[発生するVL]
Windows版全VL
[原因]
移行後のオーバレイ日付が、HOST PRINTのオーバレイツール(VSPサービス)を実行した日(オーバレイを移行元サーバから移行先サーバへ複写した日)になっていた。そのため、移行後の環境で帳票を登録したときにオーバレイ履歴管理により、オーバレイの原点位置を設定した「帳票項目ファイル(オーバレイ名.fld)」が履歴管理フォルダにバックアップされてしまい、オーバレイの原点位置の補正がされなくなった。
≪発生条件≫
以下の場合に現象が発生する。
PLOP/Xを使用してHOST PRINTにKOL1オーバレイを転送している。かつ、
HOST PRINTのオーバレイツール(VSPサービス)を利用して印刷資源を移行する。かつ、
リストビューアでオーバレイごとにオーバレイ位置の調整を行っている。かつ、
List Worksのオーバレイ履歴管理を有効にしている。
[説明]
HOST PRINTを使用してオーバレイを登録する場合、オーバレイには日付情報が設定されない。そのためList Worksでは、以下の日付をオーバレイ作成日付とみなしている。
HOST PRINTのオーバレイツール(VSPサービス)で指定したオーバレイ格納先に、オーバレイが格納された日付
List Worksのオーバレイ履歴管理は、オーバレイが格納された日付(オーバレイ作成日付)とList Worksのオーバレイ格納先にあるオーバレイの日付を比較し、オーバレイ作成日付が新しい場合に、オーバレイ(帳票項目ファイルを含む)を履歴管理フォルダにバックアップする。
登録日付を変更しないでオーバレイの移行をするには、HOST PRINTのオーバレイツール(VSPサービス)ではなく、環境移行支援ツールを使用してください。ただし環境移行支援ツールを使用した場合、オーバレイのみを選択しての移行はできず、HOST PRINT全体の環境の保存と復元となります。
[対処]
履歴管理フォルダ(BACKUP.nnn)のうち、“nnn”の数値が一番大きい履歴管理フォルダにバックアップされている「帳票項目ファイル(オーバレイ名.fld)」を、List Worksのオーバレイ格納先(ルートフォルダ)に複写してください。
また、他の帳票についても同様の現象が発生する可能性があるため、以下の対処を行ってください。
オーバレイツールで移行した全オーバレイに対してテスト登録を行い、オーバレイを更新してください。
履歴管理フォルダ(BACKUP.nnn)のうち、“nnn”の数値が一番大きい履歴管理フォルダにバックアップされた帳票項目ファイルを、List Worksのオーバレイ格納先のルートフォルダに複写してください。
1で再登録した帳票に対し、表示/検索/データ変換/抜き出し検索ファイルの作成など、確認作業をおこなってください。
Windows版V9.0.1以降の場合、上記作業を行ったあと、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブで、「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」にチェックをしてください。
次回の登録から、オーバレイの履歴が管理されたとき、新しく登録される帳票に1世代前のオーバレイに設定されている帳票項目ファイルが引き継がれます。