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Enterprise Postgres 15 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

2.11.1 データベース多重化運用を安定させるためのチューニング

データ更新を大量に行う場合、データベースへの書き込み負荷が大きくなるため、多重化の状態が不安定になることがあります。

したがって、postgresql.confファイルの以下のパラメータを編集することで多重化の状態を安定に維持できます。また、これらのパラメータを編集するには、“導入ガイド(サーバ編)”の“トランザクションログの容量の見積り”を参照してください。

表2.8 パラメータ

パラメータ

内容

wal_keep_size

詳細は、“2.4.2 プライマリサーバのインスタンスの作成・設定・登録”を参照してください。

max_wal_size

トランザクションログは、チェックポイントの契機で書き出されます。

本パラメータに指定した値の容量のトランザクションログが発生すると、チェックポイントが実行されます。

本パラメータに大きい値を指定した場合、クラッシュリカバリで必要となる時間が増加します。

本パラメータに小さい値を指定した場合、チェックポイントが多発するためプライマリサーバに接続するアプリケーションの性能に影響します。