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Enterprise Postgres 15 オペレーターユーザーズガイド

2.3.3 クラスタごとに構成可能なボリューム

クラスタノード(Pod)のボリュームは、FEPClusterカスタムリソースのfepChildCrValのstorageセクションに設定された値に従って作成されます。

注意

  • 最初にFEPClusterを作成した後は、新しいボリュームを後で追加したり、storageClassまたはaccessModesを変更したりすることはできません。

  • 基となるstorageClassがサイズの動的変更をサポートしている場合に限り、最初に作成されたボリュームのサイズを変更できます。

以下は、FEPClusterカスタマリソースのstorageセクションのスキーマです。

フィールド

省略可否

サブフィールド

省略値

説明

archivewalVol

size

1Gi

アーカイブログのボリュームサイズです。

“Fujitsu Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

backupVol

size

2Gi

バックアップのボリュームサイズです。

下記の計算式をもとに見積もりを行ってください。

(full backupの世代数 + incr backupの世代数 + 1) * dataVolのサイズ

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

dataVol

不可

size

2Gi

データのボリュームサイズです。

“Fujitsu Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、テーブルサイズ/インデックスサイズを基に設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

logVol

size

1Gi

ログのボリュームサイズです。

ログ出力のレベル(デフォルト:WARNING)を変更して運用する場合や監査ログ機能を有効化する場合には、実際のログ出力量をテスト環境で計測してください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

tablespaceVol

size

512Mi

テーブル空間のボリュームサイズです。

テーブル空間を利用する場合、dataVolと同様に“Fujitsu Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

walVol

不可

size

1200Mi

トランザクションログのボリュームサイズです。

“Fujitsu Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

なお、max_wal_sizeのデフォルト値は1GBです。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。


“accessMode”は、後でpgBadgerレイヤーを含めるために組み込まれています。共有ボリューム機能を提供すると、pgBadgerコンテナが複数のサーバーインスタンス(マスター/レプリカ)からログを読み取り、Webサーバを介して公開できるようになります。