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Big Data Integration ServerV1.5.0 検索編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

2.2.1 プロセス構成の設計

Shunsakuのプロセス構成の設計をします。
searcher、directorの数はいくつにするのかを設計します。
searcherについては、searcherプロセス内の並列度も設計します。


searcher数の設計

searcherの数は、1つのdirectorにつき1つのsearcherプロセスにすることを基本としてください。その後必要に応じてsearcherプロセスを分割します。


メモリ検索の場合
  1. まずデータ量と性能要件から、searcherに割り当てるCPUコア数を決定してください。

  2. 割り当てるCPUコア数がサーチサーバの搭載CPUコア数より多くなる場合は、1searcherプロセスあたりのCPUコア数がサーチサーバの搭載CPUコア数以下になるように、searcherプロセスを分割します。

  3. 2.の状態より、システムの起動時間や検索時間をさらに短縮させたい場合は、searcherプロセスを分割します。

ディスク検索の場合
  1. 用意できるディスク容量に合わせてsearcher数を決定してください。
    1つのsearcherに配置するデータ量の目安としては、最大でも50GB程度にすることを推奨します。

  2. データ量がそれ以上になる場合は、searcherプロセスを分割します。

ポイント

searcherプロセスを分割することで、searcherの縮退機能が動作します。searcherの縮退時は、異常が発生したsearcherのデータが残りのsearcherに割り振られます。このため、縮退時のデータ量、メモリおよびディスク使用量の変動や検索性能などを考慮してsearcher数を決定してください。
縮退時間を短縮させたい場合は、searcherプロセスを分割します。

searcher並列度の設計

メモリ検索の場合

searcherの並列度はサーチサーバのCPU 1個のコア数以下にしてください。

たとえば、8コアのCPUを搭載している場合は、searcherの並列度は最大で8にしてください。これは、searcherは検索対象となる大量のデータをメモリ上に展開しているため、“NUMA(Non-Uniform Memory Access)”の影響を受けて、処理性能が劣化することがあるためです。

ディスク検索の場合

searcherの並列度は必ず1とします。

ポイント

searcherは運用中に追加することができます。そのため、設計時の見積りよりデータ量が増加しても、searcherを追加することで運用を継続することができます。

参照

searcherのメモリまたはディスク使用量についての詳細は、“D.5 searcher資源の見積り”を参照してください。


director数の設計

director数は、searcherの数、directorの使用メモリ量、およびShunsakuの運用方法を考慮して決定します。

基本的に、director数は1にしてください。

ただし、Shunsakuの運用として以下の要件がある場合は、director数を増やしてください。

注意

directorを2つ以上に増やした場合、プレソート機能は使用することができません。

プレソートについては、“2.3.4 プレソート機能選択の指針”を参照してください。


ポイント

directorは運用中に追加することができます。
そのため、設計時の見積りよりもsearcherの数が追加されても、directorを追加することで運用を継続することができます。