高可用性FEPクラスタでは、参照クエリをレプリカインスタンスに分散することで負荷分散が可能です。
さらに、マスターインスタンスに障害が発生した場合、ユーザーはすぐにレプリカインスタンスに切り替えて、業務の停止を局所的にすることができます。
高可用性構成では、レプリカインスタンスの同期モードを選択できます。 マスターインスタンスに障害が発生した場合のデータ損失を許容できないシステムには、同期レプリケーションをお勧めします。
高可用性構成で複数のインスタンスが作成されるため、それぞれにライセンスが必要です。
指定された名前空間に可用性の高いFEPClusterをデプロイするには、次の手順に従います。
[前提条件]
FEPクラスタがHAモードで実行されている場合、バックアップおよびアーカイブWALボリュームは、ReadWriteManyをサポートする共有ストレージ(NFSなど)で構成する必要があります。 共有ストレージの設定手順については、Openshiftのドキュメントを参照してください。また、必要に応じて、「付録C 共有ストレージの使用」を参照してください。
共有ストレージがない場合は、バックアップセクションとバックアップおよびアーカイブボリュームセクションを削除して、バックアップ機能を無効にし、FEPクラスタをデプロイできます。
注意
Kubernetesクラスタ上へデプロイする場合は、“オペレーターリファレンス”の“カスタムリソースパラメータ”を参照してyamlファイルを作成し、適用してください。
“4.1 オペレーターを使用したFEPClusterのデプロイ”の手順1から手順3までの手順と同じです。
“4.1 オペレーターを使用したFEPClusterのデプロイ”の手順4の代わりに、YAML Viewに変更し、「spec」の「fep」の「instances」パラメータに「3」を指定します。バックアップおよびアーカイブWALボリューム用に準備された共有ストレージのストレージクラスを指定します。
“4.1 オペレーターを使用したFEPClusterのデプロイ”の手順5から手順10までの手順と同じです。
3つのPodがデプロイされ、高可用性FEPClusterの準備が整いました。
参考
以下のコマンドにより、マスタPodかレプリカPodかを確認できます。
$ oc get pod -L feprole NAME READY STATUS RESTARTS AGE FEPROLE fep-ansible-operator-88f7fb4b-5jh85 1/1 Running 0 24m new-fep-sts-0 2/2 Running 0 17m master new-fep-sts-1 2/2 Running 0 15m replica new-fep-sts-2 2/2 Running 0 13m replica