JSP事前コンパイルは、初回リクエストよりも前にJSPコンパイルを行う、アプリケーションの配備方式です。
JSPは、通常初回リクエスト時にコンパイルを行いますが、この方式には以下の問題があります。
初回リクエストは、2回目以降のリクエストよりもレスポンスが返されるまでに時間がかかる。
JSPに構文エラーがあった場合、初回リクエスト処理時にコンパイルエラーを検出するため、運用に支障を来すおそれがある。
これらの問題は、JSP事前コンパイル機能を使用することで回避できます。
本製品では、Webアプリケーション配備時にJSPコンパイルを行う方式である、配備時コンパイルを提供します。配備時に--precompilejspオプションを指定することで、配備時コンパイルが有効になります。--precompilejspオプションについては、「8.1 コマンドライン仕様」を参照してください。
なお、配備時コンパイルを有効にした場合、配備時にJSPコンパイルが行われるため、配備が完了するまでの時間が長くなります。