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Interstage Application Server V13.1.0 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

4.6 他サーバへの資源移行

Interstageの資源や運用環境の他サーバへの複写(資源移行)、ホスト情報(IPアドレスやホスト名)の変更方法について説明します。
Interstageの運用環境を構築したサーバ(移行元サーバ)で資源移出を実施し、複写先のサーバ(移行先サーバ)で資源移入を実施します。複写先のサーバで、事前にInterstageの運用環境の初期化を行わずに、同様のサーバ運用環境を構築することができます。
また、Interstageを運用しているサーバのホスト情報(IPアドレスやホスト名)の変更は、一台のサーバで、Interstageの資源移出と資源移入を行うことで実施できます。資源移入時に、変更したいホスト情報を指定して資源移入の操作を行ってください。


注意

資源移行を行う場合、移行先サーバのシステム構成は移行元サーバと同じである必要があります。

  • OS:詳細は、「対象OSの組合せ」を参照してください。

  • Interstageのバージョン・レベル・CPUのアーキテクチャ

  • Interstageのエディション

  • Interstageのインストールパス

  • 使用するInterstageのサービス

  • ユーザアプリケーションや資源ファイルの格納パス

  • CORBAアプリケーションで使用するコード系

なお、資源移行の対象は、運用環境などを定義するInterstageが保持するファイルのみです。ユーザアプリケーションなどは対象外ですので、必要に応じて移行してください。


対象OSの組合せ

移入先(○:移入可、-:移入不可)

2016

2019

2022

移出元

2016

2019

2022

注1) 上記の各項目は、Windows Server(R)のバージョンを示しています。CPUアーキテクチャはx64です。


移入先(○:移入可、-:移入不可)

Solaris 11

移出元

Solaris 11


移入先(○:移入可、-:移入不可)

RHEL7
(for Intel64)

RHEL8
(for Intel64)

RHEL9
(for Intel64)

移出元

RHEL7
(for Intel64)

RHEL8 (for Intel64)

RHEL9 (for Intel64)

注) 上記の各項目は、バージョンおよびCPUのアーキテクチャを示しています。


概要と対象ファイル

他サーバへの資源移行は、1つのサーバマシンで構築したInterstage環境を他のサーバマシンに複写して、同様の環境を構築するために行います。移行先サーバでInterstageおよび各サービスの初期設定や環境構築を行う必要がないので、複数のサーバ運用環境を構築する場合に短時間で行うことができます。
資源移行を行う場合は、以下の手順で行います。

  1. 移行元サーバでバックアップ用ディスクに資源を移出する。

  2. バックアップ用ディスクに格納した資源を移行先サーバに転送する。

  3. 移行先サーバのバックアップ用ディスクに格納された資源を移入する。



なお、一括して他サーバへ移行する場合は「4.9 メンテナンスの一括実行」を参照してください。


移行対象資源

移行対象となる資源は、バックアップ・リストアの場合と同じです。「4.1 バックアップ・リストア対象資源」を参照してください。