してください。

プロセス監視機能の起動/停止方法

プロセス監視機能は、Systemwalker Centric Managerのインストール時に、自動的に導入されます。プロセス監視機能を使用しない場合は、プロセス監視機能を停止してください。停止した後、再びプロセス監視機能を使用する場合は、プロセス監視機能を起動してください。

【上位サーバがWindows版の場合】

【上位サーバがSolaris版/Linux版の場合】

プロセス監視機能の起動抑止方法

プロセス監視機能は、Systemwalker Centric Managerの起動コマンド(scentricmgr)で、自動的に起動されます。プロセス監視機能の自動起動を抑止する場合は、以下の設定を行ってください。

【Windows版】

  1. プロセス監視機能の起動を抑止したいコンピュータで、[コントロールパネル]-[サービス]を選択します。

  2. 以下のサービスを手動にします。

    Systemwalker MpPmonC

【UNIX版】

  1. プロセス監視機能の起動を抑止したいコンピュータで、以下のデーモン起動・停止制御ファイルをエディタで開きます。

    /etc/opt/FJSVftlc/daemon/custom/rc2.ini
  2. 定義ファイルを編集します。
    デーモン起動コマンドが記述されている行の先頭に、「#」を設定します。

    DAEMONnn="/opt/FJSVftlc/pmon/strmppmon.sh"

    #DAEMONnn="/opt/FJSVftlc/pmon/strmppmon.sh"

    デーモン起動・停止制御ファイル【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

注意

Systemwalkerのプロセス監視についての注意事項

Systemwalkerのプロセス監視についての注意事項を以下に示します。

環境/構成に関しての注意事項

  • 業務サーバが多階層(運用管理サーバ-部門管理サーバ-業務サーバ-業務サーバ)の場合、プロセス監視によって検出した異常(プロセス稼働違反)を通知する上位サーバを、プロセス監視の動作環境定義ファイル(mppmon.ini)に指定する必要があります。

  • 本機能をNAT環境でそのまま使用することはできません。NAT環境で使用するには、プロセス監視によって検出した異常(プロセス稼働違反)を通知する上位サーバや、プロセス状態の異常を通知する場合の検出元(自ノード)のIPアドレスを、プロセス監視の動作環境定義ファイル(mppmon.ini)に指定する必要があります。

  • 監視対象システムにおいて、自ホストがループバックアドレスで名前解決されないようにOSの設定の見直しを検討してください。
    なお、システムの運用上、OSの設定変更ができない場合は、プロセス監視の動作環境定義ファイル(mppmon.ini)の「MyIPaddr」キーに、運用管理サーバに登録している対象ノードのIPアドレスを設定してください。

設定に関しての注意事項

  • プロセス監視の動作環境定義ファイル(mppmon.ini)、またはシステム監視設定のイベント通知先の定義で、通知先が複数指定されていた場合、プロセス監視は、通知先として定義されているすべての通知先サーバに対して異常通知を行います。

プロセス監視の動作環境定義ファイル(mppmon.ini)については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

通知に失敗した場合の対処

現象

プロセス監視による異常通知で、通知先サーバの情報取得に失敗した場合は、運用管理クライアント上のSystemwalkerコンソールに、以下のメッセージが表示されます。以降、通知先サーバの情報を取得できるまでは、異常は通知されません。

【Windows版】

AP:MpPmon: ERROR: nnn: Systemwalker Centric Managerのプロセス監視(注1)において、上位サーバへの異常通知が正常に行われませんでした。通知先サーバが定義されていない可能性があります。

1)
「Cluster」または「Local」が入ります。

【UNIX版】

UX:MpPmon: ERROR: 10020: Systemwalker Centric Managerのプロセス監視(注1)において、上位サーバへの異常通知が正常に行われませんでした。通知先サーバが定義されていない可能性があります。(注2)

1)
「Cluster」または「Local」が入ります。
2)
詳細コード

対処

以下のどちらかの方法で通知先サーバの設定をしなおします。