状態遷移時の運用について作業の流れを以下に示します。
フェイルオーバ運用中の起動の操作は、Onlineスクリプトにより自動的に行われます。
運用系のクラスタアプリケーションで処理の途中となっていたトランザクションは、すべてロールバックされます。
Fujitsu Enterprise Postgresが収集している統計情報が初期化されます。
以下のいずれかの場合に、統計情報が初期化されます。詳細については、“運用ガイド”の“インスタンスの起動と停止”の注意事項を参照してください。
OSパニックなどによってノードがダウンした場合
強制切替えをした場合
Fujitsu Enterprise Postgresをpg_ctlコマンドのimmediateモードで停止するからです。
詳細は、“3.3 通常時の運用操作”を参照してください。
クラスタアプリケーションのリソースに異常が発生した場合
直ちに切替えをするために、Fujitsu Enterprise Postgresをpg_ctlコマンドのimmediateモードで停止するからです。
クラスタアプリケーションの状態遷移時にFujitsu Enterprise Postgresのスクリプトでエラーが発生した場合、Cluster Adminのswitchlogに以下のメッセージが表示されます。(以下のinst1の部分は登録されたデータベースクラスタ名になります)
2017-05-14 11:08:22.060:(DET, 3): ERROR: FAULT REASON: Resource <Fsep_inst1> transitioned to a Faulted state due to a script failure.
switchlogを表示するには[Cluster Admin]画面で[ツール]-[switchlogの表示]を選択します。
上記のエラーメッセージに表示されるリソース名が、Enterprise Postgresリソース名の場合、上記のメッセージの前か、システムログに原因を示すメッセージが出力されています。