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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.7 (伝送路二重化機能編)

5.2.1 追加手順

クラスタ運用の場合、通常の環境設定の他に、引継ぎ仮想インタフェースの設定、およびクラスタ環境設定が必要です。図5.2 クラスタ環境設定の追加手順の流れに、1:1運用待機の場合のクラスタ環境設定の追加手順の流れを示します。相互待機、N:1運用待機の場合は、以下の手順“1) 構成情報の設定”から“5) クラスタ環境設定”を繰り返し行ってください。設定例については、“付録B 環境設定例”を参照してください。

図5.2 クラスタ環境設定の追加手順の流れ

引継ぎ仮想インタフェースの設定を行うために“表5.3 引継ぎ仮想インタフェース設定コマンド”に示すコマンドが提供されています。クラスタシステムがインストールされた環境でのみ実行してください。

表5.3 引継ぎ仮想インタフェース設定コマンド

種別

コマンド

機能概要

実行権限

引継ぎ仮想インタフェースの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc

引継ぎ仮想インタフェース情報の登録/削除/表示を行います。

スーパユーザ

1) 構成情報の作成

仮想インタフェースを構築するために必要となる構成情報の作成を行います。この構成情報の設定は、運用ノード、待機ノードの両方で行う必要があります。構成情報の設定については、“第3章 導入”を参照してください。

2) 引継ぎ仮想インタフェースの作成

クラスタリソースへ登録する引継ぎ仮想インタフェースの設定を行います。この設定は、クラスタ運用を行うすべてのノードで行う必要があります。なお、高速切替方式の場合には"-i 引継ぎIPアドレス”の設定を行う必要があります。NIC切替方式およびGS連携方式の場合には不要です。以下に、コマンド実行例を示します。詳細については、“7.17 hanethvrscコマンド”を参照してください。


【引継ぎ仮想インタフェースの設定】

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n “仮想インタフェース名” [-i 引継ぎIPアドレス] [-e 論理IPアドレス1[,論理IPアドレス2,...]]

3) 構成情報の作成

仮想インタフェースを構築するために必要となる構成情報の作成を行います。1)と同様です。

4) 引継ぎ仮想インタフェースの作成

クラスタリソースへ登録する引継ぎ仮想インタフェースの設定を行います。2)と同様です。

5) クラスタ環境設定

作成した引継ぎ仮想インタフェースをGlsリソースとして登録し、クラスタアプリケーションを作成します。クラスタ環境設定は、RMS Wizardを使用して実施します。詳細については、マニュアル“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

参照

全伝送路異常時のuserApplicationの停止抑止機能を使用できます。詳細は“2.8.3 全伝送路異常によるuserApplication停止抑止機能”を参照してください。

6) クラスタアプリケーションの起動

クラスタ環境設定完了後、クラスタアプリケーションを起動します。詳細については、マニュアル“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。