DASおよびGlassFish ServerインスタンスのJava VMプロセスは、PCMIサービスにより2秒間隔で監視されます。
監視対象のJava VMプロセスは起動が完了したプロセスです。起動処理中/停止処理中のプロセスは監視の対象外です。
生死監視機能がJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力します。
メッセージ出力後の動作は、使用するPCMIプロファイルの「プロセスの自動再起動」で設定します。
「プロセスの自動再起動」に指定可能な動作を以下に示します。
自動再起動する
監視中のJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力したあと、自動的にプロセスを再起動します。
注意
DASの自動再起動
自動再起動でDASが起動する際は、通常の起動と同様に、動作環境(注)またはリソースの定義項目を読み込みます。
このため、DASを起動してからJava VMプロセスがダウンするまでの間にDASの定義内容を変更した場合、自動再起動後は、変更した定義が反映されて運用されます。
自動再起動に失敗した場合は、DASが停止状態となります。
GlassFish Serverインスタンスの自動再起動
PCMIサービスはPCMIインスタンスディレクトリー/adapter/.gfclientに設置してあるpassファイルから管理者パスワードを取得し、DASに接続することでGlassFish Serverインスタンスを自動再起動します。以下の場合はlogin --pcmiサブコマンドを実行してpassファイルを更新してください。
「change-admin-passwordサブコマンド」により管理者パスワードを変更した場合
「admin-realmの更新」により、管理ユーザーまたは管理者パスワードを変更した場合
passファイルの詳細は、「11.1.3.1 loginサブコマンド」を参照してください。
自動再起動によりGlassFish Serverインスタンスが起動する際は、通常の起動と同様に、リポジトリーの同期処理をし、動作環境(注)またはリソースの定義項目を読み込みます。
このため、GlassFish Serverインスタンスを起動してからJava VMプロセスがダウンするまでの間にGlassFish ServerクラスターまたはGlassFish Serverインスタンスの定義内容を変更した場合、自動再起動後は、変更した定義が反映された状態で運用されます。
自動再起動に失敗した場合は、GlassFish Serverインスタンスが所属するGlassFish Serverクラスターの状態が停止状態/縮退運用状態になります。詳細については、「2.4.3 縮退運用」を参照してください。
注) PCMIプロファイルの定義も含みます。
自動再起動しない
監視中のJava VMプロセスのダウンを検知すると、イベントログ/システムログにエラーメッセージ「PCMI1103」を出力します。プロセスは再起動しません。
注意
DASのダウン
DASが異常終了すると、asadminコマンドによる定義変更やGlassFish Serverクラスターの操作ができません。
手動でDASを起動すると、定義変更やGlassFish Serverクラスターの操作が有効となります。
GlassFish Serverインスタンスのダウン
GlassFish Serverインスタンスがダウンすると、そのGlassFish Serverインスタンスで運用していたJakarta EEアプリケーションを使用できません。また、GlassFish Serverインスタンスが所属するGlassFish Serverクラスターの状態が停止状態/縮退運用状態となります。詳細については、「2.4.3 縮退運用」を参照してください。
手動でGlassFish Serverクラスターを運用状態に復旧してください。GlassFish Serverクラスターの復旧方法については、「4.4.5 縮退状態のGlassFish Serverクラスターの復旧」を参照してください。
参照
PCMIプロファイルの設定方法については、「6.2.1 PCMIプロファイルの変更方法」を参照してください。
PCMIプロファイルの定義項目については、「9.2 PCMIサービスの定義項目」を参照してください。