以下の留意事項について説明します。
A1 ノード情報の表示/設定
留意事項1
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:11.0以降
Linux版:V11.0L10以降
留意事項
[機能]-[動作情報]メニューで表示される画面の[ホスト名]に表示される値は、“uname”で通知されるホスト名です。
留意事項2
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:10.1
留意事項
[機能]-[接続先サーバの情報]メニューで表示される画面の[ホスト名]に表示される値は、“uname”で通知されるホスト名です。
留意事項3
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
留意事項
Systemwalkerコンソール(業務監視画面、システム監視画面)において、LANカード(NIC)を複数枚搭載しているノードのノードプロパティのインターフェースタブに、すべてのIPアドレスおよびホスト名を登録し、代表IPアドレスを設定してください。
対象のノードから、イベント通知および “opaconstat -a”コマンドによりノード情報へ自動登録されるIPアドレスは1つのみです。
A2 イベント監視
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
留意事項1
以下の条件に当てはまる場合、Systemwalkerがイベント通知のために使用するIPアドレスを指定する必要があります。
条件
メッセージ送信先と通信できるインターフェースが複数ある(ルーティングを実施している場合も含む)。かつ、
Systemwalkerコンソール(業務監視画面、システム監視画面)上で、インターフェースは1つしか見せたくない
IPアドレス指定方法
UNIX版:10.0以降
opasetipコマンドにより指定してください。opasetipコマンドについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
UNIX版:5.2以前
インターフェースのバインドの順序を変更し、使用したいIPアドレスが優先されるようにしてください。(OSの設定)
Windows版
インターフェースのバインドの順序を変更し、使用したいIPアドレスが優先されるようにしてください。(OSの設定)
指定するIPアドレスは、メッセージ送信先と通信可能であることが前提です。
留意事項2
イベント監視の対象ノードがLANカード(NIC)を複数搭載する場合、ノードプロパティの[ネットワーク]タグに定義するホスト名と、対象ノード側の[通信環境定義]-[自ホスト名]の設定により決まるホスト名が一致するように設定してください。
これらが一致しないと、対象ノードからイベントが通知された場合に、[ネットワーク]タグのホスト名が自動的に変更されます。
A3 トラップ発行のアクション実行
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10
留意事項
LANカード(NIC)が複数実装されている場合、アクション実行でトラップ発行した際の発行元のIPアドレスは、OSが最初に検出したLANカード(NIC)のアドレスです。Windows2008以前のOSの場合、以下の設定により、トラップの発行元アドレスを変更できます。
あらかじめ、hostsファイルに各インタフェースのホスト名定義を、それぞれ異なる名称で設定してください。
1.で設定したホスト名のうち、トラップの発行元アドレスにしたいIPアドレスのホスト名を、通信環境設定の[自ホスト名]タブで定義してください。このとき、[ユーザ名指定]を選択して定義してください。
A4 ネットワーク管理
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
留意事項1
運用管理サーバまたは部門管理サーバがWindows(R) 2000の場合で、かつ、そのマシンが複数インタフェースをもつ場合、あらかじめhostsファイルに各インタフェースのホスト名定義をそれぞれ異なる名称で設定しておいてください。
また、その際に設定するホスト名は、インストール時に[自ホスト名取得方法の設定]画面で選択した内容に従って記述してください。
「DNSを使用した完全修飾ホスト名」を選択している場合は、hostsファイルの内容も完全修飾ホスト名で記述してください。
留意事項2
ノード検出にて、新規追加するノードが複数インタフェースをもつ場合、代表インタフェースは、以下の順序で自動的に設定されます。
システム名(sysName.0の値)とIPアドレスに対応するホスト名が同一のインタフェース
検出されたインタフェースの先頭よりIPアドレスが“0.0.0.0”、“127.0.0.1”以外のインタフェース
なお、代表インタフェースに設定されているホスト名が[ネットワーク]タブのホスト名として設定されます。
留意事項3
監視対象ノードが複数インタフェースをもつ場合、以下のポリシーによる監視は、代表インタフェースに対して行います。
ノード状態の監視
ノード状態の表示
MIBの監視
DHCPクライアントの監視
仮想ノードの監視(V15.2.1以前)
稼働状態の監視
代表インタフェースは監視を行う運用管理サーバ、または、部門管理サーバから通信可能なインタフェースを設定してください。
A5 性能監視
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
留意事項1
監視対象のマシンが複数インタフェースをもつ場合、通知されるSNMP-Trapは代表IPアドレスが割り当てられたインタフェースのものだけです。
留意事項2
運用管理サーバが複数インタフェースを持っている場合、運用管理クライアントから代表IPアドレスが見えないと、運用管理クライアントから運用管理サーバへの接続に失敗します。
Linux版:V12.0L10以降では発生しません。
留意事項3
運用管理サーバが複数インタフェースを持っている場合、部門管理サーバから見えるインタフェースを、ホスト名解決できるIPアドレスにしないと、部門管理サーバから運用管理サーバへの接続に失敗します。
A6 アプリケーション管理
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:5.2以降
留意事項
被監視サーバに、メッセージ送信先と接続可能なIPアドレスが複数ある場合、その中からランダムなIPアドレスが被監視サーバのIPアドレスとして登録されるため、メッセージ送信先と接続できない場合があります。以下の対処方法を実施してください。
以下の操作により、メッセージ送信先と通信時に使用するIPアドレスを指定してください。
Solaris版5.2
以下のファイルを作成します。“XXX”には、イベントの送信先となる運用管理サーバのIPアドレス、またはホスト名の文字列を設定します。なお、本設定ファイルはバックアップされないため、システム構築時に再度設定する必要があります。
/var/opt/FJSVsagt/tmp2/XXX.snd |
大文字小文字も含め、メッセージ送信先システムに定義した文字列と同じ文字列にします。このファイルに、イベント送信元になる業務サーバの物理IPアドレスを設定します。
メッセージ送信先の設定値は、[システム監視設定]ウィンドウの[通信環境定義]ダイアログボックスで確認できます。
Solaris版10.0以降
以下のコマンドを実行し、メッセージ送信先と通信時に使用するIPアドレスを定義することで、監視マップに登録されるIPアドレスを指定できます。なお、本設定は異なるIPアドレスの環境へ資源をリストアされる際、本設定はリストアされないため、システム構築時に再度設定する必要があります。
コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
/opt/systemwalker/bin/opasetip -n nodename -i IpAddr |
-n nodename:メッセージ送信先に指定した送信先のホスト名、またはIPアドレスを定義します。大文字小文字も含め、メッセージ送信先システムに定義した文字列と同じ文字列にします。
-i IpAddr:イベント送信元になる業務サーバの物理IPアドレスを設定します。IpAddrに指定されたIPアドレスが登録されます。
A7 ポリシー配付
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:10.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10
留意事項
ポリシー配付先のノードが複数のインターフェースをもつ場合、通信するインターフェースはそのノードの代表インターフェースとなります。したがって、代表インターフェースは運用管理サーバ、または、中継する部門管理サーバと通信可能なインターフェースを設定しておく必要があります。
A8 インターネットサーバ管理
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
留意事項
Windows版のSystemwalker Centric Managerのサーバが複数のLANカード(NIC)を実装しているマシンで動作しており、かつ、最初にバインドされるLANカード(NIC)のIPアドレスが接続先の運用管理サーバのノードプロパティのインタフェースタブに存在しない場合、そのサーバに対してインターネットサーバ管理のポリシーを設定することができません。
ノードプロパティのインタフェースタブのIPアドレスが最初にバインドされるように接続元サーバでネットワーク設定を変更してください。
A9 資源配付
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.1以降
Linux版:全V/L
留意事項
複数のLANカード(NIC)を実装している場合、資源配付で使用するIPアドレスをSystemwalker側で指定することはできません。初期設定では、以下のIPアドレスを使用して通信が行われます。
UNIX系システムの場合:OSが割り当てたIPアドレス
Windows系システムの場合:最初にバインドされたLANカード(NIC)のIPアドレス
上位サーバの資源配付との通信を正常に行うために、上位サーバの当該サーバ定義で指定したノード名と、自システムのノード名を一致させる必要があります。
以下のコマンドを実行して、自システムのノード名を設定してください。
Windows系システムの場合:
drmsmdfy -a sys -s 自システム名 -k own -n 上位サーバの当該サーバ定義でノード名に指定したIPアドレスまたはホスト名(*1)
UNIX系システムの場合:
# /opt/FJSVmpsdl/bin/drmsmdfy -a sys -s 自システム名 -k own -n 上位サーバの当該サーバ定義でノード名に指定したIPアドレスまたはホスト名(*1)
*1: drms編集ファイルのnametypeに“IP”を指定している場合はIPアドレスを、“HOST”を指定している場合はホスト名を指定します。
なお、UNIX系システム(Solaris版は5.1以降)の場合は、以下のコマンドを実行することで、特定のLANのIPアドレスを使用して資源配付を行うことが可能です。この場合、ルーティングの設定を行い、TCP/IPのパケットが転送されるようにしておく必要があります。
# /opt/FJSVmpsdl/bin/drmsstup -a 使用するLANのIPアドレス
設定の解除は、以下のコマンドで可能です。
# /opt/FJSVmpsdl/bin/drmsstup -u
上記コマンドは、資源配付を停止してから実行し、資源配付を再起動するようにしてください。
設定を変更する場合は、設定を解除してから再度設定する必要があります。
システム名にFQDN(完全修飾ドメイン名)を使用する場合は、FQDNのホスト名部分をコンピュータ名とは別の名前にしてください。
例) FQDNのホスト名部分をコンピュータ名に“a”を追加した名前にします。
コンピュータ名:computer
FQDN名 :computera.fujitsu.com
A10 インベントリ管理
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10~V13.5.0
Solaris版:5.2~V13.5.1
Linux版:5.2、V10.0L10~V13.5.0
留意事項
Windows版V5.0L10~V13.5.0/Solaris版5.2~V13.5.1/Linux版5.2~V13.5.0
複数のインタフェースを実装しているノードにおいて、各インタフェースのIPアドレスがそれぞれ一意なホスト名で名前解決できるようになっていない場合、収集されたインベントリ情報をフレームワークのデータベースに登録するときに、名前解決されていないIPアドレスを持つインタフェースが代表インタフェースに設定されることがあります。この場合、ネットワーク管理の監視対象にならず、ネットワーク管理の機能の監視ができなくなります。
Windows版V5.0L10~V13.3.1
Windows(R) 98、Windows(R) Meクライアントで、LANカード(NIC)が複数設定されている場合、LANカード(NIC)の情報(LANカード、MACアドレス)はリポジトリに登録されません。このため、Systemwalkerコンソールのノードプロパティのインタフェース情報で、インタフェース名とMACアドレスは表示されません。
Solaris版5.2~V13.3.1
Solaris版の運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバで、複数のLANカード(NIC)を使用している場合、代表インタフェース以外のLANカード(NIC)の情報は収集されません。
Linux版5.2~V13.3.1
Linux版の運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバで、複数のLANカード(NIC)を使用している場合は、代表インタフェース以外のLANカード(NIC)に関しては、設定されているホスト名の情報は収集されません。
A11 リカバリフロー機能を使用する場合
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L30~V12.0L10
留意事項
運用管理サーバでクラスタシステムや、1台のコンピュータにLANカード(NIC)を2枚以上搭載した場合、アダプタのバインド順序を正しく設定されているか確認してください。
Windows2000の場合
[コントロール パネル]から[ネットワークとダイヤルアップ接続]画面の[詳細設定]メニューから[詳細設定]-[アダプタとバインド]タブを選択します。
接続欄でバインドの順序が次のようになっていることを確認します。
外部パブリック ネットワーク
内部プライベート ネットワーク
・
・
WindowsXP、Windows Server 2003 STD /Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEの場合
[コントロール パネル]から[ネットワーク接続]画面の[詳細設定]メニューから[詳細設定]-[アダプタとバインド]タブを選択します。
接続欄でバインドの順序が次のようになっていることを確認します。
外部パブリック ネットワーク
内部プライベート ネットワーク
・
・
Windows NTの場合
[コントロール パネル]から[ネットワーク]画面の[バインド]タブを選択します。
[バインド] タブの [バインドの表示] ボックスで、[すべてのアダプタ] を選択します。
外部パブリック ネットワーク アダプタが一覧の一番上に設定されていることを確認します。
A12 運用管理サーバの場合
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
留意事項
運用管理サーバでクラスタシステムや、1台のコンピュータにLANカード(NIC)を2枚以上搭載した場合、アダプタのバインド順序を正しく設定されているか確認してください。
UNIX版
インターフェースのバインドの順序を変更し、代表インタフェースとして使用したいIPアドレスが優先されるようにしてください。(OSの設定)
Windows版
インターフェースのバインドの順序を変更し、代表インタフェースとして使用したいIPアドレスが優先されるようにしてください。(OSの設定)