対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:5.2/5.2.1
Linux版:V10.0L10以降
Solaris版 10.1以降または、Linux版 V11.0L10以降のバージョンは、以下のマニュアルを参照してください。
10.1~11.0(V11.0L10)
“Systemwalker CentricMGR 導入手引書”の“部門管理サーバ/業務サーバのシステムパラメタのチューニング”
12.0(V12.0L10)以降
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”-“部門管理サーバ・業務サーバの環境構築”の“システムパラメタのチューニング”
A
Solarisの場合
パラメタにより、設定する値が以下の2とおりあります。詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
すでに設定されている以下の値に加算する場合(加算)
/etc/systemに記述してある値
/etc/systemに記述がない場合は、Solarisのデフォルト値
すでに設定されている値と比較し、大きい方の値を設定する場合(最大値)
業務サーバで必要なシステムパラメタを以下の表に示します。
IP資源名 | システムパラメタ | 値 | 加算/最大値 |
---|---|---|---|
共有メモリ | shmsys:shminfo_shmmax | (注1) | 最大値 |
shmsys:shminfo_shmseg | 1 | 最大値 | |
メッセージキュー | msgsys:msginfo_msgmap | 7 | 加算 |
msgsys:msginfo_msgmax | 4096 | 最大値 | |
msgsys:msginfo_msgmnb | 16384 | 最大値 | |
msgsys:msginfo_msgmni | 7 | 加算 | |
msgsys:msginfo_msgseg | 16385 | 加算 | |
msgsys:msginfo_msgtql | (注2) | 最大値 | |
セマフォ | semsys:seminfo_semmns | 7 | 加算 |
semsys:seminfo_semmni | 7 | 加算 | |
semsys:seminfo_semmsl | 1 | 最大値 | |
semsys:seminfo_semopm | 5 | 最大値 | |
semsys:seminfo_semmnu | 11 | 加算 | |
semsys:seminfo_semume | 10 | 最大値 | |
semsys:seminfo_semmap | 7 | 加算 |
注1)
性能監視の監視項目数、認識デバイス数(CPU、メモリ、ディスク)によって異なります。
以下の式により必要な値を算出してください。
800 + (監視項目数(*1)) × 4800 + (全デバイス数(*2)) × 8000 |
*1) 監視項目数:
以下の12項目のうち、監視を行っている項目数です。
(デフォルトでは、ページフォルト数、CPU使用率、ディスクビジー率の3項目となります。)
ページフォルト数(Page faults per second)
CPU使用率(Percentage of CPU usage)
ディスクビジー率(Percentage of disk time)
実メモリ使用率(Percentage of main memory usage)
実メモリ空き容量(Free size of main memory)
ページファイル使用量(Size of page file usage)
ページファイル空き容量(Free size of page file)
プロセス数(No.of processes)
プロセッサ待ちスレッド数(No.of threads waiting for processor)
ディスク空き容量(Free size of hard disk)
ディスク使用率(Percentage of hard disk usage)
ディスク待ち要求数(No.of hard disk wait requests)
*2) 全デバイス数:
実際に監視しているデバイス数です。
全デバイス数は、監視項目ごとに算出が必要となります。算出方法については以下を参照してください。
ページフォルト数(Page faults per second)(*1)
CPU使用率(Percentage of CPU usage)(*2)
ディスクビジー率(Percentage of disk time)(*3)
実メモリ使用率(Percentage of main memory usage)(*1)
実メモリ空き容量(Free size of main memory)(*1)
ページファイル使用量(Size of page file usage)(*1)
ページファイル空き容量(Free size of page file)(*1)
プロセス数(No.of processes)(*1)
プロセッサ待ちスレッド数(No.of threads waiting for processor)(*1)
ディスク空き容量(Free size of hard disk)(*4)
ディスク使用率(Percentage of hard disk usage)(*4)
ディスク待ち要求数(No.of hard disk wait requests)(*3)
*1) デバイス数は1となります。
*2) mpstatコマンドで表示されるデバイス数の総和です。
*3) iostat -x コマンドで表示されるデバイス数の総和です。
*4) df -k コマンドで表示されるファイルシステム数の総和です。
注2)
資源配付のクライアント数によって異なります。
以下の式により必要な値を算出してください。
資源配付クライアント数 + 20 +システムパラメタ“msgsys:msginfo_msgmnb”に設定するチューニング値 / 100
ポイント
Solaris 8以降では、以下のシステムパラメタは廃止されたため、設定する必要はありません。また、設定しても設定した値は、無効となります。
msgsys:msginfo_msgmap
msgsys:msginfo_msgseg
semsys:seminfo_semmap
Linuxの場合
業務サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。加算で見積もった値がシステムの上限値より大きくなる場合は、システムの上限値を設定します。
詳細についてはOSのマニュアル等を参照してください。
[共有メモリ]
パラメタ | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 51516 | 最大 |
kernel.shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 20963 | 加算 |
[メッセージキュー]
パラメタ | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.msgmax | メッセージの最大サイズ | 2112 | 最大 |
kernel.msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 32768 | 最大 |
kernel.msgmni | メッセージキューIDの最大値 | 7 | 加算 |
[セマフォ]
セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメタ | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
para1 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 3 | 最大 |
para2 | システム全体のセマフォ数 | 14 | 加算 |
para3 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 3 | 最大 |
para4 | システム全体のセマフォ識別子数 | 9 | 加算 |