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PRIMECLUSTER  RMS 導入運用手引書 4.7

3.1 概要

"第1章 概要"では、高可用性アプリケーションを構成設定するために必要なコンポーネントについて説明しています。高可用性アプリケーションを構成設定するには、アプリケーションおよびアプリケーションによって使用される資源としてのオブジェクトを定義することが非常に重要です。資源とは、ディスク、ファイルシステム、プロセス、IPアドレスなどの実体を指します。

RMS構成定義を作成するためには、上記の情報だけでなく以下の情報も必要です。

たとえば、ノードが使用不能になった場合に備えて、そのノードに代わる代替ノードを定義しておき、このノードに依存するユーザ業務が中断するのを最小限に抑え、代替ノードで継続稼動できるようにする必要があります。これらの情報が定義できれば、RMS構成は設定できます。 しかし、これだけの情報を定義してRMS構成を設定するには、多くの専門知識が必要になります。

RMSウィザードは、高い柔軟性を提供するため、シンプル設計されたRMS構成設定のツールです。RMSウィザードでRMSの構成を設定するには、メニュー形式のインタフェースから、アプリケーションの情報を入力します。RMSウィザードは、これらの情報を使用してRMSの構成設定を作成します。

以下のセクションでは、RMSウィザードを使用して、高可用性クラスタアプリケーションを設定する方法を説明します。