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Interstage Application Server V13.1.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

8.1 運用イメージ

オートスケールを使用したJakarta EEアプリケーションの運用イメージを以下に示します。

スケールアウト



スケールアウトは以下のように動作します。

  1. Jakarta EEアプリケーション配備済みのVMイメージから仮想サーバー(VM)を生成します。

  2. オートスケーリングスクリプトが実行され、Jakarta EEアプリケーションの運用開始に必要な手順を行います。

    • IP・ホスト一括変更ツール(ismodifyhostinfo)の実行

      Webサーバー、Webサーバコネクタ、GlassFishの各定義ファイル内のIPアドレスやホスト名を変換します。

    • PCMIサービスの起動

    • DASの起動

    • GlassFish Serverクラスターの起動

    • Webサーバーの起動

  3. オートスケーリングスクリプトの実行が正常に完了し、スケールアウトが完了すると、増加したVMが負荷分散装置の振り分け先に登録されます。


スケールイン



スケールインは以下のように動作します。

  1. スケールイン対象の仮想サーバー(VM)が負荷分散装置の振り分け先から解除されます。

  2. オートスケーリングスクリプトが実行され、Jakarta EEアプリケーションの運用停止に必要な手順を行います。

    • Webサーバーの停止

    • GlassFish Serverクラスターの停止

    • DASの停止

    • PCMIサービスの停止

    • 一括情報採取ツール(iscollectinfo)の実行、オートスケーリングスクリプトのログの収集

      iscollectinfoで収集したログ、オートスケーリングスクリプトが出力するログ、IP・ホスト一括変更ツール(ismodifyhostinfo)が出力したログを収集し、圧縮ファイルにします。

    • 圧縮ファイルをVM外のオブジェクトストレージに退避

  3. オートスケーリングスクリプトの実行が正常に完了し、スケールインが完了すると、VMが削除されます。


オートスケールを使用したJakarta EEアプリケーションの運用の手順は、「8.3 オートスケールを使用したJakarta EEアプリケーションの運用」を参照してください。