Textアダプタのセットアップをします。
RDB構成パラメタファイルの“表3.1 Textアダプタ用の定義種別”で示す定義種別の値に、Textアダプタ定義のファイルの配置ディレクトリ名とTextアダプタ環境ファイルのパス名を設定します。
定義種別 | 定義する情報 | 意味 |
---|---|---|
RDBTEXTADP | 絶対パス名 | Textアダプタ定義のファイルの配置ディレクトリ名 |
RDBTEXTCFG | 絶対パス名 | Textアダプタ環境ファイルパス名 |
注意
RDBTEXTADPに指定するディレクトリは、Symfoware Serverを運用するログイン名に対して、読込み権限および実行権限が与えられている必要があります。
RDBTEXTCFGは、CONTAINS関数を使用して全文検索を行う場合に必要な定義種別です。
Textアダプタを運用するために必要となる以下の情報をTextアダプタ環境ファイルに指定します。
Textアダプタ環境ファイルは、/opt/FSUNrdb2b/etc/textcfgを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を、RDB構成パラメタファイルのRDBTEXTCFGで指定してください。
Textアダプタ環境ファイルに記述できるパラメタを、以下の表に示します。
実行パラメタ | 概要 | 記述の省略 |
---|---|---|
TEXT_PROC_BUFFER | Textアダプタが全文検索処理を行う場合に、Symfoware/RDBとの間で情報交換用に使用するメモリの大きさ | 省略可能 |
【指定形式】
TEXT_PROC_BUFFER = バッファサイズ
【実行パラメタの意味】
全文検索処理で、TextアダプタプロセスがSymfoware/RDBプロセスと通信するために使用するバッファのサイズを、2~32767の範囲で指定します。このバッファは、共用メモリに獲得されます。単位はキロバイトです。省略した場合は、10が指定されたとみなします。
本パラメタで指定するバッファサイズを大きくすることにより、全文検索処理での、TextアダプタプロセスとSymfoware/RDBプロセスとの通信コストを下げることができます。
以下にTextアダプタが動作する上でのプロセスの構成について説明します。
SQLのCONTAINS関数を使用してデータベースに対して全文検索を行う場合、Textアダプタは以下に示すようなプロセス、通信バッファを構成要素として動作します。
図3.1 プロセス構成
Textアダプタプロセス
Accela BizSearchの検索サーバに対して依頼を行うためのプロセスです。TextアダプタプロセスはTextアダプタ定義の登録コマンド(rdbtadef -Aまたはrdbtadef -a)実行時に生じ、Textアダプタ定義の登録削除コマンド(rdbtadef -Dまたはrdbtadef -d)により消滅します。Textアダプタプロセスは検索サーバに対して1:1で起動されます。
注意
SolarisでTextアダプタを運用するには、動作環境の定義に応じたカーネル資源を確保しておく必要があります。
カーネル資源の設定は、カーネル構成ファイル(/etc/system)に設定を行います。
以下の値は、Symfoware/RDBでTextアダプタを運用するために必要な値です。
参照
指定方法の詳細については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。
カーネル構成ファイル内のshminfo_shmmax、shminfo_shmmniに以下の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
set shmsys:shminfo_shmmax | Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (最大値) |
set shmsys:shminfo_shmmni | Symfoware/RDBプロセスで必要とする値 | (加算) |
参照
Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。