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Interstage Application Server V13.1.0 アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
FUJITSU Software

5.11.1 インプリメンテーション情報との関連付け

POAオブジェクトを使用したサーバアプリケーションを動作させるためには、OD_impl_instコマンドに指定したインプリメンテーションリポジトリIDとの関連付けを行う必要があります。この関連付けを行うには、以下の2とおりの方法があります。

  1. 環境変数OD_IMPLIDへの指定
    プログラムの外からインプリメンテーションリポジトリIDを指定できるため、プログラムの独立性が高まります。

  2. POAオブジェクトのアダプタ名への指定
    プログラムごとの環境変数の指定が不要であり、環境設定が容易となります。


(1)環境変数OD_IMPLIDへの指定

サーバアプリケーションの実行環境では、環境変数OD_IMPLIDへインプリメンテーションリポジトリID名を設定することで可能となります。たとえば、Windows(R)システムのバッチファイルでサーバアプリケーションを起動する場合、以下のように指定します。


<xxx.bat>

set OD_IMPLID=Implid1  ← OD_IMPLIDにインプリメンテーションリポジトリ設定
      :
java.exe  Server       ← サーバアプリケーションクラスを引数にJava VMを起動

(2)POAオブジェクトのアダプタ名への指定

環境変数OD_IMPLIDを設定しないで、アプリケーション上でPOAオブジェクトとインプリメンテーション情報との関連付けを明示的に行うことが可能です。この方式は、RootPOAオブジェクト直下の子POAオブジェクトのアダプタ名に、インプリメンテーションリポジトリIDを使用することで可能となります。