ディレクトリーに展開されている配備モジュールを配備します。
GlassFish ServerクラスターおよびDASからディレクトリー内のアプリケーション資産を直接参照するため、中央リポジトリーへの転送は行われません。このため、配備したアプリケーションのディレクトリー名、およびエンタープライズアプリケーションが内包するアプリケーションのディレクトリー名を配備後に変更しないでください。また、iscollectinfoでdeployment descriptorが採取されません。iscollectinfoで調査用の資料採取を行う場合はdeployment descriptorを手動で採取してください。
ディレクトリー展開済みアプリケーションを配備
アプリケーションを展開したディレクトリーを指定して配備します。配備対象のディレクトリーは絶対パスおよびカレントディレクトリーからの相対パスで指定可能です。
例
C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin deploy --name Sample --target Cluster001 C:\apps\MyApp |
/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin deploy --name Sample --target Cluster001 /apps/MyApp |
詳細は、「11.1.9.1 deployサブコマンド」を参照してください。
注意
ディレクトリー内のファイル構成はアプリケーションモジュールで配備する場合と同様のファイル構成である必要があります。アプリケーションモジュールとファイル構成が異なるファイルまたはディレクトリーは無視されます。
例
webモジュールとEJBモジュールを内部に保持するearファイルを展開したディレクトリー
dir:account |-dir:MyRemoteEjb_jar | |-dir:com/mycompany | |-TestUtil.class | |-dir:ejb/remote/MyRemote | |-MyRemote.class | |-MyRemoteClass.class | |-MyRemoteHome.class |-dir:account_war |-index.jsp |-dir:WEB-INF |-glassfish-web.xml |-web.xml |-dir:classes |-dir:com/fujitsu/appsrv/sample |-AccountManager.class
dir: ディレクトリー
ディレクトリー展開済みアプリケーションの配備機能は、以下に記述するアプリケーションの種類だけで使用可能です。
エンタープライズアプリケーション
Webアプリケーション
EJBアプリケーション
コネクタモジュール
ライフサイクルモジュール、アプリケーションクライアントモジュールではディレクトリー配備の機能は使用できません。
またエンタープライズアプリケーションの構成には以下の注意点があります。
エンタープライズアプリケーションに含めるアプリケーションはそれぞれディレクトリー展開し、それぞれのアプリケーションの先頭のフォルダー名が下記となるようにしてください。
Webアプリケーション(アプリケーション名.war) ⇒ アプリケーション名_war
EJBアプリケーション(アプリケーション名.jar) ⇒ アプリケーション名_jar
リソースアダプタ(アプリケーション名.rar) ⇒ アプリケーション名_rar
展開されていないアプリケーションが含まれている場合、または上記のフォルダー名の命名規則に従わない場合、それらのアプリケーションは配備時に無視されます。