このセクションに記載された属性は、ユーザがウィザードGUIまたはhvwコマンドを使用して変更することができます。
設定値 : 0、1
リソースオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、Online状態のオブジェクトで障害が発生した場合に、そのオブジェクトに対してOnlineスクリプトを実行します。オブジェクトがOnline状態に戻ることができる場合は、障害が復旧されます。
Controllerオブジェクトはこの属性を0に設定する必要があります。 RMSは、子アプリケーションの切替えを自動的に行います。
設定値 : yes、no
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。yesに設定すると、RMS起動時、アプリケーションが自動的にOnlineになります。
RMS環境変数 HV_AUTOSTARTUPを設定して、すべてのuserApplicationオブジェクトのAutoStartUp属性をオーバーライドできます。 HV_AUTOSTARTUPについては、"E.3 RMSローカル環境変数" を参照してください。
設定値 : 次のうちの1つ以上を含む文字列。No、HostFailure、ResourceFailure、ShutDown
userApplicationオブジェクトで障害が発生した場合に、自動的に切替えられるようにします。[|] を使用して、値を組み合わせることができます。Noを指定すると自動切替えは停止します。Noは他の値と組み合わせることができません。
下位互換性を確保するため、0および1を使用することができます。0はNoとして、1はHostFailure | ResourceFailure | ShutDownとして扱われます。
設定値 : 0、1
リソースオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、クラスタ内で一度に1つのノード上だけでリソースがOnlineになります。0に設定すると、一度に複数のノード上でリソースがOnlineになることができます。ここで言う Online とは、オンライン処理のすべてのフェーズを表します。たとえば、リソースがあるノード上でOnline状態にあり、同時にPreOnlineScriptが他のノードで実行中である場合、これらのリソースオブジェクトは両方とも、オンラインであると見なされます。
この属性をユーザが変更できるのは、Cmdlineサブアプリケーションについてのみです。他のサブアプリケーションに関しては、構成設定ツールが制御します。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
すべてのオブジェクトタイプに対して有効な属性。関連するオブジェクトがFaulted状態になったときに実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
Fault処理では、本スクリプトの終了を待ち合わせます。
スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlog ファイルに記録されますが、Fault処理は継続されます。
Fault処理の詳細については、"2.1.5 Fault処理"を参照してください。
設定値 : no(0)、yes(1)
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。 二重障害の発生時にローカルノードの強制停止を制御します。 二重障害とは、アプリケーションの初期障害処理の実行中に2つめの障害が発生した場合です。
HaltFlagがyesに設定され、他のノードでアプリケーションの実行が可能な場合、二重障害が発生すると以下の処理が実行されます。
最初に、ローカルノードのRMSが直ちに終了します。
次に、別のノードのRMSがシャットダウン機構を呼び出してローカルノードを強制停止します。
最後に、ローカルノードでOnlineだったすべてのアプリケーションと、AutoSwitchOverパラメタでHostFailureを設定したすべてのアプリケーションが、使用できるノードに切替えられます。
注意
あるアプリケーションがHaltFlag属性のすべての条件を満たしている場合でも (AutoSwitchOverの設定、使用可能なノードの追加)、同じノード上で実行されている別のアプリケーションの状態によりHaltFlagの動作が妨げられる場合があります。 例えば、別のアプリケーションに使用可能な別のノードがない場合や、AutoSwitchOverの設定が正しく行われていない場合などです。 どちらの場合でも、RMSはローカルノードでの動作を継続します。 これを防ぐためには、別のアプリケーションに追加のノードを割当て、優先順位リストを調整して、HaltFlag属性を設定したアプリケーションとのノードの競合を最小限に抑えるようにします。
設定値 : 0、1
すべてのリソースオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、Offline処理中にリソースをOnlineに保つことができます。
設定値 : 0、1
リソースオブジェクトに対して有効な属性。1 に設定すると、そのリソースが Faulted になった場合でもuserApplication は Faulted にならず、切替えが発生しません。
ただし、切替えに伴う Offline 処理中にリソースが Faulted になった場合は、1 に設定していても、userApplication は Faulted になります。これにより、HaltFlag が yes に設定されている userApplication の場合は、Faulted になったノードが強制停止され、切替えは継続されます。
また、前バージョンから移行する場合は、MonitorOnly 属性を0 に変更することを推奨します。0 に設定すると、リソース異常や手動切替えに伴う Offline 処理中に、Fsystem リソースの Offline 処理に失敗しても、クラスタを切替えられます。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。userApplicationのOffline処理が完了した後で実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
Offline処理では、本スクリプトの終了を待ち合わせません。
スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlog ファイルに記録されますが、Offline処理は継続されます。
Offline処理の詳細については、"2.1.4 Offline処理"を参照してください。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトタイプに対して有効な属性。関連するリソースをOffline状態にするときに実行するスクリプトを指定します。
設定値 : 0、1
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。全クラスタを停止して再起動した場合に、RMSが、アプリケーションを、最後にOnlineであったノード上で起動するかどうかを指定します。0に設定された場合や何も設定されていない(デフォルト) 場合、アプリケーションは属性PriorityListで最も優先順位の高いノードでOnlineになります。1に設定すると、アプリケーションは最後にOnlineであったノード上でOnlineになります。AutoStartUpまたは優先切替えの場合、この最後のOnlineノードが、優先順位リスト内での位置に関係なく、最高の優先順位になります。
RMSは、timestampを参照して、userApplicationが最後にOnlineであったのはどこかを追跡します。userApplicationについて最新のtimestampを持つノード上で、userApplicationがOnlineになります。異なるクラスタノード間では、通常時間の同期が実行されますが、実行されない場合もあります。RMSは、クラスタ内のノード間の時間同期を確保する機構を備えていないため、システム管理者が管理する必要があります。
RMSによりクラスタ内のノード間で著しい時間の不一致が発見された場合は、switchlogにエラーメッセージが記録されます。NTPDまたは CHRONYを使用して、クラスタ内のノードの同期をとることもできます。
詳細については、xntpdまたは chronyd のマニュアルページを参照してください。
hvwコマンドで[Configuration-Activate]を実行すると、クラスタアプリケーションが最後にOnline状態であったノードを示す情報がクリアされます。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトに対して有効な属性。関連するリソースをOnlineまたはStandby状態にするスクリプトを指定します。
設定値: 0、1
userApplicationオブジェクトに設定できる属性です。userApplication の起動時に、userApplicationが動作できるすべてのノードに対し、起動しようとするuserApplicationがすでに起動していないかをチェックする処理を実行するかどうかを定義します。
本属性値を0に設定すると、userApplicationが動作できるすべてのノードがOnline状態にならないと、userApplicationは起動しません。
本属性値を1に設定すると、userApplicationが動作できるすべてのノードがOnline状態にならなくても、Online状態であるノードでuserApplicationは起動します。
設定値 : 0、1
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、RMS 起動時に、前回RMSが停止した際の状態がチェックされます。以下のいずれかに該当する場合、userApplicationは RMS 起動直後に Faulted 状態(InitialFault)となります。
RMSの停止処理が行われなかった
RMS停止時に userApplication が Faulted 状態だった
userApplication が Faulted 状態になった場合は、その要因を取り除いてから、hvutil -c で Faulted 状態をクリアしてください。
注意
PersistentFault 属性が0 に設定されている場合、ノード異常時などのOS のパニックリブート後のRMS 起動時に、クラスタアプリケーションはFaulted 状態になりません。この時、Faulted 状態ではないため、このノードはクラスタアプリケーションの切替え・切戻しが可能なノードとして扱われます。このため、クラスタを構成する全ノードで、クラスタアプリケーションのOnline 処理中に必ず異常が発生し、OS のパニックリブートが発生するようなケースでは、フェイルオーバが無限に繰り返されることがあります。
PersistentFault 属性が1 に設定されている場合、ノード異常時などのOS のパニックリブート後のRMS 起動時に、クラスタアプリケーションはFaulted 状態になります。このため、手動でFaultをクリアし、業務が停止している場合はuserApplicationを起動してください。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトに対して有効な属性。関連するリソースの状態がOfflineに変化した後で実行するスクリプトを指定します。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトに対して有効な属性。関連するオブジェクトの状態がOnlineまたはStandby に変化した後で実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
Online処理では、本スクリプトの終了を待ち合わせます。
スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlogファイルに記録され、Fault処理が開始されます。
Online処理の詳細については、"2.1.3 Online処理"を参照してください。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。OnlineまたはStandby処理を開始する前に実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
スクリプトの終了コードとして0が戻ると、OnlineまたはStandby処理が開始されます。スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlogファイルに記録され、OnlineまたはStandby処理は開始されません。
詳細については、"2.1.3.2 PreCheckScript"を参照してください。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトに対して有効な属性。関連するオブジェクトをOffline状態にする前に実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
Offline処理では、本スクリプトの終了を待ち合わせます。
スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlog ファイルに記録されますが、Offline処理は継続されます。Offline処理完了後に、Fault処理が開始されます。
Offline処理の詳細については、"2.1.4 Offline処理"を参照してください。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
SysNodeを除くすべてのオブジェクトに対して有効な属性。関連するオブジェクトをOnlineまたはStandby状態にする前に実行するスクリプトを指定します。
スクリプト登録時に指定した引数がそのままスクリプト実行時に指定されます。
Online処理では、本スクリプトの終了を待ち合わせます。
スクリプトの終了コードとして0 以外の値が戻ると、スクリプトの失敗を示すメッセージがswitchlog ファイルに記録され、Fault処理が開始されます。
Online処理の詳細については、"2.1.3 Online処理"を参照してください。
設定値 : 0、1
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、障害発生後にリソースをOffline にしません。AutoSwitchover にResourceFailure が設定されている場合、この属性は無視されます。
設定値 : 0-MAXINT (秒数)または "timeout_value[:[offline_value][:online_value]]" 形式の有効な文字列
すべてのオブジェクトタイプに対して有効な属性。構成定義ファイルでノードに対して指定したすべてのスクリプトのタイムアウト値を指定します。このタイムアウト時間が経過すると、RMSはスクリプトに対して停止信号を送信します。
offline_valueタイムアウト値とonline_valueタイムアウト値は、それぞれこの文字列の形式で指定します。
設定値 : 0-20
userApplicationオブジェクトに割当てられた重み係数。インタコネクト故障が発生した場合に生成されるサブクラスタの強制停止の優先度を決定します。
インタコネクト故障が発生して、ノードの強制停止要求が生成されると、SFは各サブクラスタのSFノードの重みと、サブクラスタ内の全OnlineアプリケーションのRMS ShutdownPriorityを合算して、各サブクラスタの優先順位を算出します。ノードがインタコネクトによって相互に結合されているサブクラスタが、最も大きな重み係数を持ち、強制停止する優先順位が最も低くなります。各サブクラスタの重みは、SFノードの重みに、サブクラスタ内でOnline状態にあるすべてのuserApplicationオブジェクトのRMS ShutdownPriorityの値を加えた合計値です。
設定値 : 0、1
リソースオブジェクトに対して有効な属性。1に設定すると、対応する親userApplicationがOfflineであるすべてのノード上で、Standby処理が実行されます。
この属性をユーザが変更できるのは、Cmdlineサブアプリケーションについてのみです。他のサブアプリケーションに関しては、構成設定ツールが制御します。
設定値 : StartUp、SwitchRequest、ClearFaultRequest、または、縦線(|) で結合される任意の組合せ
userApplicationオブジェクトに対して有効な属性。この値は、userApplicationオブジェクトについて、Standbyプロセスがいつ開始されるかを指定します。
StartUpは、起動時を指定します。 この設定は、実際のアプリケーションがすでにオンラインになっている場合や、AutoStartUp 属性が設定されているため、userApplicationオブジェクトが強制的にOnline化される場合には無視されます。
SwitchRequestは、切替えの後、切替え前にOnlineであったuserApplicationオブジェクトをStandby状態に移行させます。
ClearFaultRequestは、hvutil -cによりFaulted状態がクリアされたuserApplicationをStandby状態に移行させます。
設定値 : 有効なスクリプト (文字)
ディテクタを持つリソースオブジェクトに対して有効な属性。関連するリソースの状態がWarningになった後で実行するスクリプトを指定します。