本番サイトでCinderボリュームを削除する場合、本手順に従って実施してください。
(1) コピーの停止【サイト:災対サイト】
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 災対サイト
手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分
削除するボリュームのコピーを停止します。
コピーの停止にはコピーペア情報が必要です。「D.2 RECの確認」を参照し、削除するボリュームのコピーペア情報を確認してください。コピーペア情報とコピー先ボリュームのボリュームNoを控えてください(コピーペアの削除時とコピー先ボリュームの削除時に使用します)。
以下のコマンドを実行し、コピーを停止します。
acec cancel -g <copyGroup> -p <copyPair> -force -r
acec cancelコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。
(2) コピーペアの削除【サイト:災対サイト】
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 災対サイト
手順実施サーバ : AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分
以下のコマンドを実行し、削除するボリュームのコピーペアを削除します。
acpair remove -g <copyGroup> -p <copyPair>
<copyPair>には(1)で控えたコピーペア情報を使用してください。acpair removeコマンドの詳細はAdvancedCopy Manager CCMのコマンドリファレンスを参照してください。
(3) Cinderバックアップの削除【サイト:本番サイト】
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 本番サイト
手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分
削除するCinderボリュームのCinderバックアップを削除します。
以下のコマンドを実行し、削除候補のCinderバックアップの一覧を取得します。
cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>
<volume_id>には削除するCinderボリュームのvolume_idを指定してください。
手順2で使用するため、CinderバックアップのIDを控えてください。
例
以下のコマンドを実行し、Cinderバックアップを削除します。
cinder backup-delete <backup_id> [<backup_id> ...]
例
# cinder backup-delete 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 Request to delete backup 27997117-a5b4-42dd-9904-f5cb75cbe576 has been accepted.
以下のコマンドを実行し、手順1で控えた削除対象のCinderバックアップが表示されないことを確認します。
cinder backup-list --all-tenants --volume-id <volume_id>
例
# cinder backup-list --all-tenants --volume-id db5ab9c6-1762-460d-8a4d-452c151484d3 +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+ | ID | Volume ID | Status | Name | Size | Object Count | Container | +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+ +----+-----------+--------+------+------+--------------+-----------+
(4) コピー元ボリュームの削除【サイト:本番サイト】
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 本番サイト
手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分
以下のコマンドを実行し、Cinderボリュームを削除します。
openstack volume delete <volume_id>
<volume_id>の確認は「D.3.3 Cinderボリュームのid確認」を参照してください。
(5) コピー先ボリュームの削除【サイト:災対サイト】
本手順は、以下の条件で実施してください。
手順実施サイト : 災対サイト
手順実施サーバ : なし
手順実施ユーザー : インフラ管理者
手順実施回数 : 削除するCinderボリューム数分
災対サイトのETERNUS上の、(1)で控えたボリュームNoのボリュームを削除します。
(6) 増分バックアップ【サイト:本番サイト、災対サイト】
本番サイトに変更があるため、「第6章 運用 - 増分バックアップ」に従って本番サイトの増分バックアップを実施してください。