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Enterprise Postgres 15 運用ガイド

12.1.3 セットアップ

高速データロード機能のセットアップについて説明します。

セットアップの流れ

  1. パラメータの設定

  2. 拡張のインストール

12.1.3.1 パラメータの設定

高速データロード機能に必要なパラメータをpostgresql.confに設定します。

postgresql.confの以下のパラメータについては、すでに設定されている値に下表の設定値を追加します。postgresql.confの編集後は、インスタンスを起動、または再起動してください。

パラメータ名

設定値

パラメータの
省略

max_prepared_transactions

データロード処理中に並列ワーカが準備するトランザクションの数を指定します。本機能で使用する並列ワーカの数以上でなければなりません。この値を、max_prepared_transactionsに加える必要があります。

省略不可

max_worker_processes

データロード処理を実行する並列ワーカの数を指定します。この値を、max_worker_processesに加える必要があります。

省略不可

max_parallel_workers

本機能を含む並列クエリで使用する並列ワーカの最大数を指定します。本機能で使用する並列ワーカの数以上でなければなりません。この値を、max_parallel_workersに加える必要があります。

省略不可

2つの高速データロード機能を並列度:4で同時実行した場合の例を示します。

max_prepared_transactions = 13  #例.元が5であった場合、 5 + 2 x 4 = 13
max_worker_processes = 16       #例.元が8であった場合、 8 + 2 x 4 = 16
max_parallel_workers = 12       #例.元が4であった場合、 4 + 2 x 4 = 12

注意

上記の例に示すように、max_prepared_transactions、max_worker_processesおよびmax_parallel_workersには、本機能の同時実行数を乗算した値を設定してください。

また、以下のパラメータについては、値を確認します。

パラメータ名

設定値

パラメータの
省略

dynamic_shared_memory_type

インスタンスが使用する動的共有メモリの実装を指定します。デフォルト値を推奨します。

省略不可

参照

パラメータの詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“Resource Consumption”を参照してください。

12.1.3.2 拡張のインストール

CREATE EXTENSION文を実行し、高速データロード機能の拡張をインストールします。拡張のインストールはデータベース単位に必要です。

対象のデータベースを“postgres”とした場合の例を示します。

postgres=# CREATE EXTENSION pgx_loader;
CREATE EXTENSION

注意

  • 高速データロード機能の拡張インストールは、スーパーユーザーのみ実行可能です。

  • 高速データロード機能の拡張インストールは、publicスキーマに対してのみ実行可能です。