オペレーティングシステムの停止と再起動について
Red Hat Enterprise Linuxでは、オペレーティングシステムの停止時にサービスが自動停止する設定になっている場合でも、手動で起動したサービスが正常に停止されないことがあります。
そのため、オペレーティングシステムを停止または再起動する場合には、手動でサービスを停止してください。
Interstageのサービス起動/停止については、「運用ガイド(基本編)」の「Interstageのサービス起動/停止」を参照してください。
なお、オペレーティングシステム停止時にInterstageが自動停止しなかった場合は、オペレーティングシステムの停止時に /opt/FJSVtd/lib/iswatch プロセスがcoreを出力して異常終了する場合があります。
この場合、オペレーティングシステムは正常に停止しているため問題はありません。coreが出力された場合は削除をお願いします。
オペレーティングシステム停止時のInterstageの停止状態についてはシステムログを確認してください。
unitファイルでの環境定義について
unitファイルで起動するサービスに対して、リソースの上限を変更したり、環境変数を設定する方法として、環境定義用unitファイルから”.include”ディレクティブを使って起動用unitファイルを読み込む方法は非推奨になりました。
Red Hat Enterprise Linux 8で”.include”ディレクティブを使用すると、/var/log/messegesファイルに以下のメッセージが出力されます。
systemd[1]:<unitファイルのパス名>:1: .include directives are deprecated, and support for them will be removed in a future version of systemd. Please use drop-in files instead.
Red Hat Enterprise Linux 9以降では”.include”ディレクティブを使用できません。
拡張用設定ファイルを使用してユニットの設定を拡張する方法を使用してください。詳細は、「チューニングガイド」の付録Iを参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 9.0で使用する場合の注意事項
以下の機能を使用する場合は、環境変数「GLIBC_TUNABLES」に「glibc.rtld.dynamic_sort=1」を設定してからサービスやコマンドを起動してください。環境変数を設定しない場合、プロセスが異常終了する場合があります。
Interstage管理コンソール
isprintbackuprscコマンド
SSL環境設定コマンドのうち、コマンド名がscsで始まるコマンド
Interstage管理コンソールをオペレーティングシステムの起動/停止に合わせて自動起動/自動停止する設定にしている場合、「チューニングガイド」の付録Iにしたがって、Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverに環境変数を設定してください。Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverの起動用unitファイルの名前は「FJSVisgui_start.service」です。
なお、「チューニングガイド」の付録Iの記載では、ユニットの設定を拡張できる対象として、Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverの起動用unitファイルが含まれていませんが、Red Hat Enterprise Linux 9.0でInterstage管理コンソールを使用する場合に限り、「チューニングガイド」の付録Iに記載した方法で環境変数を設定してください。