以下の手順で、指定された名前空間にFEPClusterをデプロイします。
注意
Kubernetesクラスタ上へデプロイする場合は、“オペレーターリファレンス”の“カスタムリソースパラメータ”を参照してyamlファイルを作成し、適用してください。
[Operators]メニュー項目で、[InstalledOperators]をクリックします。“第3章 オペレーターのインストール”でインストールしたオペレーターが表示されています。オペレーターの名前をクリックします。
このオペレーターがサポートするすべてのカスタムリソースを含むページが表示されます。FEPClusterがメインのカスタムリソースで、その他はすべて子のカスタムリソースです。メインのカスタムリソースを作成すると、他のすべてのカスタムリソースはオペレーターによって自動的に作成されます。
以下のどちらかの方法でFEPClusterのカスタムリソースを作成します。
(1) FEPCluster配下の[Create Instance]をクリックします。
または
(2) 上部の[FEPCluster]をクリックしてから、次のページの[Create FEPCluster]をクリックします。
これにより、[Create FEPCluster]ページが表示されます。このページには、設定のための2つのオプションがあります。1つは[Form View]です。現時点では、[Form View]では、デプロイされているクラスタの名前のみが変更できます。デフォルト名は「new-fep」です。
この名前は、名前空間内で一意である必要があります。
また、[YAML View]では、カスタムリソースの開始値が表示され、カスタムリソースを作成する前にパラメータを変更することができます。パラメータの詳細については、“オペレーターリファレンス”を参照してください。
上記の2つのページのいずれかで[Create]をクリックすると、オペレータはFEPClusterカスタムリソースを作成し、その後、FEPBackup、FEPConfig、FEPVolume、FEPUser、およびFEPCertの子カスタムリソースが1つずつ自動的に作成されます。
子カスタムリソースの開始値は、FEPCluster のYAMLファイルの「fepChildCrVal」セクションから取得されます。FEPClusterの「fepChildCrVal」セクションの値を変更します。オペレーターは、FEPClusterの親カスタムリソースからそれぞれの子カスタムリソースへの変更を反映します。許容される変更のみが子カスタムリソースに反映されます。子CRは内部オブジェクトとしてマークされているため、OCPコンソールには表示されません。ただし、コマンドラインツールを使用して子カスタムリソースを確認できます。
FEPCluster カスタムリソースには、子カスタムリソースが正常に作成され、適切に初期化されたことを示す注釈が追加されます。完了するまでに時間がかかる場合があります。
子カスタムリソースの作成が完了すると、オペレーターはクラスタのStatefulSetを作成します。
StatefulSetは、1つのFEPインスタンスを開始し、準備が完了してから、次のインスタンスを開始します。
FEPサーバのすべてのインスタンスが開始されると、オペレーターはカスタムリソースの[status.fepStatus]セクションの下にあるフラグ[fepClusterReady]をtrueに設定し、FEPClusterを使用する準備が完了したことを示します。 FEPClusterカスタムリソースのYAMLを見ると、次のようになります。
オペレーターは、FEPCluster fepChildCrValおよびそれぞれの子カスタムリソースのパスワード、パスフレーズ、証明書、キーなどの機密フィールドもマスクします。