GlassFish上のCORBAクライアントアプリケーションから、Interstage Application ServerやInterstage Business Application Serverのマルチ言語サービスのCORBAサービス環境上で運用するCORBAサーバアプリケーションをIIOP通信で呼び出すことができます。
CORBAクライアントアプリケーションの開発方法は、各製品に同梱されている「Java EE 7 設計・構築・運用ガイド」の「Java EEアプリケーションの開発」－「Java EEアプリケーションからCORBAサービスアプリケーションの呼出し方法」、または「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」の「Jakarta EEアプリケーションの開発」－「Jakarta EEアプリケーションからCORBAサービスアプリケーションの呼出し方法」を参照してください。
Jakarta EE実行環境上のCORBAクライアントアプリケーションで利用可能な機能を以下の表に示します。
機能名 | マルチ言語サービスのCORBAサービス | Jakarta EEのCORBA |
|---|---|---|
静的起動インタフェース | ○ | ○ |
コード変換機能 (注1) | ○ | ○ |
Javaアプレット | ○ | － |
動的起動インタフェース | ○ | － |
CORBAサーバ機能 | ○ | － |
HTTPトンネリング | ○ | － |
SSL通信 | ○ | － |
ロードバランス機能 | ○ | － |
インターフェイスリポジトリーサービス | ○ | － |
○：コード変換対象、－：未サポート
注1)詳細については、「利用可能なコード系」を参照してください。
注意
any型および共用体(union)は、利用できません。
利用可能なコード系
接続対象となるCORBAサーバアプリケーションのコード系とコード変換可能な組合せは、以下のとおりです。
CORBAサーバアプリケーションのコード系 | UNICODE | UTF8 | EUC(S90) | EUC(U90) | ShiftJIS | ShiftJIS MS | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
UNICODE | UTF8 | EUC | U90 | SJIS | SJISMS | ||
クライアント | UNICODE | － | ○ | ○(注1) | × | ○(注1) | ○(注1) |
○：コード変換対象、－：コード変換非対象(変換しない)、×：コード変換不可
注1)string型だけEUC、SJIS、およびSJISMSをサポートします。wstring型、wchar型ではEUC、SJIS、およびSJISMSは未サポートです。
注意
CORBAサーバアプリケーションのコード系がEUCの場合、JISX 0201、0208、0212の範囲の文字だけ扱えます。丸付き数字などの特殊文字や外字(ユーザー定義文字)は使用できません。
CORBAサーバアプリケーションのコード系がSJISの場合、Windows-31J独自追加文字(NEC特殊文字／IBM拡張文字)や外字(ユーザー定義文字)は使用できません。
未定義文字をコード変換した場合、アプリケーションにシステム例外DATA_CONVERSIONを通知します。
利用可能なシステムプロパティ(JVMオプション)
Jakarta EE実行環境で指定可能な以下のシステムプロパティが利用可能です。
IIOP接続の待機時間監視機能
IIOP通信時のサーバメソッド復帰時間監視機能
IIOP通信ソケットの送受信待機時間監視機能
IIOP通信クライアントの無通信監視機能
非フラグメントモード
最大メッセージ分割サイズ
最大受信バッファーサイズ
