名前
wscrestore - Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産のリストア
形式
wscrestore -d directory [-h host_table]
機能説明
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産をリストアします。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産をバックアップしたディレクトリー名を絶対パスで指定します。 |
-h | リストア時にGlassFish ServerクラスターのIPアドレスを変更する必要があるとき、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定することにより、リストア処理時に自動的にGlassFish ServerクラスターのIPアドレスを変換することができます。 |
(変更前のIPアドレス) > (変更後のIPアドレス) [(GlassFish Serverクラスター名)] : |
#から始まる行はコメント行として扱われます。
行頭/行末の空白は無視されます。
複数設定時は、行末に改行区切りを入れてください。
例
IPアドレスを以下のように変換する場合
変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”
変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”、変換対象GlassFish Serverクラスター:“Cluster001”
192.168.0.1 > 192.168.0.3 192.168.0.2 > 192.168.0.4 Cluster001 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドは、OSのシステム管理者が実行可能です。
本コマンドは、Interstageを停止した状態で実行してください。
本コマンドを実行する場合は、「第10章 メンテナンス(運用資産のバックアップ/他サーバーへの運用資産移行)」に記載されている手順で実行してください。
Interstage HTTP Server 2.4を使用して運用していた環境からリストアを行う場合は、本コマンドを実行する前に、Interstage HTTP Server 2.4の運用資産のリストアを行ってください。
本コマンドを実行する場合は、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資産を同時にリストアしてください。
本コマンドは、wscbackupコマンド実行時と同じディレクトリーにInterstage Application Serverがインストールされた環境で実行してください。
-hオプションを指定してIPアドレスを変更する場合、
変換前のIPアドレスに同じIPアドレスを複数行記述した時は、IPアドレスの変換はエラーになります。
変換前のIPアドレスにGlassFish Serverクラスターで使用されていないIPアドレスが指定した時は、変換対象となるIPアドレスがみつからないため、IPアドレスの変換は行われません。
変換が正常に行われた時は、WSC10141の更新情報メッセージが出力されます。
-hオプションで指定するファイル名(絶対パス)には、空白を含むパス名は使用できません。
使用例
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産を「X:\Backup」ディレクトリーからリストアします。
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscrestore -d X:\Backup |
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の運用資産を「/backup」ディレクトリーからリストアします。
/opt/FJSVwsc/bin/wscrestore -d /backup |