ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.7.0 RDB運用ガイド(Textアダプタ編)
FUJITSU Software

3.1.5 Textアダプタのセットアップ

Textアダプタのセットアップをします。

3.1.5.1 RDB構成パラメタファイルの変更

RDB構成パラメタファイルの“表3.1 Textアダプタ用の定義種別”で示す定義種別の値に、Textアダプタ定義のファイルの配置ディレクトリ名とTextアダプタ環境ファイルのパス名を設定します。

表3.1 Textアダプタ用の定義種別

定義種別

定義する情報

意味

RDBTEXTADP

絶対パス名

Textアダプタ定義のファイルの配置ディレクトリ名

RDBTEXTCFG

絶対パス名

Textアダプタ環境ファイルパス名

注意

  • RDBTEXTADPに指定するディレクトリは、Symfoware Serverを運用するログイン名に対して、読込み権限および実行権限が与えられている必要があります。

  • RDBTEXTCFGは、CONTAINS関数を使用して全文検索を行う場合に必要な定義種別です。

3.1.5.2 Textアダプタ環境ファイルの作成

Textアダプタを運用するために必要となる以下の情報をTextアダプタ環境ファイルに指定します。

Textアダプタ環境ファイルは、/opt/FSUNrdb2b/etc/textcfgを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を、RDB構成パラメタファイルのRDBTEXTCFGで指定してください。

実行パラメタの種類と意味

Textアダプタ環境ファイルに記述できるパラメタを、以下の表に示します。

表3.2 Textアダプタ環境ファイルに設定する情報

実行パラメタ

概要

記述の省略

TEXT_PROC_BUFFER

Textアダプタが全文検索処理を行う場合に、Symfoware/RDBとの間で情報交換用に使用するメモリの大きさ

省略可能

TEXT_PROC_BUFFER

【指定形式】

TEXT_PROC_BUFFER = バッファサイズ

【実行パラメタの意味】

全文検索処理で、TextアダプタプロセスがSymfoware/RDBプロセスと通信するために使用するバッファのサイズを、2~32767の範囲で指定します。このバッファは、共用メモリに獲得されます。単位はキロバイトです。省略した場合は、10が指定されたとみなします。
本パラメタで指定するバッファサイズを大きくすることにより、全文検索処理での、TextアダプタプロセスとSymfoware/RDBプロセスとの通信コストを下げることができます。

以下にTextアダプタが動作する上でのプロセスの構成について説明します。

SQLのCONTAINS関数を使用してデータベースに対して全文検索を行う場合、Textアダプタは以下に示すようなプロセス、通信バッファを構成要素として動作します。

図3.1 プロセス構成

  • Textアダプタプロセス
    Accela BizSearchの検索サーバに対して依頼を行うためのプロセスです。TextアダプタプロセスはTextアダプタ定義の登録コマンド(rdbtadef -Aまたはrdbtadef -a)実行時に生じ、Textアダプタ定義の登録削除コマンド(rdbtadef -Dまたはrdbtadef -d)により消滅します。Textアダプタプロセスは検索サーバに対して1:1で起動されます。

注意

SolarisでTextアダプタを運用するには、動作環境の定義に応じたカーネル資源を確保しておく必要があります。
カーネル資源の設定は、カーネル構成ファイル(/etc/system)に設定を行います。

以下の値は、Symfoware/RDBでTextアダプタを運用するために必要な値です。

参照

指定方法の詳細については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。

カーネル構成ファイル内のshminfo_shmmax、shminfo_shmmniに以下の値を設定してください。

パラメタ名

必要数

備考

set shmsys:shminfo_shmmax

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値
   または
(TEXT_PROC_BUFFERの値 + 4) × 1024
のうち大きい方の値

(最大値)

set shmsys:shminfo_shmmni

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値
   + Accela BizSearch検索サーバ数以上の値

(加算)

参照

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。