本章では、RHOSPでのGLSの運用について説明します。RHOSP環境では、仮想マシンインスタンス上でGLSを使用することができます。RHOSPの詳細については、Red Hat社のRHOSPのマニュアルを参照してください。
RHOSP環境での留意事項を以下に示します。
仮想NIC方式の単一物理インタフェース構成のみをサポートします。
使用するDNSサーバを指定してください。
RHEL8の場合、仮想インタフェースの設定ファイル(ifcfg-shaX)に以下の設定を行います。
PEERDNS=yesの設定を追加してください。
DNS1=<DNSServer1>、DNS2=<DNSServer2>の設定を追加してください。
RHEL9の場合、nmcli modifyコマンドを使用して、仮想インタフェース(shaX)に対して以下のパラメータを設定してください。
ipv4.ignore-auto-dns: "yes" ipv4.dns: "<DNSServer1>, <DNSServer2>" |
RHEL8の場合、仮想インタフェースの設定ファイル(ifcfg-shaX)に、SHAMACADDRは設定しないでください。RHEL9の場合、hanetconfig createコマンドで仮想インタフェースを作成する際、-sオプションは指定しないでください。
監視先として仮想ルータを使用する場合は、仮想ルータを冗長化することを推奨します。
また、冗長化された仮想ルータの切替え時間より、GLSのネットワーク異常検出時間が長くなるように設定してください。
監視先として使用する仮想ルータを冗長化しない場合は、伝送路異常を検出してもクラスタフェイルオーバしない設定にしてください。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpathmon param -n shaX -f no |
RHOSP環境のゲストOSにおいて、BOOTPROTOをdhcpに設定した状態で静的経路情報を設定する場合、サブネット内のneutronのDHCPサーバに対して静的経路情報を追加、設定してください。
# neutron subnet-update --host-route destination=CIDR,nexthop=IPアドレス サブネット名 |