RMSにはさまざまな機能やオプションが用意されています。RMS構成の開発、デバッグ、調整を正しく行うには、RMSの動作原理およびRMSの動作に必要な条件についての知識が必要です。実際に運用しようとするユーザ業務を、RMS構成内のクラスタアプリケーションとして設定するためには、以下の条件が必要です。
ユーザ業務が使用する以下の資源
ディスク
ボリュームマネージャ
ファイルシステム
監視されるプロセス
IPアドレス
各オブジェクトと依存オブジェクトの関係
どのファイルシステムがどの仮想ディスクまたは物理ディスクに依存し、どのプロセスがどのファイルシステムに依存しているか、などの情報です。
制御されるアプリケーションどうしの関係
どのアプリケーションを開始してから、他のアプリケーションを開始するか、などの情報です。
各オブジェクトをOnlineおよびOfflineにするスクリプト
各リソースの状態を調べるディテクタ
上記の構成作業を手動で行うと、非常に時間がかかり、エラー発生の原因となります。このため、RMS Wizard Toolsが開発されました。
PRIMECLUSTER RMSウィザードは、システム管理者の負荷を軽減し、柔軟性に富んだRMS構成設定が行えます。ユーザ業務と資源に関する詳細情報は、RMSウィザードのユーザインタフェースに従って入力し、これらの詳細情報を使用して適切なスクリプトやディテクタを選択し、事前に定義された構造に組み合わせて、RMS構成定義を完了します。
RMSウィザードを使用すると、Oracleなどの一般的なアプリケーションのRMSの構成を設定することができます。RMSウィザードは、あらゆるタイプのクラスタアプリケーションを制御するRMSの構成を設定することができます。